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自分を安く扱わない

口に入れようとしている、この残り物は自分に相応しいのか。
飲もうとしているこの安っぽいお酒は自分に相応しいのか。
言いたいことを我慢しているこの状況は、自分に相応しいのか。
やりたくない事をしているこの仕事は、自分に相応しいのか。

防災の話である。

自分を大事に扱ってみる。
自分を甘やかすことじゃない。わがままを許す事じゃない。

自分には価値があることを受け入れる。自分を安く扱わない。

防災の話である。

津波が来ると言われても逃げなかった人々がいた。川が氾濫する危険があるといわれても逃げなかった人々がいた。

今まで大丈夫だったから。氾濫したことなかったから。

もっと自分を大切に扱ってもいい。

この避難が徒労に終わっても、ただの心配症でも、大袈裟でも、周りから笑われても、いい。

この避難で自分は、自分に大切に扱われてる事を知るだろう。
この避難で子供は、親に大切に扱われている事を知るのではないか。

自分の大切な超高級外車が家のガレージにあって、近くの川が氾濫危険水位に近づいている時、多分大丈夫だろうけどちょっと高台に移動しとくか、となるんじゃないだろうか。

知らんけど(笑)

自分の事となると、軽く扱うクセがある。自分の価値を認めること。そう決めてしまうこと。根拠はいらない。

「自分は大した事ない」という事は根拠がなくても信じやすいけど、何故か根拠なく「自分は特別な存在だ」とは思わないものだ。

自分は素晴らしい。

そんな風に自分を大切に扱っていると、他人にも優しくなれる。すると世界は自分に微笑んでくれる。

景色は自分の見たいように見えるのだ。

防災の話である。

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