プロのスポーツトレーナーが教える!熱中症予防!
こんにちは!
『ジャンプの学校』 トレーナーの岡田です。暑い夏がやってきましたね。本日は熱中症予防の最新の情報をお届けしていきたいと思います。現場で使いやすいものを紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでください。
熱中症とは?
暑い環境の中での活動により体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などの様々な症状を起こす総称の事をいいます。
熱中症の種類、症状
以上のような、分類になります。
熱中症のメカニズム
次は熱中症のメカニズムについて説明していきます。
簡単に説明すると上記のような流れで熱中症が発症してしまいます。
それではどうやって、熱中症を予防していくか解説していきます。
熱中症の予防方法
① 暑さになれる!!
当たり前のことですが、とても大事なことです。熱中症が起きやすい時期は梅雨明けや、休み明けの練習初日に起きやすい事が分かっています。それは身体が暑さになれていないため、汗をかきにくいことが原因にあったりします。
身体が暑さになれる事を『暑熱順化(しょねつじゅんか)』といいます。暑熱順化するためには暑くなり始めた7~10日は暑さに身体を慣らすため、徐々に運動強度を上げていく必要があります。暑さに順化すると汗の量が多くなることや、身体の様々な器官が暑さに対して順応するようになります。また暑熱順化の効果は1週間から1ヶ月程度で失われると言われています。そのためお盆休み明けの運動も注意しましょう。
② 水分補給!!
これも皆様分かりきっていることですよね。水分補給は運動前から意識して飲むようにし、練習前後で体重が減らないように注意しましょう。練習の前後で体重測定を実施して練習前後で体重変動がどのくらいあるのか確認する事がおすすめです。私がサポートしているクラブも夏季は練習前後で体重測定を実施しています。しかし、いくら気をつけていても汗をたくさんかき、体重が減ってしまう選手は出てきてしまいます。もし減ってしまったとしても、必ずその日のうちに水分や食事で補うようにしましょう!
③ 身体を冷やす!!
休憩時間等を利用して積極的に冷やしましょう。冷やす方法は以下の通りです。
⇒冷たいドリンクを飲む。最近は身体を中から冷やすという考えのもとシャーベット状の飲み物(アイススラリー)が販売されていたりします。
⇒氷で頚部やわきを冷やしましょう。また最近では『手掌冷却』といって手のひらを冷やすことにより身体の内部の温度が下がり、熱中症予防になると研究データもあったりします。
⇒霧吹き+送風で身体を冷やす。最近、屋外でも扇風機からスプレーで水が吹き出しているものを見かけたことがあると思います。あれは身体を冷やすのにかなり効率的です。
④ 体調を整える
睡眠時間や食事、日頃の水分摂取などなど…当たり前のことですね。しかし、熱中症になった選手にヒアリングすると睡眠不足であったり、朝ごはんを食べていなかったりする選手が多いです…。熱中症になるべくしてなっていると感じます。暑いこの時期は特に気をつけて過ごしましょう!体調の事に限らず、当たり前の事を当たり前にする。トップアスリートはこういう事が徹底できていると感じます。
もし熱中症になってしまったら?
運動を中止し、涼しい場所に移動しましょう。頚部、わき、股関節前など大きい血管が通る部位を冷やしましょう。冷水に入ることができれば理想的です。とにかく身体を冷やしましょう。意識がもうろうとしていたり、水分摂取が困難な場合は命にかかわる状態です。すぐに救急車を要請しましょう。
また、意識がはっきりしていても容態が急変し、死亡事故につながるケースもあります。熱中症になった人を一人にしないようにし、必ず様子を観察するようにしましょう。
この時期のスポーツ活動、熱中症に関しての知識を身につけ、予防を徹底しましょう!!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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