変化に対応出来るオタクでありたい
御長寿アニメで声優が交代したり、大作ゲームがリニューアルしたり、人気バンドのメンバーが交代したり。
長く愛されて来たコンテンツが変化するときは話題になりますよね。
その度にそのコンテンツのファンの人たちが各々の想いをSNSなどで語る光景は珍しくありません。
その時によく目にする意見があります。
「前の方が良かった。」
気持ちはめちゃくちゃ分かりますよ。めちゃくちゃ。
ただ、この言葉って百害あって一利なしだと思うんですよ。
コンテンツが変化する前と後、どちらが好きかは個人の自由だと思います。(大抵の人は変化する前が好きだと思いますが。)しかし、変化するのには変化するだけの理由があります。
声優が交代するのは体調の問題かもしれないし、大作ゲームがリニューアルするのは今よりもユーザーに楽しんでもらえるものを作るためかもしれないし、バンドメンバーが変わるのは活動を継続出来ないほど音楽性が変わってしまったかもしれない。
さまざまなケースが考えられますが、全てに共通していることはコンテンツを維持するための変化だということです。
コンテンツに「変化」が必要なときに、「変化」以外の選択肢は「消滅」しかありません。
体調不良で降板する声優の代役がいなければアニメは終了しますし、リニューアルせずにマンネリ化したゲームは衰退していずれ消滅しますし、音楽性の違うメンバーのバンドは新曲をリリースすることは難しいでしょう。
好きなコンテンツが「変化」するか「消滅」するかの二択ならば、「変化」の方がよっぽどありがたいと僕は思います。
そのコンテンツを愛しているのであれば、「変化」を受け入れる方が幸せなのではないでしょうか。
熱狂的なファンというのは時に好きなコンテンツを自分が好きな形にしようとします。この行為は、コンテンツを衰退させ、消滅させることに繋がると考えられます。
斯くいう僕も、お気に入りのアニメが期待するような展開にならなかったり好きなアニラジがリニューアルしたりするとガッカリしてしまうことはあります。
ただ、そんなときこそコンテンツへの愛が試されるときです。
コンテンツを殺さないためにも、広い心を持って「変化」を受け入れられるオタクになりたいです。
全てのオタクが柔軟な考えを持てば、世の中に素敵なコンテンツが溢れるのではないでしょうか。