「気楽に」
ライターゼミに入って、数カ月が経った。
ミーティングは楽しいし、いろんな方と話すのは刺激になる。
しかし、課題がハードだ。
難しいのである。
頭が痛くなるようだ。
眠くもなる。
私は昔から逃げがちな性格で、飽きっぽくて、何やっても投げてしまう。
諦めてしまうのだ。
ただ、今の仕事はしていて、本当に勉強になるし、自分が成長してきたようにも思う。やっていきたいのはやまやまであるが、実習を卒業するのが怖くもある。本当に他のところに行けて、行けたとしてもやっていけるのだろうか。面白い、やりたい。だけじゃダメなんじゃないだろうか。
足りなさすぎる。何もかも。でも、いずれ書けるようになりたい。ありがたいことに、ライターの案件も来る。チャレンジしては落ち込んでしまう日々である。
何やってるんやろ。楽しいことを書けないし、役に立てることも書けない。でも、書きたいから書く。ただそれだけ。書いたらスッキリする。恥ずかしいのはずっとあるが、このnoteに書くと、恥ずかしさとスッキリ感が入り混じる。
昔、運動部に所属していた。陸上競技部だった。中距離を走っていた。距離は1500メートル。そんなに長くはない。その試合とnoteの投稿が似ている気がする。スタートするまでのドキドキ感。うまくできるかな、と思い、いざスタートする。最初はみんな少し飛ばすが、徐々にペースが落ち着いてくる。ただ、決して遅くはならない。走者達はタイミングをうかがいながら、自分のペースを考えながら走る。私は回りを見ながら、気をつけながら走る。大体は皆、自分の予想タイムで走ろうとする。私もなんとなくはあるが、あまり練習に力を入れていないまま、試合に出ていたので、レベルはとても低い。全く上位には入れないレベルである。ただ、準決勝に出た時のことは、とても覚えている。気迫が皆違うのだ。最初から気後れしてしまった自分がいた。こけそうにもなった。こけはしなかったが、皆ターゲットがいた。同じ走者だった。そのターゲットは早々落されてしまった。私は皆の眼中にはなかったのだろう。当然である。無名も無名なのだから。初めて試合が怖いと思った。それからは、準決勝に出場できなくなった。適当に試合をやり過ごすようになってしまい、キャプテンに怒られた。キャプテンに事情を説明すると、「お前が弱いからや」と言われた。いや、正確には言われた気がした。
くやしかった。「じゃあ強くなれ」と言われた。私は「強くならなくていい」と言った。「そうか。じゃあそれまでや。」
「みんなそんなもんなんや。悔しいから頑張っているんや。お前はまだわかってない!というか向いてないかもしれんな」とそのキャプテンに言われた。
「向いてない」という言葉が結構ショックだった。向いてる、と思ってたのに。それから考えるようになった。「私は何が向いているんやろ?」と。
そんな時に、友人から、「気楽にね」と言われた。「気楽に?」
みんな頑張っているのに?
「気楽に」という言葉は今でも私の中に残っている言葉である。肩ひじ張らず、力抜いて、リラックスして。
私には「気楽に」が一番すとんとくるのである。