【記事広告(仮)】某携帯会社のCMに出てくる昔話の主人公たちのあらすじをシャッフルしてみた|第4回オモコロ杯(2017)応募作、ハイエナズクラブ自由研究コンテスト2017応募作
知ってる人、こんにちは。
知らない人、はじめまして!
あいにくコミックではないエッセイなので似顔絵ではありませんが、簡単に自己紹介を。
身体は年金受給者、頭脳は未就学児、免許証はアラサーの機械職人と申します。
突然ですが、ここでみなさんに質問します。
今お茶の間で最も好感度が高いCMキャラというと、誰を思いつくでしょうか?
そう!
元素記号で「金」の名称を持つ某携帯会社の人気CMキャラ「桃太郎・浦島太郎・金太郎」ですね!
私が今使ってるスマh……え、
さっきのロゴ知らないだと!?
か、悲しい…。悲しすぎる……。
これがジェネレーションギャップなのかっ!!
すみません、取り乱しました…。
私が今使っているスマホの会社がここなので大変親近感が湧くのですが、無作為に選んだ視聴者の統計データで認知度・好感度が高いということは、あのCMは違う携帯会社のユーザーでも好感を抱いている可能性があるということになります。
このような会社関係なく好感を抱く一因に、CMの登場人物が誰もが知っている昔話の主人公であることが考えられます。
そもそもCMに出ている昔話の主人公たち自体に好感を抱かない人の方が少ないと思います。
おそらく街頭調査で「桃太郎たちに好感を抱くか?」と聞かれたら99%がイエスと答えるでしょう。
そして次の質問で「桃太郎たちの昔話を話せますか?」と聞かれたら99%がイエスと答えるでしょう。
画面前にいるあなたもまた、そうではありませんか?
しかし昔話って、子どもの頃に親が枕元で話してくれた以外は特に聞いた覚えも暗記した覚えもないのに、なぜ大人になっても忘れないのでしょうか?
実は理由がありまして、昔話は創作の基本である起承転結の流れを守りつつ、圧倒的最小量の文章で表現するという大変高度な技術で書かれた物語だからです。
桃太郎たちのお話を振り返っても「起承転結」がハッキリしていますね。
先人たちの知恵なのか物語内部の骨組みがシンプルかつロジカルに作られているからこそ誰でも覚えれて話せれて、そして現代まで語り継がれているワケですが、ここで一つ疑問が出てきます。
昔話のあらすじ(起承転結)は、ほかの昔話とシャッフルしても昔話として成立するのか?
心を動かす物語には心を動かす起承転結があります。
ということは心を動かす起承転結さえあれば、よその起承転結と混ぜても人の心を動かす物語が作れるのではないか。
(前振りが長くなってしまいましたが)私はこの疑問に一種のフロンティアを感じたので、この度、好奇心と筆を走らす運びとなりました。
2016年は主人公二人の中身が入れ替わるアニメ映画が社会現象級の大ヒットしましたし、「入れ替わり系の話」には読者・視聴者の心を動かす普遍的な要因があると私は睨んでいます。
そして今回の企画は某CMを基に創作するので『桃太郎』『浦島太郎』『金太郎』に加え、ヒロイン役の『かぐや姫』も加えます。
そういえば「かぐや姫」は日本最古の昔話らしく、1000年以上読み継がれている超々ベストセラーなので、もしかしたら今回書いた昔話が1000年先まで読み継がれるかもしれません。
何か自身に凄まじいプレッシャーを掛けてしまいましたが、心配しなくて大丈夫ですよ。
私こういうのに強(オエエォ……
※醜い場面が出たため『今日の名言』に差し替えて頂きました
えー…出すもの出したら心身スッキリしたので、ここで各お話の簡単なあらすじを振り返りましょう。
『桃太郎』
(起)主人公が老夫婦に拾われる
(承)主人公が鬼退治に出て仲間を見つける
(転)鬼ヶ島に渡って悪い鬼と遭遇する
(結)仲間と力を合わせて鬼を退治する
『浦島太郎』
(起)主人公は亀を助ける
(承)亀に連れられ竜宮城に行く
(転)楽しんだ主人公は玉手箱を受け取る
(結)箱を開けた主人公はお爺さんになる
『金太郎』
(起)足利山に主人公という力持ちの子がいた
(承)栗拾い中に現れた熊と相撲を取って勝つ
(転)橋がない崖に大木を押し倒した主人公を偶然見ていた源頼光は家来にする
(結)やがて主人公は坂田金時と名を改め、立派な武士となり悪い鬼を退治する
『かぐや姫』
(起)主人公が老夫婦に拾われる
(承)主人公は噂にするほど美しく育つ
(転)主人公は老夫婦に月から迎えが来ると告げる
(結)主人公は老夫婦に見守られて月へと帰る
各原作を起承転結に書くと、こんな感じですね。
そして今回行うルールは4つ。
①.各タイトルが書かれたカードが入った箱から無作為に1枚だけ抜いて昔話の主人公を決める
②.①と同じ要領で起承転結で分かれた各箱から書かれたカードを無作為に1枚ずつ抜き、簡単なあらすじを作る
③.作ったあらすじから前後を想像して「っぽい昔話」を(無理矢理にでも)創作する
④.全てのカードを使いきるために一度抜いたカードは箱に戻さない
確率的に抜いたカードが見事に混ざる可能性があるかもしれませんし、奇跡的に全て同じ原作で揃う可能性も否定できない。
ちなみに各回の組み合わせを計算すると、4作品とも同じ原作(タイトルと起承転結)が引き当たる確率は0.00000000125586741%です。
こんなところで人生の運を使いたくないので、申し訳ありませんが諦めてください。
いやっ…芸人のフリとかではなく諦めてくださいっ!!
