【MD】シンクロン 三戦ギミック採用型 デッキレシピ 展開例
前回の記事はこちら。
ただ、今回の記事があれば見なくても十分な内容になっています。
はじめに
こんにちは。
前回はTG・罪宝ギミックを取り入れたシンクロンデッキの構築について書きました。
今回の記事も前回と共通する内容を取り扱う部分が多くありますが、なるべくこの記事だけで完結するよう書いていくつもりです。
前回に引き続き長い記事になってしまったので、必要なところだけ摘んでいっていただければ幸いです。
前回の型は結局のところ、ジャンク・スピーダーに泡ヴェーラーニビルうららetcを当てられてしまうとどうしようもないというのが難点でした。特にニビルは発動条件を満たすのがジャンク・スピーダーの展開以降になるため、ほぼ避けられませんでした。
そこで今回、罪宝ギミックに加えて取り入れることにしたのが、虎菱之玄と毘龍之謙と三戦のセットです。ここでは三戦ギミックと呼びます。
この三戦ギミック、知らない方のために触れておきますと、虎菱之玄あるいは毘龍之謙を場に出し、効果でもう片方を相手フィールドに特殊召喚して強制的に効果を発動させ、「自分が2枚ドローの後1枚捨て」もしくは「相手に1枚ハンデス」を強要しつつ、三戦の号及び三戦の才(以後、三戦セット)の発動条件を能動的に満たすというものです。
相手の場にモンスターを特殊召喚した後、強制的に相手が効果を発動するため「相手がモンスターの効果を発動した」ことになりつつ、三戦の号でセットではなくサーチをする条件が満たされるのです。60枚デッキなどでは芝刈りのサーチに使われることもあるギミックです。
このデッキで三戦ギミックを何に使いたいのかと言えば、相手の誘発を潰すことでスピーダーの着地を確実なものにしつつ、スピーダーS召喚のための札を引き込むためです。
虎菱之玄は効果を許してしまうと2ドロー1枚捨てをさせてしまい、更にその上で三戦セットを握られているとやりたい放題されてしまうので、相手の誘発を強烈に誘います。特に、効果を通してしまうと撃てなくなる泡影とγは確実に飛んでくるでしょう。
泡影の場合は三戦の発動条件を満たせなくなってしまうのが苦しいですが、ジャンク・スピーダーに当てる誘発が1枚減った時点で十分仕事はしているでしょう。
虎菱之玄の効果が通って才を握れていれば、3つ目の効果で相手の手札を見て誘発や捲り札(超融合やアルバス)をすっぱ抜くことができますし、展開の札が足りなければ2ドローで探しに行くこともできます。
デッキレシピ
調整中とありますが、現在はこの形に落ち着きました。
40枚に抑えるか迷ったのですが、あまり素引きしたくない札がシンクロンを筆頭にそこそこ存在するので、サーチカードを増やしてデッキ枚数を多くする形を取っています。
うらら以外の誘発がピン積みですが、そもそもそれらが先攻展開でほとんど不要な札である反面、抹殺の指名者で無効にするために1枚は必要なためです。うららが3積みなのは主にGを潰すためです。
素引きしたくない札は多いですが、素引きしてもアド損するというだけで展開上は多くの場合でフォローが効くようになっています。
展開例
スピーダーまで
このデッキでスピーダーをS召喚からの展開に繋げるためには、以下のどれかが必要になります。他にも手札と場の状況次第で変わりますが、大体はこんな感じです。
エクセル
コンバーター+チューナー
ディアベルスター("罪宝狩りの悪魔")
虎菱之玄+アサルト・シンクロン (or アクセル・シンクロン)
オーク+ジェット(ジェットが墓地にいれば)
オールクリア+ラッシュライノ
エクセルは篝火、ワン・フォー・ワン、オーク+オールクリアなどで持ってこれ、コンバーターや虎菱之玄は増援でのサーチに対応しています。
虎菱之玄の場合は2ドロー後に召喚権を使わずレベル2チューナーを用意する手段があれば動ける、という感じです。
ここでコンバーターからアサルト・シンクロンをサーチすることもあります。その場合、後の展開中にジェット・シンクロンからコンバーターサーチをするところを、直接ジャンク・シンクロンをサーチすることになります。
まず目指すべき盤面は、
アクセル・シンクロン+レベル4以下の非チューナー
マイティ・ストライカー
