もう飛べない。
こんばんわ。あるいはおはよう。もしくはこんにちわ。
pepepeです。
オリンピック始まりましたね。我が家は国民的大イベントの目下、テレビのチャンネル権は長男でアンパンマンの無限ループなのです…箱庭的な我が家の情報源はLINEニュース…完全に時流に乗れておらず、盛り上がっている気がしませんがナショナリズム全開で応援していきましょう。
そんで今回はオリンピア達の美談にもよくなる「怪我」の話。
スケートボードを始めた当初、約10年前。高く跳ぶことが正しいと思っていてオーリーばかりしていました。筋肉バカ万歳。もう社会人でしたので休みの日は勿論、会社終わりでも時間があれば滑っていて、その日もいつも通り人があまり通らない大きなトンネル(雨も凌げる)で稀にできるフリップを混ぜながら跳ぶことだけに重きを置き小一時間ほど滑っていました。終わる時は納得するオーリーとフリップをメイクしてからと決めていてその日も最後にそのタスクを完了し車に戻りました。
車には自分と同じように心地よい汗をかいたお茶があったのでそれをゴクゴクと勢いよく飲み、勢い余ったかこぼして右膝周辺が濡れている気がしたので大雑把な僕は服でそれを拭いました。しかし年季の入っただらしなさだと自責した。もしドラエモンがいたら過去に戻って自分に喝をいれてやりたい。そんなことはどうでもいいが、袖を見ると濡れてはいなかった。膝も触ったら水が落ちた形跡はなく濡れていない。しかし汗がついたのかな?程度で特に気にせず帰路に着きました。
次の日、朝起きたら明らかに右膝に違和感を感じる。歩くたびにポコンと抜けるような感覚とゴリッという音がし、鉛が乗っているような感覚で足が怠かった。怪我をしたことがありスポーツマンであればわかると思うが、痛みはあるものの大したことないと思えるもの、あっこれは只事ではないという経験値あってこその体感。間違いなく後者だ。マズイ。怖くなって、知り合いの紹介で直ぐに接骨院に行った。その時待合室の椅子に座るのもしんどかったが15分ほど待たされ問診室に入る。先生の触診で早速
「あー水溜まっているね。抜こうか。」昨日の濡れた感覚はこれのせいだったのか?と線と線が繋がった。
(これ水溜まった事がある人に言ったらそれはないと言われたので僕のミュータント並みの特殊能力だと思います。はい。)
即、ベットに横になり注射で右膝上部に差しこむ、思ったほど痛くはないと思ったがその後直ぐに鈍痛がきた。瞬発的な痛みよりジワジワ系のこっちの方が苦手だ。「どんだけ抜くねん…」っていうくらい10分程激しく抜き差しを繰り返した。(なんかエロいな)
「随分溜まっているね」と黄色い髄液を見せられた後「そんでね、よく見てみて」と目を凝らすと黄色い髄液に濁りきれていない糸状の血が見えた。「うちにMRIがないので詳しくは言えないですが、内側を見る必要があります。」と紹介状を書かれた。その後はどんどん痛みが増し、屈伸ができないレベルまでになった。
後日病院に行きMRIを撮ったら先生の口から「半月板損傷」と言われた。題名の写真がその時見たものそのものだったので載せてます。半月板にパックリしているのがわかると思います。今見ても恐ろしい。「何か思い当たる節は?」と先生に言われ、そんなもんスケートに決まってんだろうと思ったが、ここで言ったら「もうスケートボードには乗らないでください」と言われると思って、「仕事で脚立から降りる際に捻りました。」とうんちみたいな言い訳をしてスケートボードを匂わせなかったがもしかしたら臭ってたかもしれない。手術しますか?それともリハビリしますか?といわれたので後者を選んだ。
それから1年間地味な筋トレを続けながらスケートボードもサポーターをしながら続けた。以前のような痛みは消えたが疲れてきたり、ずっと立ち続ける、または屈伸運動が多い場面は今でも膝が痛む。僕のスケートボード動画を見ればわかると思うが重心が高い。それは膝を深く曲げれないからだ。それと180系のトリックは膝を開くと激痛が走っていたのでしなかったせいか今もできない。
結論もう高く飛べなくなってしまった。一抹の不安もありトリックに自己的ではあるが制限をかけている。それからは前記事に繋がるのだが、正統派(元々正統派ではないが世俗的な意味で)から降りて今のエキセントリックな負担のかからないスケートボードをしている。もう世界を驚かすようなハンマートリックは無理だろう。それでもスケートボードが大好きでこれに関しては自己顕示欲がかなり強く自分なりのスケートボードで自己を表現したい。
これからもできる事をコツコツと小石ながら投げ続ける。それが僕の矜持であります。
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