【トワイライトスクール考】
小学生の子を持つ共働きの家庭にとって、なくてはならない「トワイライトスクール」。
※トワイライトスクールとは名古屋市が運営する、放課後の児童が過ごすための「学童保育」のような事業。
義父がこの「トワイライトスクール」のことを「トライワイトスクール」と言って、もう1年が経とうとしている。聞く者全員に微妙なモヤっと感を与え続け、気付けば2年生は目前だ。
「今度ジージが言ったら直してあげてね」と息子に託したところで、直った試しがない。誰かが一度でも訂正をしたのか、それともしなかったのか。いずれにせよ、ツッこむべきタイミングは完全に逸してしまっている。引き続き、純粋無垢な孫の力に託し、間違いに気付いていただくのを待つ他ない。
そもそも「トライワイト」とは一体どういうことか。
「トライ(try)」つまり、挑戦するという意味か。
「トライ!(try!)」「ワイと!(with me!)」つまり、「一緒にやろう!」「ワイと頑張ろうぜ!」的なことなのか。
「Hey you! Try with me!!」だとでも言うのか。
それはそれでなんか青春っぽいのではないか。つまりお義父さん、貴方はそんな深いメッセージを込めて……!?
そんな義父が今日あっさり「トワイライトスクール」と言っていた。
「お義父さん!ついに学習してくださったんですね!!」
という言葉が漏れそうなのを、すんでのところで抑えながらも、躍る心は抑えきれなかった。
「ああ、“トライワイト”ね」
直後に訂正された。つまり言い間違えた結果の「トワイライト」だったのだ。
感動を返して。正解が不正解。不正解が正解。賛成の反対。反対の賛成。これでいいのだ。