それでは、以上の条件を基に検証を開始します。
この記事は「あたらしい英雄、はじまるっ」がキャッチコピーの某携帯会社から提供も依頼されていませんが、このままお送りいたします。
【検証開始】
まずは1回目。
最初は主人公を決める『タイトル』ですね。
いきます、ジャガジャガジャガ……
バッ!!
バンッ!!!
タイトル(主人公)は『浦島太郎』に決まりました!
次は発端となる「起」を選びましょう。
いきます、ジャガジャガジャガ……
バッ!!
バンッ!!!
金太郎の『起:足利山に主人公という力持ちの子がいた』に決まりました!
こういう作業を後3回繰り返します。
1回目のあらすじはこれで決定です。
『浦島太郎』
(起)足利山に主人公という力持ちの子がいた
(承)主人公は噂にするほど美しく育つ
(転)鬼ヶ島に渡って悪い鬼と遭遇する
(結)主人公は老夫婦に見守られて月へと帰る
この時点で全て同じ原作を引く可能性は消えました。
やはり奇跡って、そう簡単には起こらないんですねぇ…(本当に良かった)。
えーっと、では、
ここからちょちょいと、あらすじを考えて、
あ、あれっ?
こ…これ…想像以上に難しい…?
……徐々に企画した自分を恨んできました。
でも後戻りは出来ないんだ。
いいから、とにかく書けぇぇ……!!
ハヨヤレ理性とイヤヤワ本能が脳内ボクシングを数時間やり続けた結果、完成した昔話がこちらです。
『浦島太郎』
昔々、足利山に浦島太郎という力持ちの青年がいました。生まれたときから山で暮らしている浦島太郎は野生的なイメージに反し、下町ですれ違う女性全員が振り向くほど大変優れた容姿と教養を兼ね揃えていました。生まれる前に父親が死去した浦島太郎は人権を重きに考える母親からの英才教育を誰にも邪魔されず育ち、そして母親の望む息子へと成長を果たしました。
ある日のこと、いつものように足利山で穫れた果物を抱えて下町に出かけたら何だか町の人たちが騒いでいました。
何だろう? 浦島太郎は騒ぐ群衆に近づき聞いて、そして驚きました。
今朝少し離れた漁村で鬼の大量死体が見つかったらしい。犯人と経緯は分かりませんが、詳しく調べてみた結果、鬼たちは以前から近くの村を次々と襲っては人間の財宝を奪っていたことが分かったとのこと。漁村の中には財宝はなかったが、鬼の遺留品を調べると折りたたまれた海図があったらしく、そこには海向こうに鬼の巣窟「鬼ヶ島」があると記されているみたいです。奪われた財宝はそこにあると考えるのが自然でしょう。
その知らせを聞いて復讐を恐れた町の人たちは、こっちが襲われる前にこっちから襲って財宝を取り戻そうというデモを起こしていたのです。
この事態に浦島太郎は怒りました。浦島太郎は外見だけでなく中身も「清らかな心」を持っていたのです。いくら相手が村を襲っていたとはいえ、相手の島を襲う理由にはなりません。ましてや相手の仲間が誰かに殺されたところなのに、武器を持って更に殺すなど間違っている! 武器を持つよりも丹誠込めて話し合えば、きっと鬼さんたちも自分たちがしてきた行いを反省してくれるはず。そしてお互い過去の行いを謝って許し合えば、奪われた財宝を返してくれるはずだよ。
浦島太郎は達者な弁論というていで次々とヘイトスピーチ野郎等をご自慢の筋肉で物理的に押さえ込みました。これも人権を重きに考える母親からの英才教育による賜物でした。
「だったら、お前が話しに行けよ!」
民衆の誰かが言った提案に全員が「そうだ、そうだ」と声を合わせました。だけど浦島太郎は快く引き受けました。話し合えば絶対分かり合えると心から信じているから。
準備のために一度家に戻り、母親から意義のある素晴らしき使命だと誉められました。
浦島太郎は町の港にある古い小舟を一人で漕ぎ、受け取った噂の海図を頼りに半日掛けて海向こうにある鬼ヶ島に到着しました。
降りて辺りが真っ暗になった浜辺から島の中心部に向けて、浦島太郎は誰か居ないか大きな声で周りを探しました。すると暗闇の岩山から大きな赤鬼や青鬼たちが現れました。浦島太郎はやっと会えた喜びと満面な笑みの友好心で鬼たちに話しかけました。ですが、鬼たちは激怒するどころか不安な表情を並べていました。「きっと仲間を殺された知らせを聞いて人間を怖がってるんだ」と察した浦島太郎は、どこの誰か知らない人がした愚かな行いを心から憎みました。そして自分はそんな愚かな人間とは違うと大げさなジェスチャーを交えながら必死に話しかけました。