のどちらかです。
アクセル・シンクロンの展開方法は様々で、
ディアベルスター("罪宝刈りの悪魔")
原罪宝からサラマンダーとスクリューサーペントを展開する方法
篝火
召喚権を既に切っている場合、篝火からポプルス、ポプルスからサラマンダーとスクリューサーペントを展開する方法
サラマンダー
サラマンダー素引きの場合に
手札にサーペントとサラマンダー両方来てしまった場合でもディアベルスターでサラマンダーを落とせば動ける
などがあります。
マイティ・ストライカーからのスピーダー展開は以下。
マイティ・ストライカーss、効果でオールクリアサーチ
オールクリア発動、マイティ・ストライカー破壊してサラマンダーサーチ、マイティ・ストライカー効果でデッキからラッシュライノ墓地
オールクリア効果でサラマンダー召喚、サラマンダーの②でラッシュライノ蘇生
サラマンダーの①でスクリューサーペントss、スクリューサーペント効果でサラマンダー蘇生
サラマンダーとスクリューサーペントでアクセル・シンクロン
アクセル・シンクロン効果でスターダスト・シンクロンを墓地、自身のレベルを下げて1にする
ラッシュライノとアクセル・シンクロンでスピーダー
ここからはスピーダーを着地させた後の展開について書いていきます。
通常展開
以前の記事で書いたものと基本は変わりませんが、細かい部分が変わっています。
こちらはTGマイティ・ストライカーを初動で使用していない場合の展開となります。
ジャンク・スピーダー展開以降の流れをなるべく簡単に書いていきます。
(スピーダー展開後~最終盤面まで)
レボリューション・シンクロンとスピーダーでアクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン、場にジェットかアサルトがいなければ蘇生
光来する奇跡発動、想い集いし竜をデッキトップ
アサルト・シンクロンとアクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴンでディスパテル
光来する奇跡で1ドロー、想い集いし竜とスターダスト・ヴルムss
スターダスト・シンクロンとヴルムでライブラリアン
自己蘇生したヴルムとジェット・シンクロンでTGマイティ・ストライカー、TG-クローズとジャンク・コンバーター(コンバーターが既に手札か墓地にあるなら代わりにジャンク・シンクロン)をサーチ
想い集いし竜とディスパテルでシューティング・セイヴァー・スター・ドラゴン
コンバーターからジャンク・シンクロンをサーチ、ホイール・シンクロンの効果で召喚し、コンバーターを蘇生
ジャンク・シンクロンとコンバーターでガーデン・ローズ・メイデン、コンバーターでアサルト・シンクロンを蘇生
フォーミュラとライブラリアンとガーデンローズでグレイヴ・ブラスター
ガーデンローズ効果でディスパテル蘇生、ディスパテル効果でガーデンローズ帰還
ガーデンローズとホイールでバロネス
ディスパテルとアサルトで赤き竜、シンクロ・ランブルサーチ
赤き竜でコズミック・ブレイザー・ドラゴン
シンクロ・ランブルでアクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴンを蘇生
ホイール効果でアクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴンのレベルを1下げ、グレイヴ効果でホイール帰還
ホイール・シンクロンとアクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴンで赤き竜
相手ドローフェイズ終了時に赤き竜でコズミック・ブレイザー
ライブラでのドロー前にコンバーター効果を起動してジャンク・シンクロンをサーチしておくのが一つのポイント(デッキのシンクロンが枯れるとコンバーターを墓地に落とす手段が一気に薄くなるため)。
初動でマイティ・ストライカーを使用していた場合は、最初にアクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴンを立てた時に効果でマイティ・ストライカーを蘇生し、ジェット・シンクロンが不要になるのでリリースしてスターダスト・シンクロンを蘇生し、光来する奇跡をサーチしておきます。これで通常展開に合流できます。
