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汚部屋を片付けたら、オタ活が充実した話。

ここ1ヶ月ほど、何かに取り憑かれたかのように部屋の掃除をしている。

僕の住んでいる部屋はとても汚かった。

狭いワンルームに普段着ている服やら要るのか要らないのかわからない書類やらが、所狭しと散らかっている。

今の部屋に住み始めて9年くらい経つのだが、記憶が正しければ少なくともここ5年以上はそんな男の一人暮らしの象徴のような部屋で生活していた。

そんな僕がなぜ部屋を片付けようと思ったのか。
その理由とともに、部屋を片付けたことにより得られた変化や習得した片付けのコツ、掃除や収納に役立ったアイテムについて記していきたいと思う。

また、この記事はゴミ屋敷を掃除する系のバラエティ番組を観る感覚で楽しんでもらっても良いのだが、僕としては特にオタクの人たちに読んでもらいたいと思っている。

オタクというのは物が多い生き物である。
「オタク」は「ミニマリスト」の対義語と言っても良い。
グッズの収納や活用方法に悩むオタクたちが世の中には数多く存在している。
この記事が、そんなオタクたちのより良いオタ活の一助となればと思う。




◯きっかけ


部屋を片付け始めた理由を書く前に、まずは僕の部屋がどんな状態だったかを写真でご覧頂きたいと思う。

念の為、閲覧注意と書いておきます。









これは3年ほど前の僕の部屋である。
部屋の中心から四方を撮ったものだ。

今回の片付けを始めたのが1ヶ月ほど前なので、その時の部屋の様子とこの写真の部屋の状態が全く同じというわけではないが、散らかり具合に大差はない。
(1ヶ月前に片付け始めたときはこのような記事を書くつもりがなかったので、写真を撮っていなかった。)

キレイ好きな人がこの状態を見たら、肌に原因不明のブツブツでも出来てしまうのではないだろうか。

しかし、以前の僕はこの部屋に対して特に何も感じなかった。

確かに汚いとは思っていた。だが、片付ける必要性を感じなかった。

一応ゴミの類を放置したりはしなかったし、最低限必要なものが部屋のどこにあるのかは把握しているつもりだった。加えて、基本的に誰かを家に招くこともない。
このように部屋が汚いことで困ることが何もなかったので(実際は困ることはあったのだが、片付ける前の時点ではそれを認識することは出来なかった)、片付ける理由がないのだ。

一人暮らしにおいて、部屋が汚いことで誰かに迷惑をかけることはない。
そんな考えがこんな汚部屋を生み出してしまった。

しかし、その考えが通用しない出来事が起きた。

地元の友人が僕の家に遊びにくることになったのだ。

先日の記事で『アイドルマスターシャイニーカラーズ』のライブの配信を友人と自宅で観たと書いたが、そのことだ。

このできごとが、部屋を片付ける一つめのきっかけになった。

ただ、それだけでは大掛かりな掃除をしようとは思わない。
好きな女の子が来るならともかく、気心知れた野郎の友人が来るくらいなら軽めの掃除で充分である(失礼)。加えて、その友人も独身一人暮らしなのでどうせ僕と同じくらい部屋も汚いだろうから、多少の汚い部屋でも文句は言えないだろう(超失礼)。

そんなわけで、とりあえず目につく範囲くらいは綺麗にしようくらいの気持ちで掃除に取り掛かった。

まずは食卓まわりかなぁ。

テーブルの上にも下にも散乱している紙類を片付けて、なんとなくスッキリした。

これで終わっても良かったはずだった。

しかし、テーブルが片付くと次は台所が気になった。

排水溝まわりが汚い。少しだけニオイもする。
玄関の真横が台所なので、家に入って最初に異臭がするのはさすがに忍びない。

後日、台所まわりの掃除に必要なものをいくつか買ってきて掃除を開始した。

しばらくして台所まわりが一段落すると、床に散らばる物たちを収納したくなってきた。

このように、一つ終わると次が気になる、の繰り返し。

大々的な掃除を始めた二つ目のきっかけは、僕が凝り性であるということだった。

僕は一度なにかに集中すると、そのことばかりを考えてしまう。

大学時代に死にゲーにハマったときは、昨日倒せなかったボスをどうすれば倒せるかを毎日授業中に頭の中でシミュレーションしていた(授業聞け)。
ミステリー小説にハマったときも、授業中に文庫本を読み耽り(授業聞け)、放課後は明日の授業中に読む本を探しに本屋に通っていた(以下略)。

そんなわけで、今回は部屋の片付けにどハマりしてしまったのだ。

凝り性の他にも、もう一つ僕を片付けに夢中にさせる要素がある。

それは、現実逃避である。

今年の夏頃からいろいろと自分の人生を見つめ直す機会があり、職探しをしようと思い始めた。

(詳細が気になる方は、以下の記事を読んでください。)

しかし、実際に職探しを始めるとなかなか上手くいかない。

やはりほぼ職歴なしの33歳が希望通りの仕事を見つけるなんてことは不可能なのか……。

そんな風に心が折れかけていたときに、部屋の片付けにハマり始めた。

つまり、「テスト勉強のときに限ってなぜか掃除をしたくなるやつ」をアラサーになってもまだやっているのである。

「職を探す前にまずは真っ当な人間の生活をした方が良いだろう」なんていうもっともらしい言い訳をしながら、職探しを一旦やめて部屋の掃除にのめり込んでいったのだった。


◯片付けのモチベーション


部屋の片付けをするまでの経緯を書いてきたが、ここまで読んで頂いた方にはひとつ気になっていることがあるのではないだろうか。

さきほどのあの汚部屋が、実際どの程度片付いたのか。

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