日本一周81~83日目(姫路→岡山へ)
これを書いている時には、私は故郷の山口県に帰っている。長いようで短い旅の前半ではあったが、先ずは無事に帰宅出来たことに安心している。これ以上書いてしまうと、帰宅をした88日目のことが薄くなってしまうのでこれくらいにしよう笑
81日目 7月5日 姫路
この日は母親の誕生日である。いつも私たち夫婦の安全を祈ってくれているし、いろいろな面で援助をしてもらいこの旅は実現している。本当に感謝が止まらない。岡崎で買った誕生日プレゼントを早く渡したいものだ。
と、私たちと言えばこの日は本当に何もしていない日である。ネットカフェでシャワーを浴びて、焼肉の食べ放題に行ったりと正直旅でなくても出来る1日を過ごしている。昨日そういえば母親に葉書を送った。静岡で買った富士山の葉書だ。母親が昔から「定年退職したら富士山を見に行きたい」と言っているのをずっと覚えている。あからさまに書くことでもないが、その時は私たち夫婦から富士山見物旅行をプレゼントするつもりだ。母ちゃん、富士山は本当に素晴らしいよ。この目で見てきたから確かだよ(朝霧高原!!)
82日目 7月6日 岡山へ移動
兵庫県出身の友人に連絡をしてみる。岡山と言えばどこに行こうか?
返事は「お城しかないですねぇ」だった。よし姫路城にいこう。
この辺りから本当に真夏日となる。歩いても止まっていても汗が出る。
そう言えば山口県の方はまだ雨が続いているそうだ。言い方は悪いが山口県はあまり災害も遭ってこなかった地域ではある。だからこそ、いざ災害があった時にとても心配になる。とりあえず家族や知人、よさこいチームメンバーの安否は確認出来ている。故郷に近付く分、山口県のことをよく考えていた。
お昼頃、姫路城に到着する。ちなみにこの日、私の夏風邪はピークを迎える。横浜以降で腹具合が悪くなり、次は夏風邪となんだかんだ自分の体が弱いことに絶望すら感じるが、旅という特殊な環境なのでまあ仕方ないと考えるようにしている。
姫路城だが、これまで見てきた城の中でも「綺麗だな」という印象が強い。外装は白を基調としている感じで、あまり凹凸がないというのか、とにかくシルエットが綺麗なのである。入場して白内部も見ることが出来たし、醍醐味である天守閣からの眺めも最高だった。ひととき、体調不良も忘れられたような気がする。
この頃はコインパーキングでも車中泊をよくしていた。夏場の車中泊は難しいと聞いていたがその通りで、やはり空調管理が難しいのだ。ポータブルの扇風機を回すようにしているが、それだけだと熱帯夜を越せない。たまに起きて車のエアコンをつけるがずっとつけてはおけないので(エンジンの稼働させ続けるのは騒音迷惑にもなるし、ガソリンも減る)ある程度でOFFにする。この辺りで寝不足だったり、体温調整がうまくいかず体調不良に繋がる。大きな学びなので、今後の四国・九州編でも活用したいと思う。やはり冷却マットだったりの道具が必要だろう。
83日目 7月7日 岡山
この日はよさこいチームメンバーの誕生日である。七夕に誕生日とは何ともロマンチックだ。私はメンバーの誕生日には出来るだけ写真付きのメッセージを送るようにしている。恩着せがましくなるのは嫌だが、誕生日くらいはそのメンバーにスポットを当てて感謝や期待を伝えてみたいのだ。
さて、この日も岡山滞在である。私の体調が変わらず優れないので運転は奥さんがしてくれている。岡山には日本一のだがし売り場(場所の名前もこのまま)があるとのことで行ってみる。なるほどこれは素晴らしい。広い敷地にフロア内は一面だがしである。私は何かひとつ選べと言われたらヤングドーナツなのだが、見たことがないようなお菓子もあって、見るだけでもとても楽しい。奥さんと楽しみながら購入し、かなりの数を買った感覚だったが総額は1600円だった。逆に驚いたくらいだが、ふと思った。何だかんだで、人間は少しのことで幸せになれるのだ。そりゃあコストも必要になる時もあるが、良いレストランでの一人分の食費くらいで、ワクワクする楽しさやどれから食べようかなんてウキウキも感じられるのだ。私たちはどうにも現状より外に幸せがあるかのように思うが、実はすぐそこに掴めるものであって心の持ちようなのだと、だがしから学んだ。「だがし」という大人も子供も心揺さぶるそれに、一日幸せな気持ちでいられた。
道の駅のみやま公園での昼寝もあって、少しずつ体調も回復しつつある。運転やいろいろ介抱してくれる奥さんに感謝だ。
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