【今更解説】今更聞けない特性「うらこうさく」(STEP2:中級者向け)
こんにちは。
STEP1(※)に続いてSTEP2、中級者向けの解説をしていきたいと思います。
※STEP1は下記からどうぞ
個人的に初心者と中級者の分かれ目となるのが、"次の番を見越しているかどうか"にあると思っています。
これは「うらこうさく」に限らず、通常のプレイの中でも同様なのですが、今やっている自分の番が終わり、相手の番でどのような展開が考えられ、それに対して自分の次の番に何ができるか、はとても重要なポイントになります。
それも踏まえて「うらこうさく」の強みを考えてもらえればと思います。
1.次の番につかう「うらこうさく」またはサポートがあるか
これは「STEP1」の最後にも書いた内容になりますが、その番にできることのためだけに「うらこうさく」を使い切ってしまい、手札に(山札を引く)サポートがないという状況になった場合、次の番あなたはどのような行動が取れるでしょうか。
番の最初に引いた1枚が場の状況から「うらこうさく」につながるカード、もしくは山札を引くサポートであればそれを使えばよいのですが、もし今使えないカードが出てしまったとすると、恐らくバトル場のポケモンがわざを使って終了、のような状況になってしまうと思います。
もちろんカードゲームなので引くカード次第で状況が大きく変わる、ということは多々ありますが、この場合は単純に「運が悪かった」と割り切るようなものではなく、「プレイミス」に近いものがあります。
# よく言われているのが、デッキの構築やプレイスキル等々でカバーできない部分が「運に左右される部分」とされています。言い換えると、「運に左右される部分」を限りなく小さくするのがデッキ構築やプレイスキルになります。
そのため、可能な限り次の番の動きを意識しつつ「うらこうさく」を使っていきます。
具体的には、「博士の研究」や「マリィ」のような山札を引くことができるサポートを「うらこうさく」で手札に加えるような使い方になります。
例えば、今バトル場の「オリジンパルキアV」をVSTARに進化させたいとして、使える「うらこうさく」が1回、かつ、手札にはサポートがないというような場合、「うらこうさく」で「しんかのおこう」ではなく「博士の研究」を手札に加えて使用したとすると、新たに引いた7枚のうちに
・しんかのおこう
・オリジンパルキアVSTAR
・レベルボール
・ジメレオン
といったカードが含まれる可能性は決して低くないと思われます。
+αで次の番使用可能なサポートや、「うらこうさく」につながるカードが含まれていたとした場合は、次の番の動きも想像できる状況となり、単純に「しんかのおこう」を手札に加えるのと比べて格段に動きやすい状況を作ることができます。
(もちろん確率的に「博士の研究を使ったけど何もできなかった」という場面もゼロではないですが、「しんかのおこう」を手札に加えた時よりは遥かに確率は低いものと思われます)
2.「回収ネット」で「うらこうさく」を使い回す
「うらこうさく」を使うデッキにはほぼ100%採用されている「回収ネット」。これを使いこなすのも初心者から中級者へのステップアップになります。
とは言え、「うらこうさく」で手札に加えられるトレーナーズは1枚ないし2枚。「インテレオン」の「うらこうさく」で手札に加える1枚を「回収ネット」にすべきか、「ジメレオン」の「うらこうさく」で「回収ネット」を加えるのは無意味では、といった部分があると思いますので、解説していきたいと思います。
まずは「回収ネット」ですが、自分の場のポケモンV/VSTAR/VMAX以外のポケモン(進化前を含む)を手札に戻すことができ、そのポケモンに付いているカード(エネルギー、ポケモンのどうぐ)はトラッシュするカードになります。
これをバトル場のポケモンに使うとバトル場からポケモンがいなくなるので、ベンチから新たにバトル場に出すポケモンを選ぶことになり、実質「ポケモンいれかえ」と同様の効果になります。
それなら「ポケモンいれかえ」を手札に加えれば良くね?と考える方もいるかもしれませんが、バトル場に「うらこうさく」を使用した「ジメレオン」がいて、ベンチに前の番からいる「メッソン」がいた場合、「回収ネット」でバトル場の「ジメレオン」を手札に戻すことで、ベンチの「メッソン」を「ジメレオン」に進化させ、特性「うらこうさく」を使用することができます。
言い換えると、「回収ネット」1枚で「ポケモンいれかえ」+「レベルボール」や「しんかのおこう」の効果を使っているのと同様です。
1枚のトレーナーズで複数のカードの役割をこなしつつ、さらに「うらこうさく」で別のトレーナーズを手札に加えられるということで、「回収ネット」の強さがよく分かると思います。
ただし、このパターンはわざを使うポケモンや特性を使うポケモンをバトル場に出す状況で効果を発揮します。手札の状況等からわざを使える状況にならないにも関わらず、メインのポケモンV/VSTARをバトル場に出すということになってしまうと、相手にダメージを与えたりサイドを取ったりすることなく、自分のポケモンV/VSTARがダメージを受けたりきぜつしたりしてしまうという可能性もあり、「とりあえず回収ネットを持ってくる」というものではないのでご注意ください。