しかし浦島太郎が話しかければ話しかけるほど鬼たちは離れていきます。やがて鬼同士で相談し合っては、棍棒を持って浦島太郎に文句に似た何かを叫んでいます。
そう、鬼ヶ島の言語は鬼語で人間の言語ではなかったのです。というより鬼たちは仲間の死をまだ知りませんでした。殺された中に明日鬼ヶ島に帰る鬼がいたからです。そうなると、今この鬼たちから見たら、襲う襲われる以前に海向こうの大陸から領海侵犯どころか領土侵犯してきた国連海洋法条約違反を起こす不法侵入者にしか見えていません。お互いの言語が違うから溝が埋まるわけがありません。
向こうの躊躇う態度に痺れを切らした浦島太郎は友愛の象徴であるハグで伝えようと鬼たちに近づきました。あまりに突然のことで最前列にいた鬼は突発的に持っていた棍棒で浦島太郎を撲殺しました。動機はどうあれ、鬼ヶ島の敷地内で起こったことなので殺人ではありません。殺した鬼は自分たちの島を守っただけです。
鬼ヶ島から飛んだ浦島太郎の魂は月光に誘われて、本当に優しかった父親のいる月へと帰っていきました。足利山で意義のある使命を果たした息子の帰りを待つ老婆になった母親が見ている月に。
(めでたしめでたし)
うぅ…。
つ、疲れた……。
あらすじから200文字程度の絵本的な文章が出来れば御の字かと思ってたはずが、つじつまを合わせるためとはいえ、まさかこんな大作になるなんて…。
しかも社会情勢ネタって読者が一番反応に困るやつじゃないか。
なぜこれを使おうと思ったのか筆者である自分にも分かりません…。
この後まだ3本控えてますが、本当に出来るのか、ゴールも見えません…。
でも諦めずに2回目に行きましょう。
2回目の抽選は、こういう結果になりました。
『かぐや姫』
(起)主人公は亀を助ける
(承)主人公が鬼退治に出て仲間を見つける
(転)主人公は老夫婦に月から迎えが来ると告げる
(結)やがて主人公は坂田金時と名を改め、立派な武士となり悪い鬼を退治する
まさかのかぐや姫が鬼退治するパターンが出ました!!!
しかも武将坂田金時が実は女性だったという新解釈歴史マンガみたいな常識を覆す大胆設定となったので、これは創作的に良い組み合わせになったと思います!!!
この溢れるインスピレーションから考えた昔話がこちらです。
『かぐや姫』
昔々あるところにかぐや姫という年頃の可愛らしい娘がいました。かぐや姫というのは彼女自身の名ではなく、家具屋の一人娘だから「かぐや姫」と常連客らから呼ばれたことで生まれた愛称で、彼女の両親も含め呼ばれては可愛がられ、自身もその名を大変気に入っていました。
その日、親孝行なかぐや姫は何か家具に使える材料を探しに浜辺へ行きました。大きな流木に綺麗な貝殻、この浜辺はいつも良い物を落としてくれます。
いつものように辺りを見回しながら歩いていたら、漁村の子どもたちが大きな海亀をいじめていました。いくら女の子でもいじめている子どもたちよりは身長が大きいので追い払うことなど簡単です。助けて貰った海亀はかぐや姫に何度もお礼を言いました。
「いいよ、いいよ、気にしないで」とかぐや姫は言いますが、実はかぐや姫は善意で海亀を助けた訳ではなく、タンスの装飾に使うべっ甲に使えないかと、この大きな海亀を狙っていたのです。
べっ甲は装飾材料の中でも高級品です。そんな千載一遇の機会を見逃すわけにはいきません。ですが海亀の先手で野望は消えました。
「鬼の子を追い払った貴女に頼みがあります」
はっ? 鬼の子…? よく分かりませんが、渋々海亀の話を聞くと衝撃の事実を知らされました。
何と町から少し離れたあの漁村の人たちは人間ではなかったのです。その正体は人に化けた鬼でした。鬼の目的は海向こうにある鬼の巣窟「鬼ヶ島」に食材を送る密輸出と夜な夜な人間村を襲う武器の密輸入、いわば鬼たちの静かな侵略でした。しかも鬼が襲ってきた村たちの先には、かぐや姫の実家がある町が…。親孝行なかぐや姫は受け入れました。
「…どうすればいいの? 私のほかに仲間はいないの」
今のところ人間で鬼の正体を知っているのはかぐや姫だけ。しかも人間には気づかないように化けているので、たとえ教えたところで簡単には信じてもらえません。
