司法試験民法H24答案構成
上が初見の答案構成
下が趣旨等を見て書いたものです
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・良かった点
遺産分割がなくFは単独所有権を承継取得できないと気づいた
長期取得時効の要件事実を覚えていた
所有の意思を推認させる間接事実としての使い方を想像できた
損賠の要件頭出しできた
交渉打切りが「特別の事情によって生じた損害」に当たるかという観点から構成できた
評判が良いということが不確実なものであることから相当因果関係が否定されないかという視点を持てた
・悪かった点
共有持分権としての考察がない
「他人の物」に当たらないのでは?という問題意識がなかった(自己物でも時効取得は可能だが法文上「他人の物」とある以上趣旨から論じる必要はある)
寄託者間の公平という観点を出せなかった
「山菜おこわ」の保管も善管注意義務によるべきではないかと思えなかった(保管場所、当事者の同一性から「和風だし」の保管に関する寄託契約の趣旨が及ばないか考えるべきだった)
山菜おこわの製造が1週間ではできないという事実を使えなかった(交渉打切りに至る事情の1つとしてHが認識していたか、という使い方が考えられた)
・感想
今は混合寄託の条文あるから解き方が変わっちゃう
契約の補充的解釈は出たら難しそう(公平なり便宜なり使って合理的意思を推測)
416Ⅱの論証そろそろ暗記したい(書き方は、損害が「特別の事情によって生じた損害」である→相当因果関係(416Ⅱ)が問題となる)