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~新学期の今考えたい「GPA」について~  ② GPAが発する情報, 隠れる情報,「履修履歴」

ご覧いただきありがとうございます。前回に引き続きGPAの話題です。①では本題から逸れた話も多数盛り込みましたが、今回は題目に沿って展開したいと思います。

①では、勉強するかしないか論を中心に論じましたが、今回はGPAが発する情報、発さない情報について考えるので、取り敢えず高いGPAを取る意欲はある状態を前提に議論します。高いGPAを取ったらどのような場面で有利に働くと私が考えているかについては、①の投稿を参照下さい。

では、本題です。GPAの発する情報とは何でしょうか。それは、ある生徒の大学の講義での平均的なパフォーマンスを示す値です。例えば、GPAが3.0の人からは、今まで履修した講座では3/4の評点を平均的に得てきたとの情報を得られます。取得した単位数が多い程、値が変動しにくくなるのでより数字の信憑性が上がり、おおよその期待値(この文脈では、想定されるパフォーマンス(成績)の平均値)も分かるようになります。しかし、次で述べるGPAの発さない情報についての理解が乏しいと、他人から評されたときに「GPAは高いけど、何か微妙...」となりかねないので、両方を理解してバランス良く勉強したいものです。

それでは、GPAの発さない情報について考えます。それは、過去にどのような講座を履修してきたかです。言い方は悪いですが、大学には同じ「講義」でも、比較的簡単な講義から難しい講義まで存在しますよね。この点を軽視してGPAの発する情報"だけ"を意識すると、「履修履歴」が破綻します。多くの場合、GPAを高めようとする場合には、簡単な講座で固めようとするでしょう。矛盾するようですが、それも一種の戦略だとは思います。ですが、程々が望ましいです。要は、簡単な講座で揃えることだけが目的になってしまうと、学びに体系を持てなくなります。例えば、時間を通じて何かの分野の講座を段階的に取る(ex. マーケティング論Ⅰ, マーケティング論Ⅱ, マーケティング論Ⅲ,...とか)のではなく、あらゆる分野の入門講座ばかり履修するようなことです。これでは、成績を評価する側の視点からは、何を中心に学んできたか、そして何に関心を持って科目の履修を組み立てたかの情報が理解できなくなってしまいます。これらのGPAの発さない情報は、成績書の開示を要求することによって補完出来ます。だからこそ、GPAを高めようとするときは、簡単な講座探しだけではなく、受け手にアピールしたい情報も意識して履修を組み立てる, つまり「履歴履修を意識する」ことも大事になってきます。もっとも、GPAの使用目的が成績書の開示を必要としない場合は、この限りではありません。

以上でGPAの発する情報、発さない情報について偉そうに述べてきましたが、これは自戒の念を込めています。私は科目の締め付けが比較的緩く、科目の選択が柔軟に行える学部で勉強をしているので、これらの点を正しく認識しきれずにある1期の履修の選択を誤り、滅茶苦茶な履修履歴を作りかけました。そのため、「必修の締め付けがキツイ」と別の学部で勉強している友人から聞き「学習の効率的な体系を与えられて羨ましいな」と思ってしまった時もありました。正に隣の芝生は青く見える例ですね。

結論を言うと、成績書の開示が必要な場面, そして自分の学習に体系をもたらしつつGPAを高めたい場合は、GPAの発する情報、発さない情報を考慮して履修計画を組み立てましょう~ということです。

ここまで読んでいただきありがとうございました!コメントやご意見待ってます。

それでは!

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