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鍾馗さんって?
京都の方にとっては馴染みのある鍾馗さんですが、京都以外の方だと、知らない方が多いのではないかと思います。
そんな、鍾馗さんに関する情報をまとめていくノートにしていきます。
今回のテーマは、
鍾馗さんってどういうもの?
今や、京町家の屋根の上にて見られる鍾馗さんですが、元々は中国にいた人物の名称だと言われています。
中国は唐の時代。当時の皇帝であった玄宗が病に臥していました。
そんなある日、玄宗が眠っていると、夢の中に鬼が出てきたようです。
「こいつが病の元だな!」
玄宗はそんなことを考えていたのではないでしょうか。と、その時、横から現るは髭面の大男。いきなり出てくるなり鬼を退治してしまうではありませんか!
玄宗は驚きながらも、
「おぬし、名はなんと?」とその大男に名を尋ねます。すると男は、
「それがし、鍾馗と申す」
と答えたのです。
どうやら、この鍾馗と名乗る男、過去に科挙の試験に落ちたことがキッカケで自害してしまったようなのです。その鍾馗の死体を、当時の皇帝 高祖が手厚く葬ったそうです。そこで、高祖への感謝の気持ちをもとに、高祖の子孫である玄宗への恩返しという形で玄宗の病の鬼を退治したのです。
目を覚ました玄宗はびっくり。
昨日まで立つことさえままならなかった身体が、すっかり元気100倍ぴんぴんマンになっているではありませんか!
これは鍾馗のおかげだ!そう考えた玄宗はすぐさま鍾馗の似顔絵を召使いに描かせて、疫病除けの神として伝説を伝え広めていくのです。
これがキッカケで、中国では厄除けの神として鍾馗が広まっていくのですが、これが日本に伝わる話については、また次回!
next 鍾馗さん、日本へ?!