なぜそんなに整っているのか問題
SFやサバイバル映画、戦争映画で、主人公や登場人物たちが過酷な状況下に暮らしていることは多くあると思うけど、なのにも関わらず、歯がきれいで揃っていたり、眉毛睫毛が整っていたり、肌艶がよかったりするのは、なんとも不自然な気持ちになる。
エイリアンロムルスもすごい面白かったのだけど、主人公たちが、バタバタと人が死んでいくという植民星に住んでいる最下層の若者にしては、肌艶もよく、レインの睫毛がきれいすぎやしないか、という。吹出物のひとつもない。皆、髪型も整っている。まあ、それぐらいの生活の余裕はあるのだ、と言われればそうなんだろうけど。
見栄えをよくすることによって、なんかウソっぽくなるのは、仕方のないことなのだろうか。
特に、有名俳優のでる日本の戦争感動実話物は、リアリティで、勝負しているわけではないということもあるのだろうか。しらけてしまう。
抑留され、極寒のなかで栄養失調の極みであろうに、髪は黒く散髪は整っており、歯も白く、歯茎がやせ歯が抜けたりしていない。本来クチビルもカサカサになり、白目も濁るはずである。
しかし、そこまでのリアリティは、美麗をウリにしている俳優陣からしたら、受け入れ難いであろうし、いくらリアルだからといって、それを観たいか?という問いの前で、いやリアルじゃなくてもいい、となるのだろう。
リアルがすべてに勝つ、というわけではない。それは分かるけれど、どうしてもわたしは人間がひねくれているので、なんでこの状況下でそんなに髪型が整っているんだ!!などと思ってしまう。ごめんなさい。