All About Soul
2019年3月
僕は東京にいた
沼袋駅北口
そこで合流しましょう
と彼女はいった
ところが北口は絶賛改装中…
はてはて
と待っていると
何事もなかったかのように彼女が
スッと現れる
ほんとに
スッと
いう感じで
そこから歩いて10分少々
カフェ潮の路
ランチを食べに2階へ上がる
席はもちろん東京の狭さ
今考えると
その頃は彼女のことを今ほど特別視してなかった
と思う
あの狭い空間で向き合ってのランチ
今の方が緊張しそうだ
隣にいるおしゃれな年配の女性が
彼女に話しかける
その女性が持っている冊子に
自分のエッセイがあると
ページをめくりながら教えると
女性はとても嬉んでいた
帰りはどこまで一緒に電車にゆられただろうか
並んで座って
その時に、本を一冊いただいた
若松英輔さんの「燃える水滴」
別れる時はなんて挨拶しただろう
どこで別れただろうか
まるで記憶がない
次会うのは、翌月の新潟
6月はまた東京でお茶つき
7月は濃密な調査
8月、11月、12月と…
僕の人生は2019年にグッと詰まっていたのかも知れない