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今のコーヒー業界は履き違えてる

私は毎日コーヒーを飲む。
マグカップの陶器が指先に心地よく馴染む。
熱いコーヒーが口に広がり、心地よい苦味が舌を刺激する。
仕事中も家に帰って本を読んでいる時も。
好きな人といる時も、家族といる時も。

巷ではスペシャリティーコーヒーが流行っていると聞いたことはあるか。
スタバに行けばよく書いてある言葉だ。

スペシャリティーコーヒーの定義をGoogleはこう言っている。

生産国においての栽培管理、収穫、生産処理、選別そして品質管理が適正になされ、欠点豆の混入が極めて少ない生豆であること

Google

つまり今までのコーヒーより品質が高いということ。
コーヒー生産者による多くの価格を提供しようという狙いもある。

ここまでの知識の中、昨年の11月ごろに高級コーヒー専門店に行った。
場所は東京の清澄白河にあるスペシャリティーコーヒーをコースで提供している。
価格はなんと1コース8000円!
コーヒーが5種類くらい提供される。

いざ飲んでみるとどうだろうか。
いつも飲んでるコーヒーと違う。
コーヒーの深みがないと表現するのか、苦味が全くない。まるでジュースを飲んでいるようだ。
あの黒いコーヒー豆になるのに、コーヒー豆を乾燥させる段階がある。この段階でフルーツを一緒に置くことで味と香りがコーヒー豆に染み付くらしい。

その時、お店の店員さんが言った言葉が今度は私の脳に染み付いた。その人はこう言い放った。

「コーヒーだと思って飲まないでください。全く違う飲み物を飲んでいるのだと思って」

店員さんの話

え、コーヒーを飲みに来たのに?
やっぱり何か道を間違えていないか、そんな気持ちになった。

確かに生産者保護は世界的な課題であるとは思うが、
せめてコーヒーを名乗らないでほしい。

これからももっと美味しいコーヒーが飲めるようになることを願っている。


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