桜さく
3月11日
倦怠感、鼻水。街中でも、くしゃみをする人は多い。いわゆる花粉の季節というものなんだろうけど、自分はそこまで症状のでるほうではなかった。
それが、風邪みたいな症状だ。
シャマランの映画「ハプニング」のように、地球環境を悪くする人間への植物からの攻撃なのではないか。マジで。
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「ある行旅死亡人の物語」を読む。
謎の一部は明らかになるが、大きな謎はいくつも残されたまま。
全容解明できないのが悔しいものだ。
3月12日
高瀬準子さんの「おいしいごはんが食べられますように」を読んでいる。
妙に男女の描き方が生っぽく感じる。
描写が詳細なのかもしれない。
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映画「バビロン」音楽の使い方が、クストリッツァ監督の「アンダーグラウンド」っぽいところもあったり、馬鹿騒ぎのなかに悲壮があったり、似ているのかもしれない。
祝祭は同時に葬儀でもある。
昇ったら落ちる。頂点はすなわち、落ちるだけ、みたいなところがある。
ブラットピッド演じるジャックコンラッドの存在が、痺れる。
3月14日
「地方に帰って結婚したら減免、子ども産んだらさらに減免」って少子化対策で、大臣が言ったらしいけれど、そもそも、大学で奨学金という借金を数百万円背負させて、それを使って、言うことをきかせる。やろうとしていることは反社会的組織と一緒。
個人的にはなんでみんな借金してまで大学に行くのか、謎ではあるけど、結局そこでの勉学が少なからず、日本の国の今後を支えるとしたら、政治家はなるべく借金を軽くしてあげる方法を考えなくてはいけないのに、これ幸いと少子化対策、地方活性化対策に利用するなんて、悪辣にもほどがある。
悪魔的な所業とすら思えることに、彼らはなんら痛痒を感じてないだろうし、むしろ名案と思うんだけど、ぐらいに思っているだろう。
若者はとにかく海外に脱出したほうがいい。
3月15日
「荒地の家族」著者は仙台で書店員をしている人。
女性の芥川賞より、なんだか内向する感じが男性作家の傾向なのか。田中慎弥さんを思い出したりしつつ読む。
鬱屈が、男性芥川賞作家の定番なのは、いまだ変わらないのか、と、なんだかひねくれた気持ちにもなる。
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ちょっと前に、クリーチャーデザイナーズを観たのだけど、特撮の造型者たちがCGになったヨーダ、あれはないわぁ、と言った感じで話しているのに、すごく共感した。
3月16日
マスクは個人の判断ではずしていいと言われても、まだ感染リスクあるなら、フリーランスなので、体調悪くなる=生活危機なので、容易には外せない。
そもそも、体調不良で仕事に穴あけられないわけなので、SNSでマスク外せよ、ってディスる著名人もいるけど、色々な事情があるので、ほっといて欲しい。
3月17日
7年間で20万人出生数が減ってるから、増税されていくのかとも思う。でも、人が減っているなら、減っているなりの社会を作らないと、どこかで倒れるのではないか。
人が増える前提で社会を作ってるのに、実態は減っているなら、それはヤバいことなのは子供でも分かる。
3月18日
ポーターロビンソン来日。
みんな、歌詞を歌えるのがすごい。そして歓声がすごい。なんだか静かに聴くほうがいいな、という気分になっている。元々、騒がない人間だから。
みんな大きな声とかよく出るよな。
3月20日
茂木健一郎さんが、日本は世界の「田舎」と言って、その後進性を批判していたが、そもそも別に世界をスタンダードにして、それと比べて生きることもないとは思う。でもそう書いてしまう気持ちは分かる。
日本は田舎というよりも、とにかく思考停止と停滞がすごい。
「変わらない」ことへの固執というべきか、島国のせいなのか、とにかく変化が怖い。いや、変わることが危険なことなのだ、と為政者たち、既得権益者たちは、上手に上手に、国民を洗脳してきたのかもしれない。
よく都会にでた人が田舎に帰って「変わらない良さ」をしみじみ感じるみたいなことがあるとは思うけど、そういうメンタリティ。変わらないことは安心みたいなのは、まあそもそもあるのかもしれない。
国全体がそれでいいのか、ってことなんだろうけど。
3月21日
ちだいさんの記事などを読んでいると、とことん政治は壊れてるように思ってしまう。
でも、最初から壊れていた、不完全だったのかもしれない。
お金や権力には、本当にどうしょうもない人たちが群れるということは当たり前なのであろうし。
いくら志ある政治家が、弱者、少数派のために働きます、と言ったところで選挙や民主主義は、弱者や少数派のための仕組みではないから、所詮なにも動かない。当たり前だ。
永遠に、Twitterで憤っているだけの政治家は必要だけど、社会は大きく変わらない。
残念すぎるけど、社会が大きく変わるのは大きな厄災によってなんだろう。