めっちゃ軽度なコロナになってた時の話④
注意:以下をよく読み、途中でムカつくなどしたらそっとUターンしてください。
①軽症で済んで今は完治してる奴の言い分です。
②『私の場合は』の話なので気に入らなくてもスルーしてください。
③関わった医療機関の皆様、本当に感謝してます。
④無駄に長い。
⑤今現在の状況とは異なります。参考にする際は必ず今の状況を確認してください。
③の振り返り:国が御飯奢ってくれるけどパンがなくて死にそう。(嗅覚が…?)
本文↓
〜突然〜
帰ってきた嗅覚。
といっても無意識でほんのり香るというか、嗅ごうとすると逆に分からなくなるというね。持っていったミントアロマの爽快さはなんとなく分かったので戻ってきていると認識できたくらい。
ホテルに入ってから、嗅覚が戻ってきた時にわかるように無印の小さいアロマディフューザーを付けていたのが功を奏した。
これは個人的に持って行ってよかった物のひとつで、アロマディフューザーをつけて過ごしているという精神的な余裕を持つのにも大変いいと思う。嫌いじゃなければみんなアロマ焚こうぜ。
3日目の夜だったので、次の日の午前の電話検診で嗅覚が戻ってることを看護師さんに伝えた。めっちゃ喜んでくれた。すき。
所感では30%くらいしか戻ってなかったと思うけど、一生戻らないという覚悟からは一旦逃れられた。
この歳にしてはいいもの食べすぎた罰だと勝手に思っていたから。
〜延々と〜
ロビーで我々の励まし隊をしてくれているペッパー君の言葉にも割と慣れてきた。繰り返し励ましの言葉や体操すること、昼寝のアドバイスまで。
我々がご飯をレンジでチンするのをずっと見守ってくれていたが心に余裕がないと彼の言葉は辛い。何しろ全員黙ってレンジでチンしてる中喋り続けているので。
あとあの目がホラージャンルから抜けられない一因だと思う。
品プリイーストタワーのシングルの壁は割と薄い。
私の隣の部屋の方は咳がずっと続いていて本当に辛そうだった。
隣にこんな元気な奴がいてごめん。
ご飯を取りに行けば、時間をずらす人が居るとはいえ結構な人数がいることがわかる。だいたいお年寄りよりも20〜40歳くらいの人の方が多い気がした。
男女比はわからんけど。
ここまでで、基本1日の生活が寝る・食う・スマホと、気が向いた時に積読してた本で潰れていたのでそろそろアレやらねばなーと思った。
〜オーディション〜
動画を療養中に撮るとかwと一人で笑ってた。
そもそもzoomでの面接の予定日がホテルにぶち込まれる日だったので、もうどうにもならなくてこうなった。相手さんには申し訳なかった。
4日目の昼に決行。
よく渡邊が使う「ひっさびさのフルメイク」をして頑張って撮ってなんとか送る。PCにインカメがあってよかったし、何よりホテルのWi-Fiが思ったよりちゃんと繋がって本当によかった!
このためだけにメイク道具持ってきたんや!!!と気合いがすごくて好きなだけ時間掛けられたし。
結果落ちたけどあの出来事は療養中のいい暇つぶしだったし、いい笑い話。
ホテル備え付けのヘッドライトを照明器具として使ったのなんて私ぐらいでしょ。
その後の夜ご飯で渡邊は発狂した。
なに?!?!?!?
おかず何?????????なんでピンク?????
マイ○ロカレーか?!?!?!?!?!
(A.鮭と何故かピンクのクリームソース)
じわっと嗅覚が戻った分、ご飯がキツくなった。
嗅覚がなければあんまり変わらない味もちゃんと区別がつくようになる。
つまり、あんまり美味しくないおかずでもその影響をもろ食らってしまうのだ。
食い気の渡邊は家族に煩い!と言われるほどこの歳で味にうるさいので。
あの時お弁当で出たおかずでめちゃくちゃ美味しいものはないと思う。ただ塩で焼いたチキンが嗅覚なくても美味しかった記憶しかない。
ついに小麦を求めて渡邊は発狂した。
〜ホテル滞在5日目〜
飢えた渡邊は意味もなく家族に助けを求めていた(LINEで)
一応このホテルでは、事前に申請した上で決まった時間に家族が差し入れをしてもいいといういわば救済処置のようなものがあり、もちろん事務局さん経由にはなるが大事な何かを忘れた際などには使える手だったのだろう。
母親に何か差し入れするかと聞かれたが職場の真反対にある品川まで来てもらうのはなんかなぁという気もあるし、小麦は摂取したいが嗅覚は30%戻ってから進展がないのでもう耐えることにした。
コロナに罹った時に一番怖いのは症状が急に悪化する事だというので最悪の展開を考えたこともあったが、熱も出ず症状的にはもう軽症の軽症。
ぶっちゃけ熱出たら万一に備えて遺書書こうと思っていた。
看護師さんには嗅覚が30%から変わらないことを報告し続けて好きに昼寝をし、好きに夜更かしし、時折ラジオ体操をして出荷される牛の如く待っている。
このままいけば5泊6日、明日には家に帰れるドナドナ。
まぁ、ホテルに入る時の電話も突然なら、ホテルから出る時の電話も突然だわな。
〜終わりの〜
内線。
5日目の午後。
「明日の朝、退館です」
入館した時と同じようにめちゃくちゃ注意事項があった。
パルスオキシメーター、シーツや使用したホテルのタオル類の返却、階ごとに共用廊下に置かれてるコロコロ(粘着掃除機)で掃除推奨。
特に口酸っぱく言われたのは忘れ物をしないこと。
部屋に忘れたものは問答無用でゴミ箱行きであるという。
たとえドライヤーを忘れても、大事な書類を忘れても、それはみんな等しくゴミとなるのだ。燃えろ。
小さなシングルの一室とはいえ5日も滞在していればそれなりに物が散らばっているし、特に娯楽用品を持ってきていた私は早々にアロマなどを片付けた。
過去に修学旅行などで滞在先に毎回忘れ物をしていた渡邊はプロであるので目を皿にして片付けるものとまだ使うものを分ける。
そしてコロコロの出番だ。
本当に、嫌になるくらい髪の毛が収穫できた。どっから出てくるんだこれ。
⑤へ続く(最後)→
(写真:隔離9日目、ホテル療養5日目の昼:白身のフライ,トマト煮込み)
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