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あなたのSNSは何を見られているのか?



1. Twitter(X)との出会いと生徒の一言


2018年頃のことです。当時、私はTwitter(X)のアカウントすら持っていませんでした。



正確に言えば、Twitterが始まった頃に一度アカウントを作ったものの、ほとんど使わずに放置していました。



その後はアプリをダウンロードすることすらなくすっかり忘れていたのです



ところが、2018年にコンサルティングビジネスを始めた頃、ある生徒とSkypeで雑談していたときのことです。



突然その生徒がクスクスと笑い出しました。



「何がそんなにおかしいの?」と尋ねると、




彼は「みんな金なさそうだな〜」と呟き、また笑い始めました。




私は「どういう意味?」と聞き返すと、



「先生、Twitterやってないんですか?」と逆に聞かれました。




「やってないけど、Twitterに何か面白いことが書いてあるの?」とさらに尋ねると、



「特に何か特別なことが書いてあるわけじゃないんです。ただ、みんなお金がなさそうに見えるんですよ」と彼は答えました。



私はさらに「それってどういうこと?」と聞くと、



「いや、物販業界全体がなんか金がなさそうで、見てるとちょっと笑えるんです」と彼は笑いながら言いました。



「物販業界全体が?」と、私は驚きました。



そもそも、Twitterの中に物販業界が存在することも、私は、そこで、始めて知ることになったのです。



彼は「そうです。Twitterを見ていると、なんとなくこの人、お金持ってるのかなとか、持ってないんじゃないかってわかるようになるんです。ずっと物販業界の人たちを見てると、なんかみんな金なさそうだな〜って思って、笑えてくるんです」と言いました。



私は「それの何がそんなに面白いの?」と再度問いかけました。



彼は「Twitterって、そういう視点で見てみると、結構面白いんですよ」と、あっさり答えました。




そのとき、その言葉が、妙に私の中に残ったのです。



2. 生徒の成功と態度の変化


彼は当時、私のコンサルを受けてからわずか半年で成功し、その後、お金も十分に持っていました。





だからこそ、彼はTwitterを見ながら「みんな金なさそうだな〜」と優越感に浸っていたのです。



正直に言えば、私はその姿を見て、少し気味悪く感じました。




もちろん、そのことも、当時の彼に、その場で伝えましたが、



彼はただ、クスクスと笑っているだけでした。




「あんなに必死だった彼が、こんなにも変わってしまったのか・・」と驚いたことを覚えています。




数ヶ月前には、彼は「借金が返せなくて困っている。助けてほしい」と私に懇願し、コンサルに滑り込んできたのですから。



私は彼の熱意と真剣さに心を打たれ、報酬の何十倍もの労力をかけて、彼をサポートし、さらに契約が終了したあとも、サポートを継続し続けました。




私も、当時は、エネルギーに満ちていたからです。



しかし、急に大きなお金が舞い込んだことで、彼の性格は一変しました。




Twitterを見ながら「みんな金なさそうだな〜」と笑うようになったのです。




その変わりようを、私は鮮明に覚えています。



3. Twitterを通じて見えた業界の姿


その後、私は投資のコミュニティに参加することになり、Twitterを情報収集のために利用し始めました。



なぜなら、世界経済のニュースはTwitterが最も早く、リアルタイムで流れてくるからです。



すると、驚いたことに、あの生徒が言っていたことが、私にも分かるようになってきたのです。



Twitterを眺めていると「この人、本当にお金を持っているのかな?」とか




「こいつら、景気が悪そうだな〜」と、自然とそんな風に思うようになりました。



もしかすると、Twitterを使っている、多くの人が、私と同じように、




「この人、本当に金持ちなのか?」と考えながら、投稿を見ているのかもしれません。



今思えば、あの生徒が、ある意味で「Twitterの遊び方」を、私に教えてくれたわけです。




それから私にとって、Twitterはニュースや情報を得るだけでなく、業界や発信者個人の景気を見抜くツールに変わったのです。



最初は「あの生徒に教えられたからこうなったんだ」と思っていましたが、




途中からそうではなく、そもそもTwitterそのものが、多くの人にとって、



「この人は本当にお金を持っているのか?」を見抜くためのツールなんだと、確信に変わりました。


4. 業界の不景気とSNSの影響



業界で新規ユーザーが減り、スクールやコンサルに参加する人が少なくなっているのは、業界にいる人たちがTwitterで見せている「不景気さ」が、大きな一因だと、私は考えています。



その業界の人たちが誰かのコメントに感情的に返信したり、口論しているのを見て、新規参入を考えている人たちは、




「この人たち、本当に金持っているの?」と感じてしまうのです。




なぜなら、本当の金持ちは余裕があるので、無駄に喧嘩したり、個人の意見を感情的に否定したりしないからです。





そして、そのようなTwitterの一言一句から、あの生徒が感じたように「こいつら金なさそうだな〜」と、見抜いてしまうのです。



5. SNSで見栄を張ることの危険性


さらに、誰かと口論したり他人を貶めたりするような行動も避けるべきです



知識のあるユーザーや、分析力の高い人たちは、そんな様子を見るたびに「こいつらの業界は、お金なさそうだな〜w」と笑っているのです。



もちろん、Twitterを集客のツールとして使っている人もいるでしょう。



しかし、実際には多くの人が「この発信者は本当にお金を持っているのか?」を見抜くためにTwitterを使っていることを知るべきです。




無知な業界の発信者たちは、そのことにすら気がついていなのでしょう。



そして、一人だけが、姿勢を改めても効果は薄いでしょう。



あの生徒が言っていたように、ユーザーは、業界全体の発信者たちを眺めて、「この業界はお金を持っていないぞ」という印象を見抜いているのです。



また、高級レストランの写真を無理にアップするのも逆効果です。




そんな手法では、素人を騙せるかもしれませんが、既にビジネスである程度成功している人や、分析力のある人たちには、すぐに見抜かれます。




「これは見栄だな」と感じられ、見栄を張るという行為が「お金がないのでは?」と思われてしまうからです。



6. SNSの本質と業界全体への影響


正直なところ、私はTwitterがどれほど集客に役立つのかはわかりませんが、SNSで見栄を張るのは注意するべきです。




むしろ、見栄を張っていると「この人はお金がないんだな」と見抜かれてしまうのです。



つまり、Twitterを使っている人たちは、自分たちの業界の不景気さを、自ら外部に発信していることになるのです。




それを見た外部の人たちは「この業界に入らなくて正解だったな」と思いながら、優越感に浸っているのです。




今日も、世の中のサラリーマンたちは、「自分の人生は、この人たちよりはマシなんだ」と思いながらTwitterを眺めていることを知っておくべきです。


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