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羽に包まれた花。フィッツジェラルド・リバー国立公園②

小さい頃から、山や草原、海や渓流など人気のない場所へ行くことが多かった私。国内でも海外でも、街へ出かけるのは楽しい反面疲れやすく、人混みが苦手です。

旅の途中に寄った、オーストラリア南西部、フィッツジェラルド・リバー国立公園。
永遠に続く緑の大地が海へと流れるように広がる景色を見た時、静かで広大な世界に立ち尽くして、「こんな場所をずっと探していたんだ!」とじんわり嬉しくなりました。

さて、フィッツジェラルド・リバー国立公園には、ここにしか生育していない植物が数多く自生しています。(少しうろ覚えなのですが、国立公園に自生している全ての種の約30%は、ここが原産の植物だったような…。)

ここで一番初めに出会って、しばし観察をしていたのが今回のタイトル、Verticordia fimbrilepis。 日本語で発音すると、「フィンブリレピス」が近いかなと思います。
別名では、 " shy featherflower " とも呼ばれています。「恥ずかしがりやな羽の花」とでも訳しましょうか。小さく、儚げで、控えめな佇まい。近くで見ると、とても繊細で美しい花です。

30㎝~70㎝ほどの低緑樹で、花の色には濃淡があり薄桃色からベージュピンクとグラデーションがあります。一番の特徴は、花をそっと包むような羽の花びら。本物の羽のように、ふわふわとしていて、小さな小鳥の子の産毛のよう。

羽の部分は、額なのか?花びらなのか?…当時は花の名前が分からず、見た目の印象からキーワードを並べては探すを繰り返して、「フィンブリレピス」という名前を見つけるまで、とても苦労した覚えがあります。

国立公園を管理しているスタッフが発表した、調査文章のようなものを探して読んだのですが、肝心な「額か?花びらか?」という事については、忘れてしまいました。…すいません、落ちが無くて。また、あの調査文章を探して読むのが、今の私には少し億劫で… いつか判明したら、記載します!

好きな花は?と聞かれると、真っ先に思い浮かべる花の一つです。
「フィンブリレピス」という名前も、つぶやけば、どこかおまじないのようにも聞こえませんか? そんな所も、気に入っています。

それでは、また。
次回も、ふわりとお会いしましょう!


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わたげノート
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