【7】ODってどっちのODだよ
【はじめに注意】
・筆者は医師ではない
・医学的記事ではない
・病気や疾患の改善に全く参考にならない
・当事者に対して肯定も否定もしない
・福祉的社会的活動が目的ではない
扱う題材がセンシティブなのでちゃんと書かないと後で困るのは僕なのでちゃんと書きましょうね。
では改めて、皆さんは「OD」という言葉を聞いたことがありますか?「聞いたことあるある!」「曲の題材にになってたよね!」「聞いたことない何それ?」「私もODだよ」色々な人がいると思います。
ちなみに僕は元「OD」患者です
はい!ここで問題が起きました!!
ここで「OD(overdose)」だと思った人、違うんですよね。ODはODでも僕は「OD(Orthostatic Dysreguration)」の元OD患者です。日本語だと「起立性調節障害」。僕は中学2年生から大学2年生ぐらいまでこの病気でした。
起立性調節障害の症状を超簡単にまとめると
・起立すると立ちくらみと眩暈が100%起こる
・立ってるだけで吐きそうな気分になる
・朝起きられない午前中死ぬほどしんどい
・夕方になると体調が戻る
・小学生〜中学生が発病しやすい
学校に不登校の人とか居ませんでしたか?不登校の理由は人によって様々だとは思いますが、起立性調節障害もその理由の一つと呼べるぐらいにはこの病気の人はいると思います。
まぁ興味持った方は自身で色々調べてみてください。
治療法や病気のメカニズムとか当事者なので当然知ってますがこの記事の論点とズレてしまうのと僕は医者ではないので詳しくは話しません。それにOD(起立性調節障害)に対する社会的認知とかどうこう言うつもりはないので。治療したいなら日本には起立性調節障害専門のクリニックもあります。僕はそこで治しました。
で、近年「OD(オーバードーズ)」の方が社会的認知が増えてきたと思ってます。曲やゲームが作られるほどにはね。
薬の過剰摂取を題材にした曲がネットで流行ってるって聞いて
「いいの!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
ってなったんですね。心理学専攻でも色々な医学の概要ぐらいは学ぶので、こういう精神疾患と深く結びつく行為を題材にして良いのか……となったんですね。だからといって「精神疾患や病気を題材にするなんてけしからん!!」とか言うつもりはないんですけどね。曲、ゲームどちらも素晴らしいと思います。
ただし、現代におけるインターネットの住民やメンヘラと呼ばれる人間の「ステレオタイプの一要素」として扱われる、つまり「OD(オーバードーズ)はメンヘラのファッション要素の一部」と捉えてる人間がいたら考えを改めて欲しいとは思う。あとはリストカットとかもよく出てくる単語になってますよね。実際の世の中にフィクションと現実の区別が正確にできる人間がどれくらい居るのか分からないのが怖い。だからそういう題材のフィクションが好きな人間はいてもいいけど本当に好きならちゃんとした医学的な認識を持って欲しい。
やっと本題なんですけど、最近OD(オーバードーズ)を世の中で一般的な単語として聞く機会が増えてきたんですよ。その度に僕は「どっちのODなんだ!?!?」ってなる。
例えば自分の病気のことを話すとき
「僕OD(起立性調節障害)だったんだ。」
と話すと相手は
「OD(オーバードーズ)したことあるんだ…」
と認識してアンジャッシュのコントみたいになってるんじゃないかなって思ってしまうんですよ。昔ある人にTwitterのDMでお悩みを相談したとき、そのすれ違いが起きてたことを最近読み返して気づきました。
僕はOD(オーバードーズ)はしたことないです。
こういうことがあるから最近はODっていわずに起立性調節障害って言うようにしてるので問題はないんですけど何か引っ掛かるものがある。
あと、僕が起立性調節障害だった頃の話もしても良いんですが、ただ辛いだけで何も面白い話はないので悩んでます。おやすみ世界。
おわり