HARICOGRAPHY_2022 SPRING Flyer
年が明けて2022年となりました。日本の春は桃の節句(3/3)や端午の節句(5/5)と、こどもの健康や無病息災を願う行事が続きます。平安時代頃に中国から朝廷貴族に伝わったこれらの行事は、時代が下って庶民にも親しまれ、現在でも雛飾りや金太郎などの節句人形を飾る風習として存在しています。雛人形や金太郎などが元々どういうものかを知らずとも、なんとなく子どもの健康を願って飾るものということは伝わるように、昔から子どもの健康などは親の切実な願いとして普遍的にあるのでしょう。
一方で世界に目を向けると、ウクライナ・ロシア間を中心とした深刻な状況が日々伝わってきます。大人たちの争いによる最大の被害者はこどもたちであり、戦争は彼らを育む風土や文化なども壊されてしまいます。ウクライナにもロシアにも、少し調べるだけでとても素敵な郷土玩具がたくさんあります。その中には、子どもの健康や無病息災を願うものもあるでしょう。どちらか一方の勝敗ではなく、国境など関係のない子どもたちの平和を望むばかりです。
HARICOGRAPHY 渡部剛(2022年3月 梅や沈丁花など春の香りに平和を実感する西荻窪にて)
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