分譲マンション騒音問題について
不動産コンサルタントのわたなべです
分譲マンションを購入するときの注意点の
ひとつとして
音の問題があります
◎仲介する不動産業者のトラブル予防策
売主さまに過去や現在の隣家と音やその他
についてトラブルの有無のヒアリングを
購入者に聞かれなくてもする事をおすすめします
◎購入者のトラブル予防策
マンション管理規約を事前に取り寄せてもらい
楽器の演奏に関する項目等気になる部分を確認する
ペット可マンションの場合は
合わせて隣人が動物を飼っているか
また、隣人が喫煙者の場合で購入者が非喫煙者の
場合、隣家のバルコニーからタバコの煙が
入ってくる等の苦情もあります
◎ペット可分譲マンションの場合も注意が必要
ペット可能マンションは
マンション全体としてペットの飼育が可能なのです
が隣人がペットを飼っていないこともあります
その場合に犬の鳴き声が気になって隣人への
嫌がらせをする事例も過去数件ありました
分譲マンション購入検討の際には
疑問点は遠慮なく不動産業者に音の問題含めて
事前に確認することをおススメします
2022年5月25日付騒音問題による
売買金額の返還訴訟ニュース記事より抜粋
↓
静かな環境をもとめて、北海道札幌市のマンション最上階の一室を購入したところ、隣人がバイオリニストだったとして、購入者の50代男性が販売会社に売買代金5666万円の返還などをもとめた訴訟。
東京地裁は5月25日、請求を棄却する判決を言い渡した。男性側は販売業者が説明義務を怠ったと主張していた。
●音で悩まされた生活から抜け出そうとマンション購入を決意
男性は仕事で転居を繰り返す中、隣室の住人の大きな足音や上階の住人による「音」に関するトラブルをたびたび経験し、家族がノイローゼ気味となった。定年が近づき、マンション購入を検討するにあたっては「音のトラブルに巻き込まれる危険のないこと」が重要な条件だったという。
男性は2020年3月、前年までに契約したマンション15階の部屋に入居を始めたが、しばらくして、隣室の住人がバイオリン奏者で、しかも室内で練習などの演奏を予定していることを知った。
購入にあたって、男性は隣室の購入者がどのような人物であるか質問していたが、販売業者からの回答は「一人暮らしの女性で普通の仕事をしている」「(音の心配をしなくてよさそうと考えてもよいかとの質問に)そう考えてもよい」などとして、バイオリン奏者であることや、演奏予定だということの説明がなかったから、消費者契約法に基づき売買契約を取り消せると主張していた。
●判決「聞かれていない質問に回答義務はない」
判決は、男性が購入にあたって、騒音の有無に大きな関心を寄せていたことを考慮しても、「隣室の居住予定者が楽器を演奏するような者か」といった質問がされていないことについて、業者が回答する義務を負っていたとは認められないなどとした。
また、「本件建物の近隣住民との間で生じる騒音をめぐるトラブル」は消契法の「重要事項」に該当しないとする考えを示した。
原告は控訴を検討するとのこと
●騒音がないからといって「実害がない」わけではない(男性)
僕が感じたポイントとして
(あくまで個人的な見解です)
バイオリニストだからと言っても
必ず大きな音で練習するとは限らない
将来の不安に対する気持ちの問題でもあり
実際には音の実害がない
不動産業者任せではなく購入者
自身で隣人に購入前に楽器をする人か
夜に集まってのパーティー等、
騒音の有無を確認する必要もあった
引越しの際にはよろしくお願いしますと
菓子折りを持って隣人へひとことご挨拶する事で
隣人とのトラブルもかなり防げる事と思います。
人間は感情の動物でもあるので‥
どなたかのご参考になれば幸いです^_^