ぼっちがマッチングアプリに登録した話
パートナーを足枷だとか、羽を奪う存在だとか言いながら、すぐに他にわたしの望むパートナーがいるんじゃないかと思ってしまった都合のいい女のハナシ。
わたしについて。
パートナーと別れ、何十年ぶりかにフリーの身となったものの、やはり突然穴が空いてしまうと
ついその穴を埋めたくなるもの。
手近な関係では新しい刺激に欠ける気がして、
マッチングアプリに手を出した。
自称モテていた自信からか、ある程度の稼ぎがある余裕からか、すぐに素敵なお相手が見つかるだろうと
たかを括っていた。
歳を考えろ41歳!!!笑
鏡でみるわたしはまだほうれい線もなく【可愛い】
…と言えなくもない はずだった。
マッチングアプリでは写真を登録する必要がある。
久しぶりの自撮りに、マッチングアプリに対する期待と不安が入り混じる。
笑顔になりすぎず…自然に…。
多少の自信の表れで、編集はしないつもりで。
ライティングやメイクも、実際会った時に違和感がないように。と自然体を意識して。
そしてパシャと撮影して愕然とした。
インカメって、鏡で見るのと左右反転される。
おかげで、いつも鏡で見ていたわたしを
カメラは写してはくれなかった。
なんだこの顔!!!!!
映し出された現実に言葉なんて出なかった。
目の大きさ、眉毛の位置、口の角度。
左右差が大きすぎて直視できない。
いつの間にかわたしの顔はびっくりするくらい
歪 ん で た 。 チーン
さらに、わたしの目は勝手に美肌フィルター通しとったんかい!!と思うくらい、シミも毛穴も怖かった。
シミも毛穴も怖いものではない。
自分の顔に堂々と居座る姿が怖かった。
見えてなかった現実が突然目の前に突きつけられて
わたしの頭はフリーズした。
い、いや。パーツはマシ。なんとかなるだろう。
スタート地点でもう敗北を味わったが
自らを奮い立たせて再度挑む。
だってわたしはマチアプに夢を見ているから!
次は紹介文を書く。。
趣味…好きなこと……なくない?
心が動くことが少なくなると、マチアプさえも
ハードルって高かった。
例として異性に人気!の方のプロフィールを
参考にすることができたから拝見したけど
自撮りではなく他撮り!おしゃれな雰囲気!
女性らしい服装!スイーツ!!カフェ!!!
趣味はピアノとかお菓子作りとか。
もう本当に、理想の女性。キラッキラ。
わたしもそんな女性と結婚したい。笑
一人相撲で黒星を喫した。まだ登録段階なのに。
こんな状態だったから登録時点から不安だったけど
なんとかプロフィール系全て埋めていざ出陣。
目に見える女子力には欠けたけど…
親しみやすい顔!と、仕事頑張ります!感から
ある程度の支持は得られたようで
いいね自体はたくさんいただけた。(感謝)
ご興味いただいた方の中から、わたし自身が
興味を持てる人を探すがなかなか難しい。
そして、興味をもってマッチングが成立しても
会話のテンション、勢い、テンポが合わない。
そんな感じで、マッチングアプリの難しさを知った。
そんな時に見かけたのが台湾人の男の子だった。
アプリ内の色んなところで彼の顔を見かけたが
少し年下でがっしりした体。
顔は童顔でとても可愛い。好みだった。
仕事もしているようである程度の収入もあった。
ただ、自分からいいね、とはできなかった。
流石に自信がなかった。
それから数日経った時、彼からいいねをもらった。