次に「インテレオン」の特性「うらこうさく」で「回収ネット」を手札に加えるか、ですが、こちらも基本的な考え方は「ジメレオン」の時と同様です。
ただ、「インテレオン」の場合は「回収ネット」を使うことで「インテレオン」だけでなく「ジメレオン」も手札に戻りますので、前の番からいる「メッソン」「ジメレオン」の両方を進化させることができ、使用できる「うらこうさく」の回数が格段に増えます。そのため、「ジメレオン」を手札に戻すよりも「インテレオン」まで進化させた方がオトクという場合が多いので、むやみに「ジメレオン」を戻さないように(「回収ネット」を無駄使いしないように)注意しましょう。
また、デッキによっては(水エネルギーを採用しているデッキであれば)「インテレオン」がわざ「アクアバレット」を使っていく選択肢が存在すると思います。
そのような場合は「インテレオン」を「回収ネット」で手札に戻してしまうと付いているエネルギーはトラッシュしなければいけないので、「どのタイミングでインテレオンがアクアバレットを使うか」を意識した上でエネルギーを付けたり、「回収ネット」を使って良いかどうかを判断することになります。(「キバナ」を用いるのであれば1回の番で「インテレオン」に2つエネルギーが付くのでハードルが下がりますが、他のサポートを使いたい状況だと微妙な可能性があります)
最初にも記載したように、「次の番の動きを見越しているかどうか」を基準に、「回収ネット」が必要なのかどうかを判断しつつ「うらこうさく」を使い回せる状況を作っていく、というのがポイントになると思います。
3.「うらこうさく」を使うための選択肢を常に残す
こちらもSTEP1の注意事項に記載した部分になります。
場の「メッソン」を早々に「ジメレオン」に進化させ、「うらこうさく」を使ってしまったとすると、次の番に「うらこうさく」をするために必要なカードが「インテレオン」「しんかのおこう」の2種類のみになってしまいますが、1匹「メッソン」のまま残しておいたとすると「レベルボール」「回収ネット」「ジメレオン」でも「うらこうさく」が可能となります。
種類が多い=山札からそれらのカードを引く確率が上がる、ということになるので、例えば手札的に次に「うらこうさく」ができる確約がなくとも、「博士の研究」等のサポートがあれば"確率的に「うらこうさく」が使える可能性を高くする"ということができます。
また、序盤に「メッソン」を場に出す際に「レベルボール」を積極的に使用するかどうかにも注意が必要です。
「レベルボール」は「ジメレオン」を手札に加えられるカード=「うらこうさく」を使うためのカードと言えるものです。もし(やむを得ない状況を除き)序盤から積極的に「レベルボール」を使ってしまったとすると、山札の中に"「うらこうさく」の選択肢となるカード"の割合が減ってしまうことに繋がります。また、「うらこうさく」で手札に加えられるカードは「トレーナーズ」になるので、山札から「レベルボール」がなくなってしまうと、「ジメレオン」を手札に加えるカードがなくなってしまうということになります。(サポート「カイ」を採用している場合を除きますが、「カイ」を使用する場合はその番他のサポートが使えなくなることになります)
相手にサポート「マリィ」や「ツツジ」を使われた際にも言えることですが、なるべく山札と盤面に「うらこうさく」を使える選択肢を多く残しておく、ということができれば「何もできることがない」という番を減らすことができ対戦の勝率も上がってくると思います。
最後に
まず、現状『今更聞けない特性「うらこうさく」』で記載しようと思っていた内容は以上になります。(STEP3は現状考えていません、自分が上級者じゃないのでw)
最初にも書いたとおり「うらこうさく」に限らず「次の番にできること」を考えられるかどうかが初心者と中級者を分けるポイントの1つと思いますので、「次の番にできること」を見越しやすい「うらこうさく」を使うことはむしろ初心者向けのデッキなのでは、とも考えています。
(「うらこうさく」を使わないデッキの場合は手札のカードを使ってから次の番にできることをイメージしなければいけないのですが、「うらこうさく」であれば「うらこうさく」ができるかどうかをまず考えれば良いと思うので)
STEP1でも書きましたが、「うらこうさくはなんか難しそう」と敬遠せず、1度だけでなく何度も「うらこうさく」を使ってみて、どのように動かすのが良いのかを自分に合わせるように慣れていってもらいたいと思います。
また、その他「うらこうさく」で迷うパターンなどあればぜひ聞いてみてください。自分ではまだよくわからないという部分でも、人の考えを聞くことでそれが自分の身になることも多々あると思いますので。
好評であれば(なにかネタがあれば)、新しい解説シリーズも出していきたいと思いますのでよろしくお願いします。