初心者向け IPO投資の始め方
まず前提として、本記事はIPOについて聞いたことがあるくらいの知識で、検索の時間を省きたい方向けに執筆しました。ある程度の知識がある方はスルーでOKです。初心者の方で質問ある方は当方のTwitterアカウントまで質問頂ければわかる範囲でお答えさせて頂きます。初心者向けにラフに記載してる箇所ありますがご容赦下さい。
1.IPO投資とは?
IPOとは新規公開株のことで、Initial Public Offeringの頭文字です。未上場の企業が上場することを言います。
IPO投資とはこの時の公開価格(=売り出し価格)と初値(上場後初めて付いた市場値)との差額を得る投資手法のことです。
初値はたいてい値上がりするので金銭面でのリスクは低いですが、IPOの割り当ては抽選となる為、一定の利益を出すためには根気よく継続する必要があります。最低でも半年~一年は継続しないと利益ゼロ(時間的にはロス有りですが)も十分あり得ます。しかし、裏を返せば面倒くさがらずに継続して取り組めば利益を得られる可能性は高いです。
詳細な流れは後述しますが、ざっくりの流れを下記します。
①IPOが決定した銘柄について、各証券会社にてブックビルディング(以下BB)を行う。BBとは当該IPOの購入意思を表明すること。※購入を確約するわけではありません。
②公開価格が決まる。
③大半の銘柄は抽選となるため、当選した場合のみIPOを購入することができる。
④IPO上場日の初値で売却する。
2.見込み利益
気になる見込み利益ですが、当方は2016年10月頃からIPO投資しておりその利益額は年によってかなりバラつきありますが、実績として50~190万円/年程度です。なお前提として5人家族(私、妻、子供3人)の合算であり、手数料・税金を差し引いた後の純利益となります。後述しますが、未成年口座は申込可能な証券口座が限定されているため、もし大人一人で本手法を実践した場合は概ね上記金額の3~4割程度かと思われます。
なお前述の通り、IPOは抽選となる為、口座数が多ければ多いほど当選確率が上がる為、家族の協力が得られる方ほど有利となります。大家族の方には特に注目して頂きたい投資手法といえます。家族が増えてもやることはまったく同じです。軍資金としては最低50万/人くらい(理想は大人300万/人、未成年150万/人)は欲しいかと思います。まあそれ以下でも旨みは減りますがIPO投資ができないわけではありません。
3.攻略法
王道の攻略法は下記となります。
(1)事前準備
下記証券会社及びインターネットバンクを開設しておきます。証券会社はいきなり全て揃っている必要はありません。やりながら徐々に増やしていきましょう。
開設すべき証券口座は非常に多いので当方の経験上の優先順位を下記示します。非常に面倒くさいですが、上から順に開設していきましょう。
【インターネットバンク(下記の内、どれか一つあればよいです】
・三菱UFJ銀行 ・三井住友銀行 ・みずほ銀行 ・ジャパンネット銀行 ・楽天銀行
【IPO投資する上で開設必須証券】
主幹事になる可能性の高い証券会社です。IPOをやるなら開設必須です。全てネットで開設。対面ではありません。カッコに特徴を示します。
(1)SBI証券(未成年BB可能。チャレンジポイント制。金持ち優遇)
(2)野村証券(BB時資金不要)
(3)大和証券(未成年BB可能)
(4)マネックス証券(未成年BB可能。重複申込不可)
(5)みずほ証券
(6)SMBC日興証券(重複申込不可。辞退ペナルティ有)
(7)UFJモルガンスタンレー証券(重複申込不可。辞退ペナルティ有)
(8)楽天証券(未成年BB可能。後期型)
(9)いちよし証券(BB時資金不要)
【慣れてきたら開設(IPO取り扱い少ないので初心者は一旦無視でOK)】
(10)connect証券(2020年後半からの新キャラ!)
