マッチングアプリで国際ロマンスを味わう話
新世界に、少しだけ足を踏み入れた気がしたんだ。
こちらはマチアプに登録した話
台湾人のタッくん(雑な仮名)とマッチしたわたし。
しかし、何度かの日本人男性とのやり取りで
マッチングがゴールではないと学んでいた。
とてもドキドキしながら、丁寧にご挨拶。
タッくんはずっと日本語でやりとりしてくれた。
純台湾人である彼は日本人名を名乗っていたが
ネット情報によると、台湾の方はその国に合わせた
名前を持つことも多い模様。(漢字は聞いてない)
ただ、彼は中部県を所在地と入力していたが
出張中に登録した。とかで実際は関西県に住んでいた
これが詐欺の始まりか。
でも、やり取りはとても丁寧だったし
会話のテンポも違和感がなかった。
多少のカタコト感のある日本語も、異国の方とのやり取りを彷彿とさせてくれて心が躍った。
何よりマッチングアプリに登録された顔が最高。
それだけでデレデレした。
何度か会話のラリーをした後で、LINEへの誘導が。
マッチングアプリは親切で、すぐにアプリを離れて
連絡を取ることは詐欺のリスクがあるし危険だ!!
と常に注意喚起をしてくれていた。
でも、わたしはちゃんと疑っている。大丈夫だろう。
盲目ではない。ハマっていない。
なぜかいつも根拠のない自信に溢れるわたし。
そしてマッチングアプリから離脱。マッチングアプリ関係者の方がもし見ていらしたら。この場で謝罪したい気持ち&被害に遭う人の中には
こんな思想の奴もいるんだと思っていただければ…!
タッくんはすごく写真を送ってくる人で
毎日ランチの写真とディナーの写真を送ってくれた。
…し、わたしにも要求してきた。笑
食事が大好きだという彼は、ディナーはまず
食材の写真から、火を入れている写真。
そして完成の写真を送ってくれた。
めちゃくちゃ手が込んでる……
わたしはプロフィールにも正直に家事は折半と書いた
料理なんて週末気が向いた時しかしない。
平日はコンビニかラフな外食だし、休日は外食だし。
(結果、気なんて向かないし全く火を使わない生活)
ただ、写真にカップラーメンを送るのが悲しくて
料理しよう…という気持ちにはさせてくれた。
タッくんはわたしの自炊を応援してくれたし
いつか食べるのを楽しみにしてくれたから、
材料少なめ意外と簡単なのに美味しいで有名な
アクアパッツァを作った。
タッくんと同じように材料、火入れ、完成の写真
を撮ってシェアした。
白身魚をひっくり返す時にボロッボロにして
映えとは程遠い写真になってしまっていたが
そんな写真を見てもタッくんは褒めてくれた。
いい子か。
順調なやり取りではあったけど懸念点はまだある。
まだタッくんがあの写真通りの男である確証はない。
わたしはあの顔が好きなのであって
そうじゃないならランチの写真のシェアも
ディナー作るのも頑張れない!!
なので勇気を出してタッくんの写真を要求してみた。
予想外にすぐに応じてくれるタッくん。
ササっと洗面所に行って撮ったと思われる
自撮りを送ってくれたが。それがまぁ素敵。
もらった写真は、マッチングアプリに登録されてる
写真よりも、もっと可愛かった。
少年のようなあどけない顔だった。
ホントにこんな子とやり取りしてたなんて!と
浮かれるくらい顔面が好みだった。
そして。もちろんタッくんからも写真の要求を受けた
わたしは、写真のトラウマを思い出して後悔した。
お風呂に入った後だったから、髪の毛をターバンで
隠してすっぴんでごめんね!って言い訳をしつつ
笑った目の大きさも左右差があったから
それも正直に話して写真を送った。
タッくんは写真を受け取り喜んでくれた。
可愛い!と褒めてもくれた。
お風呂上がりで毛穴が少しマシになってて良かった。
ただ、わたしはこんなに細やかな事を褒めてくれる
そんないい子の彼さえも怪しい材料に見えてしまった
だってそんないい子(顔も良い)が
フリーで放っておかれるわけなくない??
なんでわたしなの?日本語しか話せないよ?
タッくんは普通に仕事も頑張ってる感じだった。
仕事に関する写真も断片的に送ってくれて
嘘も無さそうに受け取れた。
他にオンラインショップもやってるって話をしてて
仕事に関するweb注文のことかと思っていたんだけど
一度、フランス人にブランド鞄が売れた!と言って
利益が5万円くらいあるけど、あなたなら何に使う?って聞かれたことがあった。
これは本当に怪しい。今思い出しても少し怪しい。
(転売ヤーか?!商材売られるのか?!)
タッくんの掴んだ結果だし、あなたの好きにしてね。
って返して、それ以上の言及はなかったけど。
イマイチ詐欺とも本気ともとれぬまま。
やり取りを始めて1週間になろうとしていた。
会う約束も2週間後くらいに決まった。
そんな時に転機は訪れる。
その週末は、マッチングアプリでほぼ同時期に
知り合った他の方とディナーの約束をしていた。
タッくんとは相変わらずランチ&ディナーの写真やり取りをしていたから、突然の外食を黙ってるわけにはいかない。
そのお相手を友達や親と嘘をつくことも考えたけど…
その予定を断ることも考えたけど…
わたしはタッくんに対して誠実でありたかった。
そして、見知らぬ方にもいい顔をしていたかった。
美味しい天ぷらを食べさせてくれるというので
食欲に負けて会うつもりだった。
あわよくば…という気持ちもゼロではなかったけど
タッくんの顔が好みすぎて何かあっても断る気だった
その方とはディナーの約束まではとんとん拍子で
進み、その後は【ではまた約束の日に!!】
とライトな感じで、やり取りもほとんどしてないし
友達になれたらいいなという感じだったけど
タッくんにとっては完全な裏切り行為だった。
(タッくんじゃなくても裏切り行為\(^o^)/)
僕と連絡している間にも、違う男とやり取りしていたなんて!!とがっつり振られた。
その人とは本当にやり取りしてなかったんだよ!
と言ったが(そういうことじゃない)
とりつく島もなかった。
悲しい。会って振られてても立ち直れないけど…
会ってみたかった。
めちゃくちゃショックだった。
この1週間の濃密なやり取りで、異性の友人との
食事くらいは許してくれるんじゃないかと
甘く考えたわたしが悪い。
そして、完全に彼を信じきるまで辿り着けなかった
けど…彼は純粋に素敵な人だった。
申し訳ない事をした…けど、彼ならすぐ
わたしよりもっといい人を見つけているはず。
そして、幸せになってくれてると思います。
楽しかったよ。ありがとう、タッくん。
そうは綺麗に割り切れぬのが人間の心よね。w
そして、地獄の釜が開く