その代わり動物は野生の本能があるため騙されないらしい。その情報に基づくと、時間かけて人間の仲間を探すより動物の仲間を探した方が手っとり早いよう。海亀は海の動物なので案内することは出来ても仲間として戦うことは出来ない。なので早く地上の戦う仲間を集めて、この浜辺に来てほしい。その時に全てを教えると海亀は言いました。
かぐや姫は一度家に帰り、台所にある高級そうな食材を抱えて、すれ違う地上の動物たちを交渉し続けた結果、イヌとサルとキジを仲間にすることが出来ました。果たして彼らに戦闘能力があるのか知りませんが…。
とにもかくにも長い旅になることは承知の上です。しばらく家を空けなくてはいけない、鬼退治の件は伏せるとして、このことを両親にどう伝えようか…。かぐや姫は家に帰りました。暖かい茶の間、温かいご飯、あたたかい両親、今となって何もかもが心に染みます。かぐや姫は探り探りで言ってみるが通じるわけがありませんし、むしろ質問責めを浴びる事態になりました。もうどうしようもない現状に、かぐや姫は思わず下手くそな嘘を言いました。
「実は私、今宵月からお迎えが来ますの」
かぐや姫の切実な告白を聞いた両親は最初のうちは何それと笑ってましたが、娘のばつが悪そうで真剣な表情に両親は次第に笑いは消え、埋めるように焦り始めました。うちの娘が狂った、と率直に思ったからです。
一人娘とはいえ、小さい頃から「姫、姫、姫」と盲目的に可愛がった過去を両親は辛く後悔しました。そういえば昼頃に帰ってから隠れて台所から何か食材を持ち去っていたが…なるほど、そういうことか、あれに意味はなかったのか。しかし、ここで否定などしたら余計に狂うかもしれない。狂った娘のいる店など知られたら客からの信用を失う可能性もある。両親は必死な笑顔で娘の辻褄に合わせてあげて、夜道を去るかぐや姫を見送りました。
両親との別れは辛いですが、かぐや姫が何よりも辛いのは、長らく一緒に過ごしてきた両親が何を考えていたのかが直感で分かったことでした。そして、言い返せない誤解と取り返せない迷惑をかけてしまったあの家にもう帰れないことも。
案内役の海亀が待つ夜の浜辺に集合したかぐや姫とイヌとサルとキジは波音に消されたかのように、どこかに消えました。
時は少し経ち、神無月の満月の夜、気を熟した鬼たちがとうとう動き始めました。鬼の群衆が武器を持り、町に向けて漁村を出ようとしたそのとき、村の出入り門に一人の人間と三匹の動物が立っていました。
かぐや姫でしょうか、いいえ違います。かぐや姫は仲間と消える途中に鬼を退治する覚悟として、自分の過去を捨てることにしました。そして名も捨て、「坂田金時」という武士らしき名に改めました。今となって門にいるのは、もう腕も心も立派な武士です。
横にいる仲間たちも野蛮な風格ですが表情にどこか頼もしいものがあります。
鬼なりに奮闘しましたが、戦と呼ぶにはあまりにもお粗末でした。
坂田金時の鋭利な刀で堅い棍棒と硬い皮膚が切り開いてしまった以上はどうすることも出来ません。もはや地球の引力に逆らう気力もない鬼たちは、早朝に近道で村に入った旅人が見つけた時には自然と化けの皮が剥がされていました。
その後、鬼の襲来を知った人たちにとって彼らは希望の存在で、海向こうの鬼ヶ島を滅ぼしたときには我ら民の英雄として坂田金時は不動の名として刻まれました。
鬼退治したことで昔よりも富と名声と黄色い声を得た坂田金時でしたが生涯独身を貫きました。その理由を知っているのは、この世でかぐや姫だけです。
(めでたしめでたし)
自身の中にある厨二心を呼び戻したせいか、内容に昔の痛さがあってキツい!痛すぎる!!
でも、書いていて楽しかったかどうかと聞かれたら……楽しかったと答える痛さが今も内心に残っています。
そしてお気づきでしょうが、この昔話シリーズは同じ世界のオムニバス形式になっています。
一つひとつは別の作品でも、巨視的な視点では同じ世界の出来事だったり、各々の作品設定を共有させることを創作用語でシェアード・ユニバースと言うそうです。
つまり、あのCMは世界的ヒットを飛ばす『アベンジャーズ』や今年11月に公開される『ジャスティス・リーグ』と同じく、日本昔話のシェアード・ユニバースで展開される壮大なシリーズなんですねぇ。
CMで採用させているんだから、こっちも採用しても良いですよね…?