ジェット・シンクロンが担っていたジャンク・コンバーターへのアクセスは、マイティ・ストライカーをS召喚した時点で済ませてあるはずです。
仮にリリース用のジェットが枯れていた場合でも、レボリューション・シンクロンを自己蘇生してコストにできます。
アサルト・シンクロンの枯れに関してはデッキから出てこなくとも手札にはあるはずなので問題ないでしょう。初動でアサルト・シンクロンを使用した場合は、初動でマイティ・ストライカーを使用していないはずなので、アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴンで蘇生すればOKです。
レボリューション・シンクロンは手札でアクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴンの素材になれるので、ジャンク・シンクロンすらデッキから呼べなかった場合でもなんとかなります。その場合はコンバーターを墓地に落とす手段を考えなければなりませんが。
スターダスト・シンクロンは自身の効果で場に出られ、アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴンの着地後に出せればいいので、先述の展開と同様に自己蘇生したレボリューション・シンクロンをリリースして手札・墓地から展開できます。その性質上、初動でディアベルスター等のコストにできます。
ホイール・シンクロンが必要になるのは想い集いし竜展開後なので、手札に来てしまっていたとしても光来する奇跡の2つ目の効果で手札から特殊召喚すれば問題ないです。手札コストなどにして墓地に落としてしまうと困る(コンバーターによる蘇生では効果の発動ができない)ので注意です。
というような感じで、スピーダーから展開するシンクロンたちは、いくつか欠けてしまってもなんとかなるようになっています。
バロネス先立て展開(エクセル初動)
通常展開と大筋は似ていますが細部が異なるため、ミスに注意。
通常展開と比較すると、TG-クローズを構えられない代わりに展開そのものでニビルを完全にケアできるのが利点です。
(バロネスまで)
エクセルからポプルスサーチしてss、エクセル効果でポプルスコストにオークss、オーク効果でエクセル蘇生、ポプルス効果で自身を永続魔法に
オーク効果でポプルスコストに炎龍ss、炎龍効果で墓地のモンスターを永続魔法にし、それをコストに原罪宝でジェットss
炎龍、エクセル、ジェットでバロネス、炎龍効果でジェットとエクセル蘇生、ジェット効果でコンバーターサーチ
(スピーダーまで)
ジェットとエクセルでマイティ・ストライカー、効果でオールクリアサーチ
オールクリア効果でマイティ・ストライカー破壊、サラマンダーサーチし、マイティ・ストライカー効果でラッシュライノを墓地
オールクリア効果でサラマンダー召喚、②効果でラッシュライノ蘇生、①効果で自身をリリースしてスクリューサーペントss、効果でサラマンダー蘇生
スクリューサーペントとサラマンダーでアクセル・シンクロン、効果でスターダスト・シンクロンを墓地に送りレベルを1に下げる
ラッシュライノとアクセル・シンクロンでスピーダー、効果でレベル4以外のシンクロンをデッキからss(ジェット、アサルト、レボリューション、ホイールが基本)
(最終盤面まで)
スピーダー+3でアクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン、この時ジェットかアサルトが欠損していれば釣り上げ
ジェットリリースでスターダスト・シンクロンを蘇生し光来する奇跡をサーチ、発動し想い集いし竜をデッキトップ
スタダとアサルトでディスパテルss、光来する奇跡で1ドロー、想い集いし竜の効果で自身とスターダスト・ヴルムをss
スターダスト・シンクロンとヴルムでライブラ、想い集いし竜とディスパテルでシューティング・セイヴァー
バロネスを立てた時にサーチしたコンバーター効果でジャンクサーチ、ホイール効果でジャンク召喚、コンバーター釣り上げ、ジャンクとコンバーターでガーデンローズ、コンバーター効果でマイティ・ストライカー釣り上げ
