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我が子が産まれた記録(出産レポ/普通分娩・初産)

2024年の振り返りを書いていたら、出産翌日に出産レポ書いていたことを思い出した。メモを遡ると無事でてきた。

私は出産直前、初めてのお産に対する不安を少しでも落ち着かせたく、出産に関する情報を探しまくっていた。でも、出産のリアルな情報って意外に少ないなと感じた。なので、私の出産レポ、自分の思い出としてしまっておかずに、公開してみようと思う。いつかだれかの役に立つかもしれない。

前駆陣痛・自宅待機

6/11(火)
まだかなまだかな〜とソワソワ。予定日は6/18だがいつ産まれるかわからない。朝縁側でパンを焼いて食べたり、散歩したり、湖畔で本を読んだり、穏やかに過ごす。この日は夫が経営する店の3周年の日でお祝いにケーキを買って食べた。
今日もソワソワしながら眠りにつく。

6/12(水)
5:30 トイレに起きる。若干下腹部痛を感じる。この痛みは陣痛?気のせい?その後5〜20分間隔で不規則に弱めの痛みが続く。

やばい痛さではないものの寝るにも寝れず、そこからずっと起きていた。
日中は痛みの間にうとうと。

痛いが我慢できる痛さでこれが陣痛なのかなんなのかわからず。そわそわ。

19:00 痛みは相変わらず弱めだが、間隔が7-10分で一定になってきて一旦病院に電話で相談。(事前に5分間隔になってから病院きてと言われていたが不安すぎて)
案の定、間隔が5分になったらまた電話してとのこと。風呂入って血行よくしたり、ごはんしっかり食べて体力つけましょうと。

言われた通り、痛みに耐えながら、ごはんたべて、風呂浸かって、あとはYouTube見て呼吸法やいきみ逃しの練習したり陣痛促進のため家の中歩いたり。(最後の飯だ、と夫が私の大好きな冷汁をつくってくれた。神)

最後の晩餐。やさしくておいしい。


夜になり少しずつ痛みが強まる。

6/13(木)
2:00 痛みに波はあるものの、5-6分の一定間隔に。耐えるのがきつくなり再度病院に電話。準備して病院きてとのこと。夫を起こして車で病院まで連れてってもらう。痛いがまだ話したり笑ったりできている。

入院・お産はじまり

3:00 病院到着。そのまま分娩室に案内され夫とはお別れ。一旦病室にいくものだと思っていたので驚く。深夜の病院。静かで孤独で不安。
服を着替え分娩台に寝かせられ、点滴やらモニターやらつけたりして身動きとれなくなる。自由に立ったりトイレ行ったりできないとは思っておらずこれまた驚き。動きたい・・
ちなみに、点滴は4回失敗されて腕腫れまくり萎える。(結局変な場所に点滴され左手がまったく使えずとても不快だった・・)

陣痛の感覚・痛みの強さがずっと記録されてる

4:00 色々準備整い診察。子宮口4センチ。4センチひらくまでが大変と聞いていたので少し安心。このまま昼頃には産めるか?と安易な考え。

間隔は4分で規則的で、痛みもだんだん本格的に。病室ひとりになり陣痛のあいまに寝る。というか昨日からまともに寝てないため眠気の限界。

7:30 朝ご飯。起き上がるのが辛くごはんどころでない。しかし体力勝負なのでがんばってたべる。おにぎり1こと焼魚ちょっと。

質素なのがありがたかった

8:00 診察2回め。子宮口6センチ。子宮口は順調にひらいてきたけど赤ちゃんはまだあんまりさがってきてないらしい。陣痛も痛みはいい感じだけど間隔が長いらしい。2分間隔くらいにならないとだめらしい。時間かかるかもね、この調子だと夕方くらいのお産かなと聞き絶望。は?この痛みが夕方までつづくの???(勝手に昼までに産むつもりでいた)

9:00 朝ご飯たべたのに陣痛の間隔が長くなってきて痛みも若干弱くなってる気がする。体力ためる時間だね、と言われ、一旦休みタイム。このときすでにかなり疲れていて限界。痛みの合間に気を失ってる感覚。
果てしない闘いな気がしてこの頃からもう出産がいやになる。今すぐやめたい。でもお産をやめることはできない。お願いだからはやく産まれてきてー!

11:00 3回めの診察。子宮口は7センチくらい。相変わらずまだ赤ちゃんさがってきてないねとのこと。陣痛も弱いまま。(私的にはかなり痛い)。
このままだとかなり長丁場になり体力がもたなさそうなため陣痛促進剤を提案される。使いたくないと思ってたけど体力限界でとにかくはやく産みたくて使うことを決意。夫に電話で報告。不安でいっぱいで電話しながら泣いてしまった。

入院2日前、うまい鰻たべてたな

12:00 お昼ご飯。食べないと促進剤効果でないというので無理やりたべる。吐きそうになりながらおにぎり1個とおかずちょっと。
お昼のあと陣痛強まってくる。もう気持ちも体力も限界で呼吸も乱れてくる。はやく終わりたいという気持ちしかない。

