アラサー留学の事前準備大公開!~会社編~
社会人を経てからの留学、海外生活となると、学生の留学とは様々な面で異なります。一番は社会的に独立しているので、健康保険や年金、税金関係の手続きがたくさん発生することです。
私は8月末に業務を終え2か月の有給消化後退職、そこから約半月で渡航しました。最終的に大学院の次年度スケジュールに変更があり入学時期が変わったので、語学学校終了後、半年ほど空いてしまうことになりましたが、住民税を払いたくない一心で、1月1日を跨ぐ留学スケジュールにしています。
備忘を兼ねて、必要な手続きを書いていきたいと思います。
まず、実施した手続きなどを羅列。チェックリスト替わりにしてください。
やることリスト
会社関係
引継ぎと退職日の決定※月末退職がいいとも限らない!
離職票と退職証明書を受領できるようにしておく
(ある人は)企業年金等の移管がどうなるか確認しておく
必要書類の保存(web給与明細や源泉徴収等)
会社貸与物の返却(社員証や保険証)
退職後の連絡先の変更
生活関係
(独り暮らしの場合)引っ越し(準備~退去まで1カ月は見た方がいい)
医療保険等の住所変更
郵便物の転送届
NISA等投資があれば、解約手続き
(ある人は)企業年金のideco切り替え
(退職後)厚生年金→国民年金の切り替え
(退職後)健康保険の切り替え
(退職後)住民税の納付
(必要な場合)納税管理人の手続き
(渡航約2週間前)海外転出届提出
(渡航約2週間前)マイナンバーカード継続申請
確定申告
めちゃくちゃたくさんある!
窓口がバラバラなので、各所に電話をかけて確認してから区役所行脚をしました。
ただ、実際の区役所には1回だけで1日で年金・健康保険・海外転出・住民税全て完了出来、待ち時間もそこまで多くなかったのでとてもありがたかったです。
もちろん、就業状況にもよるし、親の扶養に入るかどうかや、海外転出届も必須ではないので自身の状況に合わせて要否を決めてください。
引継ぎと退職日の決定
引継ぎは言わずもがな。ご自身の業務に合わせて実施しましょう。
海外に行く場合、連絡手段が絶たれて万が一のことがあったときに確認が取れない場合があるので、自分が担当したものや、今後発生する予定の業務も含めて多すぎるくらいに情報は残した方がいいと思います。
一般的な退職同様、個人で保管していた書類などは機密情報なのでシュレッダーしましょう。(出勤してる間に会社のシュレッダー使うのが無難)
次に退職日。
基本的には業務終了から有給消化しきったら退職になると思います。
月末に業務終了して、フルで有給が残っていると退職日も末日になりますが、社会保険料は翌月末に請求が入ります。なので、10月30日退職と10月31日退職では受け取る給料に差が出るのです。
具体的な説明はこちらに詳しく記載があるので、見てみてください。(上手く説明できない)
通常の退職であれば、すぐに転職先で業務開始となる場合が多いので月末退職した方が無駄な手続きは減りますが、私は目先のお金を確保しておきたかったので会社天引きでは社保は払わずに、区役所窓口で国民健康保険料と年金を支払いました。厚生年金は高いので(返ってくる見込みもないし、、)国民年金で半分くらいの負担になりました。
特に、退職後数日ですぐに渡航する人は、退職日を気を付けてもいいかもしれません。
離職票と退職証明の受領
これらは会社から指示が出ますが、私は退職後雇用保険被保険者離職票の発行が必要かどうか確認がありました。失業保険を申請する場合はこれが必須になるのでとりあえず受け取っておきましょう。退職日から1~2週間ほどで自宅に届きます。
また、役所での各種手続きに退職証明が必要な場合があります。離職票は数週間かかりますが、退職証明は退職日に会社から受領出来る(会社によりpdfだったり書類として受け取りがあると思います)ので、印刷して手続きに持って行きましょう。
私は退職日が分かるものありますか?と聞かれました。
企業年金の移管
私の会社は企業型DCという企業年金の積み立てをしていました。退職後は個人年金(ideco)への切り替えが必要になります。
私は別で証券口座を持っていたので、口座開設は不要でしたが、口座がない場合はidecoを移管するための口座開設が必要になります。
証券口座の金融機関を指定したい場合は、移管の連絡(書類が届きます)が来る前に口座開設しておくと、渡航前に手続きが終わるのでスムーズです。
私はSBIの口座でしたが、ネットで手続きが完了して楽でした。
※基本的に海外在住の場合、日本国内での投資は禁止です。なので口座の移管だけ行い、運用の設定はしない方が良いです。
退職後2~3週間で企業年金運営会社から証券情報の書いた手紙が来る
↓
自身の証券口座でidecoの移管手続きを行う(紙に書いた情報の記入が必要)
↓
数か月で審査&申請が通る→移管完了
書類保存・貸与物返却・連絡先変更
これらは会社から指示があるので、一部割愛しますが、書類の保存はしておきましょう。
ここでいう書類は、業務の情報ではなく、給与明細や源泉徴収、健康診断結果等々の書類です。
私の会社は全てWeb明細だったので手元に書類がありません。これらの情報には退職後1年程度はアクセスできるようになっていますが、いざ必要になったときに期限が切れていると問い合わせたり面倒なので、ダウンロードできる書類はしておきましょう。
特に、確定申告の際に退職年度の源泉徴収は必須です。留学においても健康診断の情報や健康状態の申告が必要な場合に使えるのでWeb管理の会社の場合は個人のPCなどに保存しておきましょう。
会社編は以上!
会社に対して問い合わせたり確認が必要な手続きは以上です。
個々の状況によって必要な手続きは変わるので、留学を決めたら早めに会社に相談し、手続きが漏れないようにしましょう。
私は業務の特性上、プロジェクトや会社の期の切れ目が重なるタイミングを見ながら慎重に進めましたが、学校などの手続き以外は2~3カ月余裕を見れば十分に終わると思います。
エージェントに相談しても、この辺りは門外漢なので「ご自身で、、」としか言われませんので、色々調べる手間が少しでも減ればと思います。
退職後、
・有給中に渡航してしまいたい
・海外転出届を出したい
・失業保険を受給してから(orしながら)渡航したい
・留学計画に数か月以上の一時帰国がある
などなど、希望によってベストな渡航タイミングが変わります。
行きたい時期が確定しているならそこから逆算して退職日を、決まっていなければ業務の区切りから計算して渡航時期を確定させる必要があります。
また、実家を頼れるか否かもポイントになります。(代理で支払いが可能か等)
タイミングによっては損してしまうので、大切な留学資金が少しでも残せるように、上手に計画を立てましょう。