マイティ、ガーデンローズ、ライブラでグレイヴ・ブラスター
ホイールとガーデンローズでサテライト・ウォリアー
バロネス効果でサテライト・ウォリアー破壊、アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴンとアクセル・シンクロンを蘇生
ホイール効果でアクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴンのレベルを1下げ、アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴンとアクセル・シンクロンで赤き竜、シンクロ・ランブルサーチ
赤き竜効果でコズミック・ブレイザー
シンクロ・ランブルでマイティ蘇生、ディスパテルとマイティで赤き竜
相手ドローフェイズ終了時に赤き竜でコズミック・ブレイザー
赤き竜を出すところのレベル調整はいくつか選択肢があり、デッキにシンクロンが残っていればアクセル・シンクロンの効果でシンクロンを落として自身をレベル2か4にし、ディスパテルかスタダと赤き竜になれます。
その後、残った方のレベルがレベル7になるようにホイール効果で下げ、グレイヴ・ブラスターでホイールを帰還させて相手ターン用の赤き竜を構えます。
エクセル初動でスピーダー前にバロネスを立てるルートの最大の利点は、ニビルをケアできることです。
バロネスまでの流れはエクセルns→ポプルスss→オークss→エクセルss→炎龍ss(5回)→ジェット→バロネス、となりますが、炎龍でニビルを撃たれても原始生命態トークンとスネークアイ2体に原罪宝が残り、スネークアイをコストに原罪宝でジェットss、マイティ・ストライカーのS召喚からスピーダー展開へ繋がります。邪魔なトークンはアクセル・シンクロンでスターダスト・シンクロンを落とすことになるので、リリースでどかします。
炎龍で釣ったモンスターをコストに原罪宝でジェットを出したタイミングでニビルを撃たれても同様で、炎龍でジェットとスネークアイを蘇生すればマイティ・ストライカーのS召喚で同じ流れになります。
採用カード
長くなるので全てには触れませんが、いくつかのカードについて触れておきます。
コズミック・ブレイザー・ドラゴン
このデッキにおけるメインの妨害札です。
あらゆる効果の発動に対応するだけでなく、チェーンを組まない召喚・反転召喚・特殊召喚の無効、攻撃を無効化してバトルフェイズを終了の3つの効果から選択して発動できる、単体での隙の少なさでは最高峰のパーミッション効果を持っています。
召喚無効効果で厄介な永続効果持ちのモンスターによる突破を許しませんし、不測の事態で展開を許してしまった異常な高打点モンスターによる頓死すらついでにケアできます。
通常展開では、コズミック・ブレイザー・ドラゴンを2体、場のグレイヴ・ブラスター、墓地のアサルト・シンクロンの帰還効果で、1ターンに都合4度効果を撃つことができます。
TG-グレイヴ・ブラスター
展開に妨害にと大活躍のカード。
①の効果でEXデッキから特殊召喚されたモンスターの除外を2回、②の効果で効果を使用したコズミック・ブレイザー・ドラゴンを帰還させて1妨害補充で、このカード一枚で3妨害分持っていると言えます。
使う場面は少ないですが、効果を使用したバロネスを①で除外して②で帰還させるとバロネスの無効効果をもう一度使えるようになります。
コズミック・ブレイザー、シューティング・セイヴァー、バロネスと風属性が続く中で一体だけ地属性なのも、超融合で素材にされにくく偉いです。
スネークアイ・エクセル
シンクロンデッキにおいて、あらゆるシンクロンを差し置いて完全一枚初動となれるカードです。テーマ内で完全一枚初動のないシンクロンには涙を禁じえませんね。
通常展開の他にバロネスをスピーダー前に立てる展開に繋げることもできます。こちらのルートは主に三戦がない時にニビルなどのケアになる反面、通常展開と比べるとTG-クローズによる1妨害が減ります。
アクセル・シンクロン
レベル4以下のモンスターとレベル5シンクロを並べることで、メインデッキのシンクロンを絡めずにジャンク・スピーダー展開へ繋げられます。
