バーチャルド田舎の自宅に居ながら渋谷109に出勤したお話
やっほー、わたあめの妖精わたあめ子です。
9/21から開催されているバーチャルマーケット3の絡みで、バーチャルド田舎の自宅に居ながら渋谷109へバーチャル勤務したので、そのお話をしようとおもいます。
イベント概要
VケットとWEGOのコラボによるイベントで、渋谷109のWEGO実店舗がバーチャル空間と接続。
ARを通じて、リアル店舗に来たお客様がバーチャル空間の店員とコミュニケーションを取れるというものです。
今回、わたあめ子はこの「バーチャル店員」として、バーチャル空間から渋谷の実店舗にいるお客様へ接客してきました!
ARだから、VRに興味がない人にも楽しんでもらいやすい!
普段からバーチャル空間に住んでいるあめ子たちは、VRにのめり込んでいるのでついつい口癖のように「VRはいいぞ」と言ってしまいます。
けれど、まだまだVRは「興味がある人」のもの…。
でも今回実店舗では、お客様がiPadから店舗を覗くことで現実のレイヤーにバーチャルのレイヤーが重なるARが採用されていました。
これってVRやARという言葉を知らない方でもすごくとっつきやすいし、わかりやすい。
店舗には大きなディスプレイが置いてあって、現実が映っているのにバーチャル店員さんも一緒に映っているのです。
その前に立つとバーチャル店員さんと一緒に記念撮影をすることもできます。
バーチャル店舗のディスプレイ前に集まる店員さんたち。
白いふわふわの内側にいるとリアル店舗のディスプレイに映ります。
さらに、バーチャル空間ではiPadがアバターとして認識され表示されるのですが、iPad同士でもお互いのアバターを視認できたようです。
なので、お友達同士で遊びに来て、iPad越しに手を振りあったりするようなコミュニケーションも取れるんですね。
お客様はARという入りやすい入り口から、バーチャル店員さんとコミュニケーションを撮ったり、お友達と遊んでみたりと自由に楽しめる。
一方で、バーチャル店員さんたちは自分たちが大好きなVRの世界から鍛え上げられた自慢のkawaiiムーブを披露したり、手を振り返したりして接客をします。
VR民が得意なことをそのまま生かしながら、リアル側の方にもわかりやすく楽しんでもらえるとっても素晴らしい試みだと思いました!
どういう仕組み?VRChatなの?
バーチャル店舗はVRChat上にあるわけではなく、独立したアプリの中にありました。
Vケット3の会場にもWEGOのブースがありますが、そことは違う場所に店員さんたちはいます。
ここにも現実側のレイヤーが重なっていて、お客様がiPadを持って店内を歩くと、iPadに割り振られたアバターが歩き出します。
手を振るボタンをタップすれば、割り振られたアバターが手を振ります。
そこに店員さんたちはリアクションを返して楽しんでもらうという形です。
今回音声でのやりとりはなかったので、遊園地にいる着ぐるみのような振る舞いをする感じでした。
良かったところ
・VIVEがあれば日本のどこからでも出勤できた!
・自分がかわいいキャラになっているので、接客も楽しい!
・海外の人にも楽しんでもらえる!
この3つが大きかったです。
とくにあめ子(のおかあさん)はバーチャルド田舎に住んでいるため、東京でお仕事をできることなんてほぼありません。
けれど、こうしてバーチャル上でのお仕事が発生してくれば、東京に限らずさまざまな場所でのお仕事ができる可能性を感じました。
遠く離れた場所にいる人への接客というのはとても新鮮でした。
また、かわいいキャラクターになっているので、お客様とのやりとりもその姿に沿ったものになります。
バーチャルという壁一枚隔てていることで、お互いに絶妙な距離感となり、接客をコンテンツとして楽しみ、楽しんでもらえるなと感じました。
今回は音声でのやりとりがなかったことで、逆に言語の壁を越えられていた部分もありました。
あめ子が出勤中、海外のお客様が一緒に写真を撮りたいということで一緒に撮影していたようです。
お互いアバターを通したボディランゲージしかできない状態なので、どんな言語を使う方でも楽しんでいただけるコンテンツだったのかもしれません。
改善の余地ありなところ
・バーチャル側からリアル側の様子が全然わからない
・店員側ができる動きが少ない
・フルトラッキングに対応していない
主にこの3つかなと思いました。
接客なので、店員としてはお客様の位置やどこを向いているかくらいはわかるといいなと思いました。
discordなどで音声が入って、お客様の反応がわかるときは本当にうれしかったので、次回があればリアル側の情報がもう少しあるとやりやすそうです。
アバターが店員お客様問わずランダム生成で、一見してお客様か店員か見分けがつきづらいということもあったので、アバターも店員とお客様で別種を用意できるといいかもしれません。
手を振るお客様(白い服のLuaちゃん)と店員さんたち
店員の動きについて、これはほとんど頭&両手の位置くらいしか動かせるところがない状態でした。
それでもコミュニケーションは意外と取れたのですが、表情や手の形を変えられるだけでも、コミュニケーションの幅はぐっと広がるな~と思いました。
また同じような感じで、フルトラッキングに対応するとVR民の強みが大爆発するのかな~とも感じました。
普段VRの世界で自由に体を動かしている人にとって、頭と手しか動かないのはやはり違和感があります。
かわいい、かっこいい動きが得意な人も多いので、フルトラッキングに対応するとこのあたりの強みが大いに生かせそうです。
ちなみに、音声については個人的に要検討かなと思っています。
というのも、女性キャラから男性声がする、男性キャラから女性声がするというのはまだまだリアル側の方から見ると違和感が大きいと思います。
音声のやりとりができればコミュニケーションの幅自体は広がりますが、今回のバーチャル店員さんにも男性が多かったこともあり、これで音声が入っていたら…?と考えると、店員さんをやるハードルが上がってしまうかな~と…。
(人によっては男かよwwwって言われるとそれだけで結構傷つきそう)
この辺りは男性アバターも用意する、何ならVRMで各自のアバターを読み込めるようにするなどでも解決できそうですね。
まとめ
はじめての試みだったのでたくさんの改善点も見受けられましたが、この一歩が非常に大きなものだと感じています。
バーチャル出勤がもっと広まれば、今まで「勤務」を諦めていた人も働けるようになるかもしれない。
行ったこともないような場所の人に、自分がいる場所のいい商品を紹介できるかもしれないし、
今まで発生しなかったような新たな需要と供給が生まれていくかもしれない。
たくさんの可能性を感じるバーチャル出勤、ぜひぜひ広まっていってほしいなと思いました。
リアルでの接客は苦手だけど、バーチャルを隔てれば輝きだす人がいるかもしれませんしね。
また、今回バーチャル側の店員はとても楽しくやらせていただいたのですが、リアル側のスタッフさんたちはトラブルや、不慣れなことづくしで本当に大変そうでした。
色々な壁やトラブルがある中で、楽しく新しい体験をさせていただきまして本当にありがとうございました。
渋谷109のWEGOでは9/25まで同イベントを行っていますので、お近くの方はぜひ足を運んでみてくださいね。
渋谷は遠いよ~!という方は、ネット通販もあるようなのでそちらもぜひチェックしてみてください!
ではでは~
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