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【わたモテ】26巻&喪230前~中編

本編に入る前に…

26巻発売されてます!!!

テンポよく通しで読むと、休む間もなく笑い所が来るので密度の高さに気づかされますね。


26巻で触れたい点は大きく2つ

分かりづらかった台詞の修正

ネモの台詞に関しては単純に破綻していた部分の意味が通るようになっているだけなので特に触れることはないんですが、明日香の台詞。


修正前
修正後

アプリ更新時では

きーちゃんにとって智子は「お姉ちゃん」であることと

智子にとってきーちゃんは「お姉ちゃんとしていられる」

その相互作用性について持って回った台詞でしたが、確かに更新日では混乱している人も多かったので、修正後では智子側も甘えられることを求めていると伝える形に変化しています。

意図としては共通していますが、台詞回しから受ける印象では明日香は智子のことを理解しているが故に直接的に誘導するような形になっています。

これによって最後の明日香の去りゆくコマのニュアンスも変化しており、個人的には修正前が持つ、示唆を残して去り行く明日香ときーちゃんの差が強く打ち出されていて好きです。


そしてカバーを外しての

表紙と裏表紙


表を見て「ふんふん」と裏を見た瞬間の涙がにじむ音を聞き…

しかし…(えっ"これ"をここでやるの?)という驚きと悲しみ。

あの二人のあの表情、最終回の見開き2ページです。と言われても納得するほどの号泣ものでもちろん嬉しさはあるんですが

これを表紙イラストでしたということは本編ではやらないということじゃないですか…すれ違いがこの漫画の肝とはいえ、やはりいつか互いに認識して欲しいし、いずれ気づくんだろうかと静かな期待を誰もが抱いていたはず。

いや、その可能性が潰えたことに対する失望感とかではないんですが
そうか…本編ではもうそこで感動をもたらされることはないんだなぁ…
あの裏表紙を見た時の感動を胸に抱いていこう…と

突然のあまり少し面食らってしまいました。とはいえあれは無償の愛だからこそお互いに気づいたことを知らないままのほうが綺麗ですよね…
なんて自己完結をしたところで


喪230前編

すっかり去り行く青春に対するエモーショナルが智子からゆりちゃんに移って久しいわけですが、そんな「Selfish Girl ゆりちゃん」が意を決しての成長!


からの、こちらも智子から共感性周知を一手に引き受け始めたネモの
ウザ痛オタクあるある。

愛想笑いが耐えられなくてムセる発想には爆笑しつつ脱帽でした。
さすが谷川ニコ….


そして白目笑い大コマから連想せざるをえない雷句誠み



かつてボロクソに言っていた益体もない舞台挨拶の必要性を思い直したりと、ストーリー的にもキャラクター的にも突如ゆりちゃんの成長が描かれて一見浮き上がってるように見えるところを、ネモの自慰でギャグにしてフラットにバランスを取っていますね。

サブタイトル「それぞれの舞台」ということで、
この文化祭編での変化や成長を見せるパートに入ってきているのかな…?
なんて思ったり。


喪230中編

(怖いのめちゃくちゃ苦手なので「ん────」は普通にビクッとしました)

細かいですが、サチの目の有り無しの変化がとても好きで



目なし→ありの変化はサチの内面を出す演出としては好きなんですが
目あり→なしの変化が一番好きで

モブから主要キャラになったようなキャラクターが再び意図的にモブに降りて立ち回るような展開は「わたモテ」にしかない面白さではないかな~と。

また数年間の付き合いで真子は悪口に乗ってこないことを誰よりも知っているにも関わらず、今なら。と悪口に乗ってくるであろうというサチの目利きの良さたるや。


そして期待度MAXの涌井美月。
クロのサブカル例えも、最初から聞く気がなくどこまでも見下して敵対的でとても良い!!


この条件反射も大爆笑したんですが、ここも前編でのゆりちゃん成長のスタッカートさと似て、青ざめるほどの形相で「汚いっ!!」になるのはかなり飛躍してますが、あまりに面白すぎて一足飛びに不自然さがない上に今後の智子との展開に広がりを予感させていて上手い…

あと最後のマクゾーの無言のコマで、中身に誰がいるのか?というクリフハンガー的な解釈をしてる人をちらほら見かけたんですが、あの無言コマはオチとしてかなり成立していたので、特にマクゾーの中身を意識させたいような意図は感じませんでした。

(雰囲気ウッチャンのコント的な、カメラ寄りで哀愁。みたいな)


今回嬉しかったのが涌井美月と黒木智子の対立構図を
智子の友達がどう反応していくのかが垣間見えた点です。

ゆりちゃんは当然笑っていましたが、カーストトップで涌井にとっても仲良くしておきたいであろう明日香がこの姿勢にこの表情。


きーちゃんもキレ目

以前まではずっと涌井に対してニコニコしていたので、智子のセクハラを優しく庇うような形で今後いくかと思いきや、一転して風夏やネモにもさえ向けないような目つきで睨んでいたので

となると、明日香が強めに庇う→明日香のいないところで智子との対立が激化する要因になったりするのかな~と期待度が上がっていったり。

ママ度高めな中期(14~19巻)のような明日香がまた見れないかな~とか、涌井がいることで既存キャラクターの新しい面まで見えてきそうな予感も。

無限の可能性を持つ女、涌井美月。

いつか黒木智子 vs 涌井美月 vs 美馬サチのドリームマッチが見たい…!!




次回更新は予定通りの2週間後!やっぱり隔週更新はいいですね~


ご拝読いただきありがとうございました。


(離脱するゆりちゃんの前髪は塗り忘れなのかな…?)


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