虎菱之玄召喚から入りアサルト・シンクロンがない場合、ディアベルスターからTGを経由してアクセル・シンクロンを作り、レベル3シンクロンを落とすことでジャンク・スピーダーに繋げることができます。
スピーダー後の展開では使わないものの、デッキ構築の幅を広げてくれる大事なカードです。
ガーデン・ローズ・メイデン
展開を支える中継役。仮に盤面が返されたとしても、シューティング・セイヴァーはコズミック・ブレイザーと違い蘇生制限を満たせば墓地からの蘇生が可能なため、このカードで蘇生することでなんとか戦えたりします。
アサルト・シンクロン
素引きしても自身で展開できる①の効果に加え、②の効果でコズミック・ブレイザーやシューティング・セイヴァーを帰還させることで妨害回数を1回増やすことができます。
除外だけでなくリリースにも対応しているため、ラヴァゴなどによるリリースでコズミック・ブレイザー辺りが除去されてもアサルト・シンクロンで1体は戻ってこれます。
レボリューション・シンクロン
器用なカードで、手札、場、墓地のどこにいてもシンクロ召喚に繋げられます。
基本的にはジャンク・スピーダーとシンクロしてアクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴンになるのが役割ですが、ナチュル・ビーストを採用している場合はそのための素材にもなります。
TG-クローズ
マイティ・ストライカーでサーチするカウンター罠。機械族のTGモンスターがいれば万能無効が可能です。天盃龍を始めとして一滴の採用が増えてきているように思うので、モンスター以外の妨害札はあったほうがいいです。
本来は素引きしたくないカードをあまり増やしたくないのですが、このカードは②の効果で戻ってくることを活かして、優先的にディアベルスター等のコストになれるのが偉いところです。
スネークアイ・オーク、蛇眼の炎龍、
TG-オールクリア、TG-ラッシュライノ
エクセル初動でスピーダー前にバロネスを立てるために必要なパーツ。
ただし、マイティ・ストライカーのサーチをオールクリアに割かなければならず、墓地落とし効果もTG下級非チューナーに割かなければならないためにTG-クローズを構えられないという点が悩みどころ。
オールクリアとラッシュライノのセットは素引きしてもその2枚でスピーダー展開に持っていけたり、どちらか片方素引きしてマイティ・ストライカー初動に入った場合はクローズを構えられるので意外と悪くありません。また、ラッシュライノは他初動でのコストにも使えます。
他にも、オークからエクセルを呼んできて通常展開に繋げられることもあったり、オークからジェット蘇生でマイティ・ストライカー初動に繋げられたりと、意外と腐りません。
展開例のところでも書きましたが、バロネス先立て展開は通常展開と似た展開から細部が変わりミスしやすいため、注意が必要です。
嗤う黒山羊
ルンペル。先攻で動けなかった時に、うまく使えば1枚で2ターン稼いでくれる可能性のあるカードです。
また、後攻時にディアベルスターで捨てて相手の妨害を一つ機能不全にでき、生半可な盤面であれば突破できる可能性を生んでくれます。
先攻展開時に使うカードではありませんが、このカードで拾った試合も少なくないため手放し難くなっています。
サテライト・ウォリアー
本来は豪快な盤面除去能力を持ち、破壊したカードの数×1000自身の攻撃力を上昇させてフィニッシャーとして活躍するはずのモンスターなのですが、このデッキでは専らバロネスで破壊してアクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴンとアクセル・シンクロンを蘇生するために使います。
通常展開では使いませんが、バロネス先立て展開ではこのカードを経由しなければ赤き竜が出せないようになっています。
先攻2ターン目で、前のターンに使い終わったバロネスの代わりに使う機会はあるかもしれません。
氷結界の還零龍 トリシューラ
使用機会は少ないですが、シューティング・セイヴァーを対象に赤き竜から出てきます。
このデッキでは相手ターンに能動的に盤面を触る手段は少ないので、EXデッキに入れておくと重宝します。