これでやっと半分か、続けましょう。
3回目の抽選は、こういう結果になりました。
『金太郎』
(起)主人公が老夫婦に拾われる
(承)亀に連れられ竜宮城に行く
(転)楽しんだ主人公は玉手箱を受け取る
(結)箱を開けた主人公はお爺さんになる
な、な、なんと承転結が同じ原作から選ばれました!!
競馬用語で言えば三連単ですよ!! これスゴくないですか!?
スゴく、ない…? そう、ですか…。
芽吹いた興奮も季節遅れの冬眠に入り、上記のあらすじから冷静的視点で想像した昔話がこちらです。
『金太郎』
昔々とある深い竹藪にお爺さんが歩いていました。お爺さんは黙々と竹藪の奥へ進んでいくと何か竹の折れる音がします。茂みを分けて覗くと、そこには竹を押し倒す小さな男の子がいました。
お爺さんは思わずその子に尋ねました。
「坊や、家族はいるの?」
男の子は頭を横に振りました。
「だったら、家に来るかい」
男の子は頭を縦に振りました。
お爺さんに連れられたお家は竹が塀の役割をしているほど藪の奥にあり、そして人が住んでいる割には痛みの少ないお家でした。でも不思議と懐かしい匂いがする良いお家でした。
お爺さんから「金太郎」と名付けられた彼は、お爺さんのシジミ漁を手伝い、大量に入ったシジミのカゴを軽々と運ぶほど健やかに成長しました。やがて老衰したお爺さんを静かに看取り、潮風と竹の香りが心地よい思い出の家に一人で暮らしていました。
金太郎は普段の通り漁に出ようと今日も浜辺に行きました。お爺さんの小舟を出して、少し沖合の海底を狙って止めていた時のこと、何か大きい黒影が小舟を横断しました。
いったい何だ? 金太郎は舟横から海底を覗いた瞬間、舟底に何かがぶつかって、平らを崩した小舟はひっくり返り、海へと落ちました。一旦は水面に上がった金太郎でしたが、運悪くひっくり返ったことで反対側の舟横部分が頭に直撃しました。気を失った金太郎は引っ張られるように底へ底へと沈んでいきます。
意識を取り戻した時には再び混乱しました。今自分がどこにいるのか分からない所に自分がいたからです。辺りは広くて豪華な部屋、しかし頭の痛みはあるので夢ではありません…。考えば考えるほど別の意味で頭が痛くなりそうです。困った顔を続けると、部屋に一人、身なりも見た目も大変綺麗な女性が入ってきました。彼女の名は乙姫といい、この屋敷の主らしいので質問しました。
「ここは一体どこなのだ?」
回答は良くも悪くも夢のようでした。この屋敷は竜宮城と言い、人間が潜れないほど深い海底にあると言うのです。どうも信じられない金太郎の頼みで一度外に案内してもらうと、びっくりです。魚たちが空を泳いでいます。もちろん魚が空を飛べるはずがないので、乙姫様が言ってることは本当のようです。
一つ分かったところで屋内に戻り、ここまでの経緯を乙姫様に説明させてもらいました。どうやら海上で見た大きな黒影の正体は、あの浜辺を調べに泳いでいた海亀でした。そのときはあまりに急いでいたらしく不慮の接触事故で金太郎が海に落ちてしまい、何より応急処置せねばと金太郎を甲羅に乗せて竜宮城に運んで、そして今に至る、と。
その海亀はあの浜辺に戻って今いないことと見るからに申し訳ない気持ちが漏れている乙姫様は一種のお詫びとして、金太郎を手厚くもてなしたいと提案を出しました。金太郎は地上に帰してもらえればそれで構わなかったのですが、せっかくのご厚意ですし、乙姫様の提案に「お願いします」と返した。
何てことでしょう。横の廊下からタコや伊勢エビが次々と豪華に飾り付けられたごちそうの皿を運び、金太郎の目の前にはタイやヒラメやリュウグウノツカイが舞い踊っています! ここが極楽なのは分かりました。ですが、金太郎はとある疑問を抱いていました。この目の前にあるごちそうが何で出来ているのか…。少々恐れながら幾つか食べてみると、それは覚えのある味でした。手前にある皿はワカメで、隣の皿は昆布、奥の果物みたいなものは海ぶどうでした。地上と同じで海底では菜食が基本らしい、金太郎は納得しながら数々の美味しい海藻料理を堪能しました。
竜宮城のおもてなしを楽しんで、金太郎は自分以外の誰かがいる幸せを思い出しました。ここはとても楽しい所です、しかし淋しくても地上の生活には勝てません。金太郎は乙姫様に帰ることを伝えました。すると乙姫様は棚の奥から黒い玉手箱を出して、おみやげに金太郎に渡しました。
「地上に出たら開けてください。きっと貴方にとって必要なものが入っていますから」
玉手箱を抱えながら、あのとき運んでくれた海亀の甲羅に乗り、門の外で乙姫様と竜宮城にいる使いの者たちに見送られて、金太郎は久しぶりにあの浜辺へ帰ってきました。
送ってくれた海亀に感謝の別れを言い、金太郎は乙姫様から貰った黒い玉手箱を言われた通り開けました。開けた箱から白い霧のような気体が出て、不可抗力で浴びることになった金太郎は自分の身体の重さと視界下にある無精に生えた白長いヒゲに驚きました。そうです、金太郎はお爺さんになったのです。ふと周りを見ても覚えのある木が一本も、浜辺に置いてた漁具一式もありません。沖合を見ても乗っていた小舟はありません。元々独り身だし、数奇な体験で助かった命ですが、この何もない現実に金太郎は悲しみ、強く苦しみました。
「何故だ、何が必要だ…」
親切な人だと心から信じていただけに裏切られた金太郎は壊れそうでした。
お爺さんになった金太郎は、せめてもの救いに思い出の家が残っていないか通り道の竹藪に入っていきました。金太郎は黙々と竹藪の奥へ進んでいくと何か竹の折れる音がします。茂みを分けて覗くと、そこには竹を押し倒す小さな男の子がいました。
(めでたしめでたし)
いわゆる昔話らしいハッピーエンドです。
そして、お爺さんの正体……
金太郎、お前だったのか!!!