(11)松井証券(未成年BB可能。BB時資金不要)
(12)auカブコム証券(後期型)
(13)岡三証券(ネット入金不可)
(14)エイチエス証券
(15)岩井コスモ証券(後期型)
(16)岡三オンライン証券
(17)SBIネオモバイル証券(ひとかぶIPO)
以下、時系列でやることを並べます。日程等の基本情報や初値予想はいろいろなサイトで言及されていますので、最も相性がよさそうなサイトを参考にするとよいと思います。参考までに当方がよく参考にしてるサイトを下記示します。
B以上は迷わず申込OK。Dは見送り。Cは迷う。他サイト巡回して総合的に判断。色分けの読者予想も参考になります。
全体的にやや強気なるもBB時点での申込判断で最も参考にしているサイト様です。
億の資産をお持ちのFPの方です。IPOは半分趣味のようですが記事の書き方が面白く参考になります。全体的にやや保守的なスタンスに感じます。
BB判断に迷うときはブログ村(IPO関連)でサイト巡回しながら総合判断してます。
(2)BB日程、抽選日、想定価格の確認
上記サイト等にて確認
(3)仮条件価格の確認
仮条件はバンド(ex1600~2100円)がありますが、資金要の場合は上限価格を用意します。同じく上記サイト等にて確認。
(4)BB申込、資金移動
BBは必ず上限価格or成行orストライクプライスで申し込む。仮条件価格の下限価格が想定価格以下となった場合は要注意です。機関投資家から不人気の銘柄であり、初値に不安があります。BB後辞退が難しい証券会社(ペナルティ有)はこの時点で見送りましょう。なお、SBI証券だけは後述するIPOチャレンジポイント制度があるため、どんなに不人気銘柄であっても100株だけは必ず申込をします。情報は時間が経つ程増えていきますので迷う案件は決断を先送りした方が好成績を残せる可能性が高くなります。また、IPOは大型案件でなければ、主幹事の当選確率が圧倒的に高く平幹事の当選確率は圧倒的に低いです。
(5)当落確認
基本的にBB最終日の翌日か翌々日が抽選日(=当落発表日)なのでドキドキしながら証券口座にログインしましょう。一部はメールでお知らせしてくれるサービスもあります。
(6)購入可否の最終判断、後期型は購入申込
微妙な銘柄が当選した場合はまたブログやTwitterを巡回して最終判断しましょう。後期型については資金入金(拘束)される上に辞退できないので注意しましょう。
(7)初値売り
上場日の朝6時~9時までの間に成行売り(初値売り)しましょう。人気の銘柄は売りと買いのバランスが崩れておりなかなか初値が付かないことがあります。というより、9時に初値付くことはほぼありません。その日一日はこれまたドキドキしながら待ちましょう。初値付くタイミングが遅ければ遅いほど高値になるのでドキドキすればするほど利益は増えていくかもしれません(笑)。あまりに高騰すると、その日に初値が付かない場合もあります。翌営業日もしくは翌々営業日までもつれ込む場合もあります。そんなときはドキドキがとまりません。
【番外編】
IPO投資は当選確率を最大限上げてあとは運頼みです。そこで、当選確率を上げるためのよくある裏ワザ(?)を下記ご紹介します。慣れてきたらググってみるといいかもしれません。
・日興証券の優遇ステージ(月末時点で250万以上の資金入金が必要)
・大和証券のチャンス当選枠(優待での枠拡大は2021/3で残念ながら廃止されます。)
・SBI証券のチャレンジポイント制度(SBI証券独自制度。IPOに落選すると1ポイントずつ付与されます。350ポイント以上くらいまで貯めるとS~A級IPOに当選できます!)
・connect証券(2020/12時点でIPO取り扱い開始したばかりでご祝儀当選報告多数)
・対面証券での裁量配分狙い(対面で相手されるくらいの資金(ウン千万以上)と付き合いが必要のよーです。)
・セカンダリー投資(上場日の初値で買うデイトレ。これはハイリスク投資です。)
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