2体目の赤き竜を出すところで代わりに飢鰐竜アーケティスを出せばあちらで盤面に触ることもできますが、コズミック・ブレイザーか還零龍を選択できるこちらの選択肢の方が丸いでしょう。
その他採用候補
スクラップ・ドラゴン
ナチュル・ビースト
前回の記事ではこちらのセットを採用していましたが、今回の構築ではアクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴンをS召喚しなければならない場面が多く、そうなるとナチュル・ビーストをS召喚する機会も激減するので不採用にしました。
採用する場合は、アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴンの代わりにスクラップ・ドラゴンをS召喚し、赤き竜のS召喚後にシンクロ・ランブルでスクラップ・ドラゴンを釣り上げて、ホイール・シンクロンでレベルを4に下げて、自己蘇生したレボリューション・シンクロンとナチュル・ビーストを出すことになります。
また、スターダスト・チャージ・ウォリアーを採用している場合はスピーダー着地直後にナチュル・ビーストを出す選択肢が生まれます。G適用下などで、最小限の動きでなるべく妨害を置きたいなどという場合は重宝する動きです。
不採用カードについて
前回の記事でも取り上げたものは蛇足みたいなものなので省いています。
調律
現在喧嘩中の彼女。
光来する奇跡や想い集いし竜など、絶対に墓地へ落ちてはいけないカードを落とすリスクがある上に、シンクロンをサーチするという行為にそこまでのリターンがないため、家から追い出してやりました。
当分顔も見たくありません。
弱点
アルバ・レナトゥス
ラヴァゴなどによるリリースは、アサルト・シンクロンの効果で1体なら復帰できるので意外となんとかなります。
問題なのは「チェーンを許さない効果」と、セットから融合素材にされることです。
具体的には罠をコストにしたことでTG-クローズによるカウンターができない一滴と、手札からセットされたアルバスの落胤。
アルバスの落胤のセットによるアルバ・レナトゥスは相手の消費も少ないため最悪で、コズミック・ブレイザー・ドラゴン2体とシューティング・セイヴァー・ドラゴンの3体を持っていかれるため妨害枚数が激減します。
三戦でアルバスをすっぱ抜いたり、還零龍を採用する場合は相手ターンに赤き竜から出すことで、相手がモンスターをセットした時に融合される前に除外することができます。
チェーンを許さない強力な除去としては超融合もありますが、ガルーラでの2体除去はカード名が異なるモンスターである必要があるためにコズミック・ブレイザー・ドラゴン1体は必ず残るので、2妨害減るだけで済みます。
依然として万能無効が5つとEXデッキから特殊召喚されたモンスターの除去が2回残りますので、超融合単体なら意外と受かっています。
後攻を取った場合の貫通力の低さ
手札誘発に対してはある程度ならいなせるような先攻寄せ構築を目指したので仕方ないのですが、先攻制圧盤面に対する回答が非常に少ないです。
特に天盃龍の登場後から先攻もらったら無限妨害立ててくるようなデッキと当たる頻度が増えているので、コイントスで負けるとそれだけで苦しかったりします。
シンクロンで後攻でも勝てるような構築を目指す場合、スピーダー一本だと厳しいでしょう。また大きく構築を変える必要があります。
まだまだ課題は多いのですが、研究の余地・伸び代だと思えばよいでしょうか。先攻でソリティア決めるだけがシンクロンではない……という気持ちで、シンクロンとしての強みを活かした別の型を模索したいところです。
あとがき
少し前まではしばらく別の、とある思想が強めなデッキを使ってダイヤ帯の下の方をウロウロしていたのですが、先攻展開で分厚く構えられるデッキの方が勝率高くなりそうだなということで再びシンクロンを握り始めました。
シンクロンでダイヤ3まで上がってきたところで2つのフェスが始まり、ランク戦で遊ぶ頻度は激減してしまいましたが、新しい型の案もおぼろげに浮かんできているので、またいずれ記事にできれば良いかなと思います。
こうして記事として書くことで色々と整理できるので自分のためというのが大半なのですが、ついでにどなたかの参考にでもなれれば幸いです。