![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157413361/rectangle_large_type_2_e07cf1cd57d016aeb70f3d69773f0bd9.jpeg?width=1200)
パラダイスカジノ遠征記 2024年10/8~10/10
___10月初頭
ポーカー以外の仕事とプライベートがうまく噛み合ってなかったしなんなら体調を崩し仕事を休んでしまったWATAは、その高熱を言い訳にたまたま貰っていた遅めの夏休みを利用して突発弾丸韓国旅行を決め込むのであった___
この記事は前半が筆者の遠征記+キャッシュの座り方説明、後半が筆者が当時意識していたライブキャッシュ1-3の戦略の説明になります。
読み手の対象としては私の知り合いはもちろん、そうでない方のうち、パラダイスシティに行ったことがない方や海外カジノの低レートに挑戦してみたい方を想定しています。すでに海外カジノのミドルレートやハイレートに通ってるぜ!という方にとってはあまり程度の高くない内容になっているかと思います、ご了承ください。
旅行日程
10/8
18時 成田空港発
21時 仁川国際空港着
22時 仁川国際空港発パラダイスシティ行きのシャトルバスに乗ろうとするも間に合わず、絶望に浸った後、徒歩でパラダイスシティに向かうことを決意する。
23時 パラダイスシティ前に到着するも、カジノへの入り口がわからず異国の地でひたすら彷徨い続ける不審者になる。
0時 パラダイスカジノに到着。1−3ウェイティングリストに登録。
1時半 呼び出しがかかりようやく着席。
空港からパラダイスシティまでは迷わなければ20分ちょっとで行けます。私はシャトルバス乗り過ごし絶望タイムと迷子で1時間かかりました。現状フィッシュ。
パラダイスカジノは24時間営業しており夜間も出入りできますが、複合施設であるパラダイスシティ自体は22時とかで閉店してしまいます。そのため夜間はホテルロビー経由からしか入れません。その事実に私は気づくまでに1時間近くかかりました。今旅いちばんの時間の無駄タイムでした。現状プランクトン。
10/9
0時 1-3の参加者が3人になりブレイク。3人になると割れるみたいです。
10時半 キャッシュアウトし端数のお金でBJをプレイし5連敗してティルト。
11時 パラダイスシティを散歩
12時 イタリアンのお店でいい感じのピザといい感じのポテトを食べる。
食後もポーカーテーブル空いていなかったのでひなたぼっこして時間を潰す
14時 近隣のビジネスホテルにチェックイン。ベッドにダイブする。
18時半 気がついたらこの時間になっていた。シャワーを浴び、2度寝する。
21時半 起床
22時 パラダイスカジノ着。1−3着席。
![](https://assets.st-note.com/img/1728537300-pwhJyBTcSGXnfWEYVNgZuH9b.jpg?width=1200)
10/10
7時 眠すぎてキャッシュアウト。
7時半 ホテル着、ベッドにダイブ
12時 ホテルチェックアウト。以後帰国ムーブ。
![](https://assets.st-note.com/img/1728536645-sDiE3ok04NrwaheG5bjWfyBS.jpg?width=1200)
タイムラインを見ていただくと分かる通り、弾丸ツアーだったこと&初韓国だったこと&旅行の前後に予定が詰まっていたこと、という事情が重なり、滞在期間は3日あるものの1泊2日と変わらないボリューム感で進行という形になりました。
旅の裏目的として兼業regとして週末出稼ぎ、というスタイルの実現可能性を探りたいと思っていたこともあり、経費は可能な限り抑える貧乏旅行を敢行しました。
食事は外食する代わりに2食しか食べてません。大学生みたいなプランニング。
パラダイスカジノ
![](https://assets.st-note.com/img/1728537384-Cqvf6dVmwWJuU25ektY0Nzro.jpg?width=1200)
入場〜1-3着席
※カジノ内部撮影禁止につき写真なし
パラダイスカジノに初来場したらパスポートを見せて会員カードを作成します。カードは一瞬で発行されます。荷物は無料で預け入れできるので空港から直行できます。
