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Q.キュンとくる異性のにおいは?
A.女性に対する免疫が壊滅的に低いので、街角ですれ違った際のシャンプーの香りで十分に男子中学生みたいな反応になります。
……というのが数年前までの自分。
その日、家のお風呂に入ったときに自分がいつも使っていた石鹼シャンプーが切れていたことに気がついて、買い置きもしてなかったので、母親が以前親戚から貰った美容シャンプーを使うことになりました。
ボトルから液体を出して、目をつぶって髪を洗った瞬間、風呂場に広がるよそのお家の感覚。
ああ、彼女の家に泊まったらこういう雰囲気なんだなあ~と漠然に感じました。
同封のトリートメントも当時伸びきった髪に塗ったら、風呂上りの艶やかな髪質と官能的な濡れ加減。
ああ、髪の毛だけなら誰でも女子になれるんだ…と精神経験値がワンステップ成長しました。
脱いだ服の首元に女子の存在、寝起きの枕に女子の面影、そして両方にオッサン特有の抜け落ちた毛の数々。
自分はもう、多感な中学生を卒業しました。
今は、たぶん同棲しないと嗅げないであろう素の匂いにキュンとします。
ただ、そこは今もこれからも予定がないので、将来いつか自分が死んだときに遺体を棺桶に入れてもらう瞬間の女性スタッフの匂いに全人生賭けます。
私自身は死んでいるけど鼻に詰めた綿に少しばかり匂いが付着してると思うので、火葬されて灰となると同時に小さい綿2個も天国か極楽に持っていきます。
(フゥーー!! 我ながら今日もキショいぜ!!)
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