2024年7月26日(金)ネットカフェ飯に混ぜたる梅こぶ茶
地下道の老嬢
地上は暑いから、地下に入ろう。地下鉄の通路を端から端まで歩いて、ネットカフェに行こう。
地下通路の出入口の階段を、日傘閉じながら下りてゆく老婆がいる。大きな袋をいくつも持って、一人で何かしゃべってる。
この地下通路の、こっから一番遠い出入口んとこに、いつも座ってるあの人だ。こっち側から地下に入ってたのか。座ってるときより声が大きくて、元気そう。
元気なのはいいが、大きな声で一人でずっと何か言ってる人には危険を感じる。ちょっと距離を取り、足早に階段を下る。
未来の自分のように思えてしょうがない。
粉末飯
ネットカフェのドリンクバーにある、粉末の梅こんぶ茶を、パックご飯にかけてみた。悪くないけど、しょっぱい。一杯分の粉末で、けっこうな量の白ご飯が食べられる。
もう、これでいい。たんぱく質とか野菜は、朝・夕に食べればいいんだし。
夏場に、常温保存じゃない食品を持ち歩かなくても。ドリンクバーには味噌汁もあるし、スープもいろいろ。
ネットカフェでの食事は、パックご飯かカップ麺でいいや。
残り物をダーリンの冷蔵庫に入れときたくない場合だけ、ネットカフェに持ち込むことにしよう。
他社のヘルパーに「なんだこりゃ」と思われそうな残り物に限り、持ち運び消費。食中毒に気をつけて。
ほんとはコンビニの買い食いが楽しいんだけど、お金ないんで自粛。
変わりゆく私
給与不払いが続いて、貯金もだいぶ減った。あと3ヶ月が限界かな。
どう対処すればいいのか、考えてもわからない。もともと賢くないけど。
でも、何も行動を起こさずにただ嘆くだけなんて、これまでの自分からは考えられない。年を取って、くたびれるのは、体だけじゃないんだな。
そのうち味覚も変わって、粉かけ飯が大好物になることだろう。
実際、ネットカフェのコーヒーやスープを最近まずいと感じなくなってきた。適応力。
適応できないほうが不幸だ。没落貴族が、贅沢を続けるために悪事に手を染めるような、そんな生き方はできない。貴族じゃないし。
地下道の彼女も、きっと状況の変化に適応した結果なんだ。
私もロングスカート履いてみるか。髪を結い上げて、日傘さして。エレガントにさまよえるかもしれない。
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