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また、親知らずを抜いた話

前回のあらすじ

2本同時の抜歯から一月半後、左下にある残りの親知らずを抜くことになった。
特に問題がなければ、前回の抜歯から約3週間後には再度抜歯ができるという話だったが、仕事やプライベートの予定を考慮して、一月半延ばしてもらった。
前回の抜歯が3月上旬、そして今回の抜歯が4月下旬となり、ちょうど年度の変わり目だったため、担当の先生が変わった。
しかしながら、同じ年齢ぐらいの、前の担当医と差ほど(見た目も)変わらない先生だったので、特に不安は無かった。
ただ、前回の抜歯と違ったことは、今回抜く親知らずは、ほとんどの部分が歯茎の中に埋もれており、切開しなければ抜くことができなかった。

切開。
30数年の記憶を遡っても、「切開」という行為はされたことがない。さらには「縫合」もない。(でも骨折はある。アレは痛い。)
考えただけでも、痛そうである。
今回こそは抜歯後満足に食事ができないだろうと、最後の晩餐に選んだのは、わたしの1番すきなお店の味噌ラーメンだった。我ながらナイスチョイスだったと思う。

15時30分、抜歯開始。
ここからは前回の様子とほぼ一緒である。
まな板の上の鯉のごとく、地響きのような音が早急に鳴り止むことをただただ祈るばかりであった。
麻酔がよく効いてくれたおかげで、正直全く痛くないし、何されているかもわからない状態で「あれ?もしかして切開してない?」なんて思ったりもした。
が、いよいよ終了と思われた頃、唇に当たった紐のような感覚に、すぐさま縫われていることを悟った。心底ガッカリした。

そうして無事に抜歯が終わる頃には、相変わらず涙目になってしまった。
その後、これまた3つに割られた親知らずを見せられ、看護師さんには「持って帰りますか?」と聞かれたが、前回はそんなこと聞かれなかったし、割られて無惨な姿になっていたので断った。

その日の夜には、頬が腫れていることがわかった。ここは前回と違っている。
いろいろ調べた際に腫れのピークは24~48時間後とGoogle先生が教えてくれたので、ある程度覚悟はできていた。
わたしのピークは抜歯の翌々日で、その姿はリスと言えばかわいいが、左頬全体が浮腫んだようにパンパンに腫れた。頬は熱を持ち、超敏感で、洗顔で肌に触れるのすら痛い。

※左が抜歯の翌日。ピーク時は頬全体がパンパンに。
 右は痣が出てきたところ。

それでもピークを過ぎれば、ほんの少しずつ腫れが引いてきて、痣が出てきた。そこそこの痛みは、鎮痛剤で押さえることができたので、迷わず飲んだ。(最終的には7日間分飲みきった)
前回と違って、熱も寒気もなく、それだけで十分楽だった。
ただ、…口が開かない。
シチューなら食べられるだろうとその日の夜に作ったが、ジャガイモが口に入らず、スプーンで潰してから口に押し込めた。
食べることがすきな自分にとって、地味にストレスだった。
そして肌が異常に乾燥した。かゆいほどに。

抜歯から2週間後、抜糸。
鎮痛剤は前々日まで飲んでいた。(その頃は1日に1度の服用)
抜糸の痛みに耐えられるかだいぶビビっていたが、麻酔の注射よりは痛くなく、スムーズに終わった。
手鏡を持たせられ、抜歯した箇所を見せられた。頬の裏側辺りがまだ口内炎のようになっており、先生からは「不安なら1週間後、もう一度診察する?」と聞かれたが、痛みはないし、仕事を休まなきゃいけないので遠慮した。
親知らずの生えていた辺りにしこりはあるが、3週間が経とうとしている今、徐々に小さくなってきている。

前回、今回と共通していたことは、抜歯から2週間経つと、ほぼ不自由なく生活できるということだった。歯磨きするときに痛みに恐れることもない。
そう。2週間我慢すればよいのだ。(もう抜く予定ないけど)

今なお困っていることといえば、抜歯した痕(穴)に食べカスが詰まることである。そんなときは水差しを是非ともオススメしたい。
穴に向かってブシュッと水を噴射!(但し、傷が治っていないと地味に痛いので、いきなりやるのはダメ。)
100均でも購入可能なのでお試しあれ。

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