#93 昭和がそんなに悪いのか?

コロナ対策のために、人が接することをできるだけやめようと、東京都知事がテレワーク推進のため『昭和の働き方やめましょう』と言っている。

このフレーズの定義はよくわからない。後からどうにでも解釈できるな語句で注目を浴びるのが、いかにも小池さんらしい。

そこで私がこの言葉を聞いて、これは昭和の働き方だと思うのは、師匠・親方について働く人達の事である。

芸人・職人・料理人、さらにはお坊さん方は、ある程度の期間、弟子として師匠に奉公をしながら仕事を覚える。それは労基法の介入する余地などない非雇用関係で、それに耐え、技を受け継ぎ発展せてきた文化の伝承者の働き方だ。

そして、その仕事の最高峰に立ち国が認めると、「人間国宝」(重要無形文化財保持者)に認定される。

この職人技をテレワークで受け継ぐのは難しいと思う。

多分小池さんは、「そんな極端なことは言っていない、もっと一般的な仕事で工夫次第で、テレワークを増やすことが出来る」と言いそうだが、テレワークでできる仕事は、マネージメント業務、あるいは連絡業務ぐらいしか、私では思い浮かばない。

そんな業務は以前から、ほぼテレワーク化していたと思う。

私は、人流を抑制するためなら『昭和の働き方やめましょう』と言うより、『昭和の遊びをやめましょう』と提唱した方がより効果的だと思う。

では昭和の遊び方とは。

仕事帰りに同僚と一杯! スナックでカラオケ! クラブで美しい女性を横にはべらせて鼻の下を長くする! 優しいホストのためにボトルを入れる!1日中パチンコ屋に入り浸る! 仲間と野球やサッカーをする! 貸切バスで団体旅行をする! 野球場でジェット風船を飛ばす! 社交ダンスをする! コンサート・劇・落語などの鑑賞! 等々

これらをどうしたら「テレワーク」で代用できるだろうか?

実はその構想はもう22年前から出来ている。

↑これです。

これを早く作ってくれれば、みんな『昭和の遊びをやめる』ことが出来ると思うが。私は生きてこれを体験できるだろうか?


話をもどして、小池さんにはまず

「昭和の最たるビジネスとエンターテーメントの祭典オリンピックをやめましょう!」

と言ってから『昭和の働き方やめましょう』と言って欲しい。その方がより具体的かつ効果的で、他人の働き方に注文を付けるよりは、確実に人流は抑制されると思われる。


私自身は、昭和の働き方も、昭和の遊びも、オリンピックもやめて欲しくないと思っている。

私は、昭和時代の真ん中に生まれたので、平成、令和より昭和が大好きだ。

ちなみに、つい先日緊急事態宣言発令中でもプロ野球を観戦してきました。横の席は空けてあったけど、斜め前と斜め後ろは人がいました。



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