13:00 促進剤開始。今でさえ痛いのに、もっと強くなる痛みを想像してこわくなる。もうなんとでもなれ状態。
少しして痛みが強まってくる。感覚も短くなってきた。

14:00 夫、面会に現る。ずっとひとりで孤独だったので安心。しかし痛すぎて構ってられない。早くおわれとずっと念じてた。

14:30 夫が帰ってから陣痛一気に強まる。子宮口も9センチまでひらきもうあと少し。それでもお産は17-18時頃かなと聞きまたもや絶望。あと2時間も耐えられない。もう産みたいというよりは「やめたい」の気持ち。

15:00 かなり赤ちゃんおりてきてる感覚あり。呼吸法もフーーーと深い呼吸からハッハッハッに変わる。力いれちゃだめと言われるがリラックスできない。痛すぎめ力がはいってしまう。お尻になにかがあって自然といきみそうになる。うんち出したい感覚と同じ。助産師さんにおしり押さえてもらって一緒に呼吸してもらわないと耐えられない。これまでかなり冷静にひたすら呼吸できてたのに、取り乱してきた。「うあ〜〜、あ〜〜もう無理〜〜」みたいなことをずっと叫ぶ。
そろそろ出てきそうとのことで夫に連絡がいく。お産の準備はじまる。

いよいよ産まれる!

15:30 いよいよ子宮口全開。お医者さんたちの準備が整いお産はじまる。少しして夫到着。もう産みたくて仕方ない。今すぐ出てきそう。いきんでいいよと言われよくわからぬままいきむ。「いきむの上手!」とめっちゃみんな褒めてくれる。ぬるっと頭がでる感覚あり。次の波がきてさらにいきむ。

16:06 産まれたっぽい!痛みよりも快感が勝つ。全身の力が抜け意識が遠のくなか赤子の元気な泣き声が聞こえる。感動して泣くものだと思っていたが、涙出ず。とにかく安心と疲れとで眠い。力が入らない。今すぐに寝たい。
隣で夫が私の分まで泣いている。「ありがとう、ありがとう」と連呼している。ありがとう。

顔まっかっかにして全力で泣く我が子

夫は一度退出。赤子は助産師さんに預けられ色々測ったりなんやり。私は健康状態診察したり会陰縫ったり点滴したり。産後直後のケアの時間が想像以上に長かった(はやく寝たい)。出血多量(1l以上)で点滴追加される。子宮の収縮が弱いようで冷やしたりマッサージされたりする。縫うのが怖かったけどそれよりも子宮押されて溜まってる血を出したりするのが痛かった・・・

16:45? 諸々処置がおわりようやく赤ちゃんと夫と面会。両腕に点滴で身動きとれないが赤ちゃんを腕の中に置いてもらう。小さくてあったかくてかわいい。動いてる。この子が自分から出てきたのか。実感がない。どこか他人事。夫ずっと号泣。夫の笑顔をみてうれしい気持ちになる。ああ、私、母になったのか。

その後、寝たまま3人で写真撮ってもらい、しばらくして面会終了。私は出血多量ですぐに動けず、分娩台のまま夜ご飯をたべ眠る。2時間以上寝たのだろうか、目が覚め病室に移動。病室での過ごし方など説明を受け、今日は再び眠りにつく。赤ちゃんは別室。

顔ひどいが、思い出なので。あくびしててかわいい。

お産翌日

6/14(金)
赤ちゃんの診察がおわり問題なかったため、この日から母子同室。母業が始まる。だっこの仕方、おむつの替え方、授乳の仕方、助産師さんがなにからなにまで教えてくれる。とても心強い。赤ちゃんはほにゃほにゃのふにゃふにゃでかわいすぎる。ずっと見てられる。ずっと見ていたい。だんだんと実感が湧いてきて、今さら泣きそうになる。

幸せな気持ちとは裏腹に、身体はつらいのなんの・・
出血多量のせいか、ひどい貧血で、全身血の気がない。ずっと頭が痛いしちょっと歩くだけでふらふら息があがる。かわいい赤ちゃんと一緒にいたいのに身体がついていかない。無理せず赤ちゃん預けてね、と助産師さんのやさしい言葉に甘え、夜は預けてゆっくり寝かせてもらった。罪悪感と焦りがあったが、自分の回復も大切。甘えてよかった。

あと、おしっこは大丈夫だったが、うんちするのがこわくてこの日は我慢してしまった(笑)会陰の傷、自分では見えないから想像して余計こわくなるよね。けど思っていたより翌日には傷口閉じてるようだった。人間の治癒力ってすごいな。とにかく清潔にすることが大切。

おわりに

そんなこんなで無事出産を終え、母になった私。今は出産から半年以上経っている。出産直後は若干トラウマで思い出すのが少しこわかった。少し時間がたって思い出すと、いい経験だったなあと思える。自分の身体から新たな命が誕生するってすごい。奇跡。目の前にいる我が子がより一層愛おしくなる。記録に残しておいてよかった。これからも元気にすくすく育ってね我が子。

まんまるまっかっかな我が子

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