竹藪場面を書いている途中の思いつきで結末を冒頭に持ってきて、お爺さんの存在自体を伏線にして回収するという、おふざけ企画にしては本気の手法で書きました。
人間追いつめられると何をするか本当に分かりません…!!
このテンションを保ったまま次へ行きましょう。
(え? 起の設定カードだと主人公を拾ったのは老夫婦だから、お婆さんが出ていないって? 企画ルール③をよく読んでください。特に太字で挟まれた部分を…)
4回目の抽選は、こういう結果になりました。
最後は残ったもので自動的に作られるので、あらすじはこうなります。
『桃太郎』
(起)主人公が老夫婦に拾われる
(承)栗拾い中に現れた熊と相撲を取って勝つ
(転)橋がない崖に大木を押し倒した主人公を偶然見ていた源頼光は家来にする
(結)仲間と力を合わせて鬼を退治する
なるほど、ベースの桃太郎に金太郎要素を入れれば良いのね。
ぐだぐだ思案を巡らせるより無計画に筆を走らせた方が書けると経験的学習したので、最後はより無計画に行きます。
『桃太郎』
昔々あるところにお爺さんとお婆さんがいました。お爺さんは芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。お婆さんは普段と同じように洗濯物を洗っていると上流から大きな桃が流れてきました。
「こりゃすごい! 今晩のおやつにしましょう」
お婆さんは大きな桃をお家に持ち帰りました。桃を見て喜んだお爺さんは台所の包丁で真っ二つに切りました。すると切った桃の中から男の赤ん坊が出てきました。
あれから十年が経ちました。桃から生まれたからといって、別に桃が好きなわけではない桃太郎は桃よりは好物の栗を拾いに山へ出かけました。
小さい頃からどうも主観的にしか物事を見れない桃太郎は自分じゃない誰かに邪魔されることを忌み嫌いました。
たとえば今茂みから雄叫び上げて出てきた熊とか。他の人なら腰を抜かす所を桃太郎は何もなかったかのように無視して栗拾いを続けます。もう一度同じシチュエーションで熊が出てきても桃太郎は同じく無視して栗拾いを続けます。
ここまで無視されると熊も叫んでるだけにはいきません。
「俺はこの山で一番強い熊だ!! お前など一発で始末して…ギャァッ!!!」
桃太郎は熊の顔にイガ栗を一発投げつけました。しつこい自己アピールにイラっときたためです。
しばらく熊は刺さった顔を押さえ悶えてましたが、そんな程度では諦めません。
「お、おい。相撲で俺と勝負しろっ」
面倒くさい桃太郎は熊の胸ぐらと腰骨を掴んで、手前の池に投げ捨てました。
桃太郎は栗拾いを再開するも、なかなか実った栗の木が見つからず、少しばかり山の中をさまよっていると理想的な栗の木がありました。ただ、問題なのは隔てた崖の向こうに立っていることでした。
どうしたものか、桃太郎が考えていたとき後ろから覚えのある声が。さっき相撲で投げられた熊でした。
「もう一回、もう一回だけ相撲させてくれっ!」
桃太郎は何か思いつき、言われた通り熊と相撲を取りました。はっけよい、のこった、のこった、お互い良い勝負――またも桃太郎は熊を持ち上げました。
「ま、まいった! やっぱり桃太郎さんには敵わ…ヌァァァァァ!!!!!」ドシン。
熊を持ち上げた桃太郎は力強く投げ飛ばし、崖の側にあった大木の幹に当てました。ぶつかった鈍い音が山のこだまで大きく聞こえてきます。
メキ、メキメキ、ガタッ、ヒュー……ズズゥーン!