会員カードは初回特典が色々あるそうですが、カジノのギャンブルの賭け金に応じて手に入るポイントを一定以上貯めないとそれも使えない仕様になっていました。テーブルゲームならだいたい計30万ウォン分賭ければポイント貯まるそうですが、残念ながらテキサスホールデムのみ対象外。今回私は何も特典を使えませんでした。カジノ飯食べたかったなぁ。。。。
会員カードを作って入場したら、ポーカールームに行きウェイティングを確認します。ウェイティングがある場合、現地で案内されるLINEアカウントを登録すると順番が来た時にそれで教えてくれます。
ウェイティング登録を済ませたら次はキャッシャーに行きます。キャッシャーでは現金の他にクレカでもバイインできます。僕はJCBカードで5万ウォン×2つ分バイインしました。バイインするとチップではなくチケットが貰えます。ポーカールームの受付やサイドギャンブルのテーブルへチケットを渡すといい感じにチップに換えてくれます。
テーブルは13〜14時に1-3の卓が経ち、夜になるにつれて2〜3卓に増えていきます。8日24時ごろは6人ウェイティングがあり1時間待ちました。9日21時は一瞬ウェイティング入りましたがすぐ呼び出されました。少なくとも平日に行く時は、夜ご飯時までに行けば待たずに入れそうです。
テーブル自体は24時間受け付けていますが、朝8時以降になると大体みんな限界が来はじめ、10時くらいには割れることが多そうです。
ちなみにカジノ内にはフリードリンクバーがあります。コーラとかスプライトとかありました。朝はコーヒーが飲めます。ペットボトルの水も置いてあり、こちらも無料で持っていけます。私はキャストさんに運んでもらうよりもセルフサービスの方が気が楽なので好きです。
さて、ここまで来たらいよいよテーブルに座ります。
1-3着席ーハウスルール確認
1-3 ルール概要
・max buy-in 500000won (166BB)
・9max
・rake 10% 5BB cap
・No Ante
・ストラドルはUTGストラドル1人まで
・10分離席で退席扱い。ブレイクを事前に申告すれば30分まで離席可。
・twice有(ただし私が座っている限り1回しか実施されなかったので基本的にはonceの流れでした)
私が座っている間は1-3-6になる雰囲気はあまりなく、日本のリングのようにストラドルをやりたい人がストラドルをやっているという感じでした。
座っている間は日本語禁止ですが、インプレー中でなければディーラーに咎められることもなかったので隣の人と軽く世間話するくらいは黙認されてそうです。ただしやりすぎは普通にマナ悪になってしまうので注意しましょう。
ディーラーへのチップは完全にプレイヤー次第でした。オールインでの勝利は流石に勝ったらみんなディーラーにチップをあげていましたが、中程度のpotであれば渡すも渡さないも自由です。私は目安として50BB以上のpotをとったら1~3000won、100BB以上のpotをとったら5000won渡してました。正直アメリカとかの基準に比べたらめっちゃ安いと思いますがこれでも僕は多くチップをディーラーに渡している方でした。
1-3結果
このあとは1-3で自分が採用した戦略や考えていることを共有していきます。そのため一応事前に今回の成績を共有します。
1日目 稼働8.5h
buy-in 500000won(166BB)
cash out 1050000won(+183BB)
2日目 稼働9h
buy-in 500000won+re-buy 500000won
cash out 1300000won(+100BB)
総収支 稼働17.5h
+800000won(283BB、端数はBJに消えました😢)
時給は円換算で両替加味して5000円弱くらいだと思います。
1-3戦略 Preflop
このgameはアンティがなく、レーキも10% 5BB capとそれなりに取られ、さらに各プレイヤーは大体100~300BBもちで標準〜ややディープです。また、open sizeはプレイヤーによって様々ですがGTO通りの人は誰もおらず、3.3BB~5BB openが主流で、人によってはlimpから6.6BB~8.3BB openまで見られました。以上のことからこのgameではブラインドスチールやBBディフェンスにあまり大きな意味がないため、Preflopのrangeをタイトに絞ることがそれなりに肯定されそうです。
