見出し画像

エージェンシー

   「エージェンシー」というのは、OECDが示した概念で「変化を起こすために自分で目標を設定し、振り返り、責任をもって行動する能力」のことです。このエージェンシーを育てる教育の一つとして、何も決めない、教えない勇気を持つことが大切だという著書を目にしました。
小学校の例ですが、給食当番を決めないので「誰がやる?」と言いながら「誰か」が給食を配膳したり、掃除当番も決めないので、「誰か」が掃除をするということをするそうです。また、時間割も生徒たちで決めるというスタンスを取っていたそうです。始めは、誰も率先してやらないそうなんですが、何も教えなくても徐々に率先して動けるようになるそうです。子どもたちは自ら育つ。それを待ち、教えない勇気を持つのは容易ではない。子どもたち自身が自分の人生や周りの世界を良くしていく力と意思を最初から持っているという考え方をもって指導にあたることが、エージェンシーを育てることに繋がるということでした。
 クラスがたくさんあったりすると他クラスと同調して進めていくことも必要な場合があり、このような指導が困難なこともあると思う。しかし、この考え方を知っておくことが、多様な指導を行っていく中で大切になっていくと思う。

 ここまで、読んでいただきありがとうございます。

いいなと思ったら応援しよう!