大変強い衝撃で根元から折れた大木は崖に向けて倒れ、なんと向こう岸まで渡れる一本橋を桃太郎は作りました。大木と顔面衝突した熊は、もうしばらく起きないでしょう。
これは自分の周りだけ起こった出来事、そう何となく感じながら橋を渡ってた桃太郎ですが、実は崖近くの林の中で桃太郎でも熊でもない第三の者が一部始終を見ていました。
隠れた位置から桃太郎を見ている彼の名は源頼光(みなもとのよみりつ)。第五十六代清和天皇の皇子を祖とする清和源氏三代目の強い武士です。ただ頼光自身は釜の薪を集めに山に入っただけで、この目撃は単なる偶然でした。けれど頼光は、熊を素手で倒した上に大木も倒して橋を作る桃太郎の姿に高揚感を味わいました。
「なんて力強くて肝が座った子なんだ。ぜひ私の家来になってもらいたい」
頼光は栗を拾い集めて家路を辿る桃太郎に気づかれないよう後を付いていきました。どうにか彼の親御さんに会って、私に預けてほしい。彼ならきっと立派な武士になれる思う。頼光の予想図は桜が咲いたかのように華やかでした。
だからでしょうか、背後から桃太郎が押さえ込んだときには頼光は身動きが取れませんでした。必死に抵抗する頼光の顎下には折れて鋭く尖った木の枝を強く当てられ、弁解を言おうにも口が開けません。開けない内は桃太郎の恐喝じみた質問責めが耳元で延々と続きます。
頼光は魂胆を全て話す条件で拘束を離してもらいました。そして桃太郎の養父母であるお爺さんとお婆さんにも一語一句同じことを話しました。
断られるどころか親御二人とも二つ返事で喜んで承知をしました。予想より呆気ない結末で拍子抜けしましたが、頼光にとって有難いことに変わりありません。桃太郎は正式に源頼光の家来になりました。
ちなみに源頼光の家来は桃太郎一人だけではありません。渡辺綱(わたなべのつな)、碓井貞光(うすいさだみつ)、卜部季武(うらべのすえたけ)という剣術、教養、度胸など文武に大変優れた家来がいました。渡辺綱を筆頭に忠誠な彼ら三人と桃太郎を合わせて『頼光四天王』と周囲は呼ぶようになりました。
そもそも源頼光は何故四天王など作ったのでしょう。そこには世間に知らせていない京都を救う隠密がありました。そのとき京都は蜘蛛の化け物「土蜘蛛」や空飛ぶ髑髏、凶暴な鬼などの妖怪に襲われる危機にいました。つまり頼光四天王の使命は未曾有の事態を避けるため、源頼光と共に危険な妖怪を始末することです。
彼らは京の都や山奥で凶暴化した妖怪の首を次々と取っていきました。ただ、これは隠密なので世間に見つからぬよう始末しなければいけないので、どう活躍したところで誰からも誉め称えてもらえない使命感だけで成り立つ職務でした。
その日は京都の丹波地方にある大江山に集落を襲っては人間の財宝を奪う酒呑童子(しゅてんどうじ)という大変大きく凶悪な鬼が鬼の巣窟を築いていると聞き、四天王は山伏を装って山に入りました。
結果は、不発に近いものでした。四天王が入ったときにはもう逃げた後で、大江山にいなかったのです。けど、まだ山に残っていた餓鬼たちを取っ捕まえ問い詰めたところ、酒呑童子は財宝を持って海向こうにある孤島に移ったことが分かりました。
源頼光と四天王は追いかける形で小舟に乗り、新たな本拠地の孤島に渡りました。
その島は固まった溶岩だけで出来た雑草も生えない気色の悪い島でした。頼光たちは臨戦態勢を保ったまま島の中心部に向けて進みました。息を殺していたおかげで何か賑やかな声が聞こえます。
高い岩山を上って辺りを見下ろすと、そう遠くない場所から焚き火らしき煙が昇っていました。目印の元に行くと思った通り酒呑んだ宴を楽しむ大きな赤鬼や青鬼たちがいました。あの一番奥にいる一際大きい鬼が対象の酒呑童子でしょう。
一回深く呼吸をして源頼光たちは表に出ました。
「酒呑童子、お前の持つ全てを取りにきた。苦しみたくないなら首を前に出せ」
それが開始の合図となりました。
各々が食うか食われるかの戦をしています。残る者は立ち続け、落ちる者は血だまりで溺れる蟻のようでした。
長い長い戦の末は源頼光側が勝ちました。
「とうとう酒呑童子の首を取ったぞ!!」
源頼光は長らく追いかけた鬼の首を持ちながら高らかに叫びました。生き残った四天王も叫びました。
渡辺綱が満面の笑みを浮かべます。碓井貞光と卜部季武が抱き合って泣いてます。桃太郎が主に労いの言葉を掛けます。
「ここまで長かったですね。本当にご苦労さまでした」ブスッ。
桃太郎は背後から源頼光の甲冑の隙間に懐刀を刺しました。
「な、え…?」
突然のことで、源頼光が後ろ振り向いて見た桃太郎の顔はいつものままでした。それが余計に怖さを膨らませました。桃から生まれたことを除けば、桃太郎はみんなと同じ人間です。ですが本当に恐ろしい鬼は些細な財宝と謀反に酔った桃太郎の中にいました。