したがって、rangeを広げることでexploitを目指すプレイヤーだとしても、最初の30~1時間はpreflopのrangeをタイトにした上で、対戦相手全員のpreflop rangeをしっかり観察することをお勧めします。
私のrange構成は、GTOと比べて
・pure betではないハンドは全てfoldに回す
・callerが多い場合は更にpure openの下限をfoldに回す
・投機的なハンド群のopenを全体的に下げる
このようにした上で、そこからrangeを広げる場合は
・Aハイ(A5o、A4o)
・Kハイ、Qハイのスーテッド
(ex.K4s、Q7sなど)
をopen range に追加で組み込むというイメージでした。
open時のbet sizeは私はBTNまで3.3BB、SBの時は5BBというsizeを採用していました。
そもそもopen sizeの考え方として、私はある程度後ろのcallを牽制できる最安値がopenに適しているsizeだと思っています。今回座った卓の全てで3.3BBを下回るopen sizeだと途端にcallが増えたことから、私は3.3BBを採用しました。
対openでは、3bet頻度が高いプレイヤーが後ろに控えている場合はタイトに、そうでない場合はタイトなrangeから更にsuited connectorやlow pocket、それらを守るためにhigh pocketや AKの一部をcall加えました。BBにいる際もBTN、SBが相手の時でない限りはBB defenseをそこまで意識することはなく、タイトなrangeでcallしました。
3bet以降は完全に相手のrangeとfold to 3betの頻度をみて人によって変えていました。傾向としては日本人はfold to 3betが高く、中国人は低いため、対日本人にはpolar range、対中国人にはlinear rangeを作った上で通常であれば3〜4倍、squeezeの場合は5〜6倍のraiseを打ち込んでいくイメージでした。
3bet以降でlinear rangeを作っているのであれば、通説とは異なりますが自分のhandの強さに応じてsizeは大きくしてもいいと思います。
そこに気づいてover foldというexploitをされる心配は、相手のレベル感次第ではありますがほとんどの対戦相手の場合はしなくて良いです。
対戦相手、特にルースな中国人のopenや3betは「ちょっと見栄えが良いハンド」くらいのものはなんでも含まれていると思って良いです。
GTOのrangeではここまで、、、とか、ライト3betの頻度が、、、とかを考えたり、無意識にGTOライクな応答をしてしまう方が痛い目を見てしまう可能性があります。それらのGTOの知識はあくまで前提とした上で、対戦相手と後ろにアクションを控えているプレイヤーのキャラクターを見ながら慎重にrange構築を変えていく必要があります。
1-3戦略 Postflop
Postflop以降は当然ですが相手によってアクションを変えていきます。基本的にはGTO戦略をベースにしていくのですが、各GTO戦略の意図を思い出しながら、「果たして目の前の相手に対してその戦略は有効か?」を判断した上でアクションを決めていきます。
完全に今回の旅で固まった偏見ですが、各プレイヤーの特徴は以下のような形で割り当てられます。
① 日本人reg
卓に1人くらいはそれなりに打てる日本人がいます。彼らは基本的にタイトアグレッシブです。できる限り不利なシチュエーションでのマッチアップをしないよう立ち回りつつ、GTOに近い戦略をとり損失を最小限に抑えましょう。
② 中国人reg(タイトプレイヤー)
中国人プレイヤーの中にもレギュラーはいます。タイトアグレッシブもしくはタイトパッシブなタイプで、彼らは強いrangeもcheckに回しtrapを作ることができます。普通にプレイしていれば対応可能ですが、分散を抑えポットコントロールを意識した選択をした方がバッドビートを喰らった際の損失を減らせます。タイトプレイヤーにもレクはいますが、彼らは基本的に向こうから打ち出さないため放っておくか休めのCB等で牽制すれば意外と降りてくれます。彼らに対しても全弾奪うことよりポットコントロールを意識した方が利益は出そうです。