源頼光が落とされたことに怒哀がこぼれた卜部季武は真っ赤に濡れた刀を桃太郎に抜きました。しかし桃太郎の刀が先に卜部の形をした鞘に収めました。すぐさま後方から桃太郎を押さえ込んだ碓井貞光でしたが、桃太郎が碓井の懐刀を盗み抜いて碓井の利き腕神経を刺し切ったことで形勢は逆転され、甲冑を着てることでどうにか人の形を保てる状態でした。
「全くしつこいですね。これだから武士は嫌いなんですよ」
四天王で唯一残ってる筆頭の渡辺綱は事の顛末を見たばかりに抜いた刀で威嚇することしか今は出来ません。
正直に言って、武力で見たら桃太郎の強さは鬼以上のものでした。京都の一条戻り橋の上で鬼の腕を切り落とした渡辺綱でさえ、まるで歯が立ちません。気合い、居合い、速度、力量、持久力、この島で勝てる者は一人もいませんでした。
まもなくして島から人間が滅びました。
桃太郎は先ほど登った岩山に戻り、あからさまな声色で言いました。
「これからこの島の主は私だ。異議がある奴は名乗り出なさい。その喉仏を綺麗にくり取ってやろう」
遠い島で起こった隠密の出来事なので誰も今日のことを知りません。そして「鬼ヶ島」と名付けられた海向こうにある島は、その日、日本から独立しました。
(めでたしめでたし)
たぶん、この桃太郎はこういう感じなのだと思います…。
うん、まあ、
サイコパスにし過ぎたねっ!!!
ごめんなさい。
マジでごめんなさい。
こんなはずじゃ、こんなはずじゃなかったんです…。
無計画の旋律に「過去3作と違うジャンルにしよっ♪」って歌詞が入ったら、こうなったんです…。
つまり、因果的な結果ですね。
やっぱりごめんなさい。
【検証結果】
お、終わったぁぁぁぁ!!!!
躍動と画像が少ない割に文量と面倒さMAXの記事になりましたが、どうでしたか?
今回の検証で昔話のあらすじは、ある程度組み替えても(小説としての技術面を抜けば)それほど支障がないことが分かりました。
やはり昔話の骨組みって優れてるんですねぇ。
今日もどこかの布団であの昔話が読まれているでしょう。
今日もどこかのテレビであのCMが流れているでしょう。
「いやぁー、昔話って本当に素晴らしいものですね!」
終わりが近づく達成感で水野さんちの晴郎おじさんになってしまいました。
関係ない話ですが、もうすぐ4月で春の新生活が始まりますね。
新生活に限らず、何事でも新しい事を始める時には不安が付き物です。
いえ「憑き物」と言ってもいい!
そういう不安なときこそサポートが手厚いauが良いと思います。
CM好感度・お客様満足度第1位のauならば怖いものはありません。
如何なる事件・事故に対する保険にもauの加入がオススメです。
☆
本当に突然ですが、ここでショートコントやりますっ!
ショートコント【100回クイズ】
「auを100回言ってみて」
「なんで?」
「いいから!」
「au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au au」
「君のポケットに入ってるのは?」
「あっ! au!!」
☆
右も、左も、みーんなauユーザー!
ラブ アンド ピース アンド au!!
タイム イズ マネー ウィズ au!!!
うーん最高だね、au!!!!
☆
……最後に怒濤のau推しがありましたが、本文にも書いた通り、auから執筆依頼が来たワケでも宣伝費を受け取ったワケでもありません。
長らくauを愛用している私なりのお節介な応援記事です。
私はここまで昔話を創作してきましたが、実際はauの広告記事という大きな創作活動をしていたと言えます。
これはもう好意という捉え方で良いでしょう。
ただ、好意とはいえコスパ的な面とか正直な気持ちを言ったら……
もうしばらくやりたくありません…!!!!
ですが、二つだけ否定的な気持ちではない、心の底からハッキリ言えることがあります。
一つは、わたくし筆者は、
auおよびグループ各社の皆様、今後も素晴らしき発展を心よりお待ちしています。
もう一つは、
広告企画として書いた記事ですが、これ絶対auから訴えられるだろうなぁ…。
販売促進どころか営業妨害になりかけない。
訴訟されたらどうしよ…。
裁判所に呼ばれるのかな…。
慰謝料とか請求されるのかな…。
考えるだけでも不安な気持ちがこみ上げ……
あ、これはマズい。
とてつもない恐怖で気持ち悪くなった…。
ダメだ! ダメだよ!!
ここで吐いたら本当に訴えr(オェ
※悲惨な場面が出たため『今日の名言』に差し替えて頂きました
(めでたしめでたし)