③ 中国人rec(ルースプレイヤー)
中国人recはlimp、open、raiseのrangeが異様に広いです。彼らはflop、turnまでは絵合わせゲームをしており、強めのドローとhitで自分から大きくbetをしています。また、riverで苛烈にbluffをしてきます。毎回polarizeしてきます。バランスなど知りません。rangeどうなっとんねん。
ちなみにこちらから強いbluffを打つこともあまりお勧めしません。タフコーラー気味です。range CBなどは打ちはじめる前に相手の中国人がrangeの有利不利を理解しているのかは確認した方が良さそうです。逆にcatchは一定頻度で必要があります。
この説明から分かる通り、EVの源泉は彼らにありますが、彼らが分散の諸悪の根源でもあります。彼らにどれだけ強ハンドでマジレスし全弾奪えるかが時給に直結します。
④ 日本人のフロップ見たいマン系rec
基本的にはアミューズにいるおじさんと同じです。flopは見せてあげた上でbetは増やし、相手からのウキウキbetやraiseはしっかり降りましょう。
タフコーラーの側面もあります。相手のrangeを精度高く読めている自信があるのであれば、overpairや 2Pなどnutsにはなりきれてない強ハンド群でもALL INができるようポットを炊いていきましょう(これは中国人recと共通です)
⑤ 日本人のプレハンしか参加しない人達
放っておきましょう。
⑥ 日本人の初心者
大変心苦しいですが彼らが1番信頼できる収入源です。マネープレッシャーが日本のリングよりも効いているため、betを続けてプレッシャーをかけ続ければそれなりに降りてくれます。
テルについて
ライブキャッシュの醍醐味の一つですが、対戦相手をよく観察しているとテルが出ます。分かりやすいのはベットアクションのテルです。callが迷いすぎている/スナップすぎる、チップに手をかけたけどやめてcheck、などのアクションからヒントを得ることができます。テルについては言語化して説明できるほど私自身に知識がないので、ここは次回までにしっかり勉強したいと思います。それなりに時給に影響が出そうです。
ちなみに中国人がインプレー中に話しかけたり露骨にリアクションしてるやつはだいたいブラフ入ってると思ってください。Xで紹介した三味線以外にも結構やられました。マナー的にはよろしくないのかもしれませんが、とはいえカジノは鉄火場です。そういうことも現象として起こりうるということは念頭に入れた上でプレイするべきです。言葉で注意するのはフロアの役目ですので、プレイヤーの我々はプレーで痛い目見せていきましょう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157447498/picture_pc_d9e5c1195bd70d2f34739c0a01eae31b.png?width=1200)
ちなみに僕は三味線しがちアグレ中国人に対してnutsで raise ALL INした時にわざとめっちゃ目泳がせました。それが効果あったのかは分かりませんが無事callしてくれました。ざまあみろ
雑感
今回は収支的にはおそらく上振れていますが、一方で普通にpfai 100万ウォンpotでAA<AKとか吐き気のする下振れも喰らっているのでそこまでラッキーし続けたという感覚はなく、むしろ1日目に関してはもっと時給出せたなという反省が残りました。2日目に関してもre-buy前は中国人からの三味線を喰らったこともあって若干ティルト気味だったこともあり、そこを冷静に凌いでいれば損失は抑えられたと思います。
普通にやっていれば平均時給10BB、卓の相性と上振れ次第で時給20〜30BB出せそうだなと思いました。
おわりに
長い文章になってしまいましたがここまで読んでいただきありがとうございました。
直接お会いしたことのある知り合いの方には個別に質問いただければ経験談は回答いたしますのでお気軽にご連絡ください。
WATA