日経新春杯2021レース回顧

データ分析からの結論:今年は、好走傾向である前走条件戦ステップの馬はショウリュウイクゾのみ。他の好走傾向である4歳馬および前走重賞特にG1もしくはG2の馬を上位に予想を組み立てる。前走菊花賞4歳馬本命◎8サトノインプレッサ、前走アルゼンチンG2対抗4〇サンレイポケット、4歳馬前走L勝ち▲10アドマイヤビルゴ、G3中日新聞杯組△9ヴェロックス、×3サトノソルタス、前走菊花賞から休養明け左周りで一変期待☆15レクセランス。本命サトノインプレッサから3連単フォーメーション。最後にパドックを見て最低人気6エアウインザー、福永騎手騎乗11クラージュゲリエを加えて、3連単フォーメーションを組み立てた。最高配当は11→6→8で決まれば344万馬券(笑)。レース直前は、妄想や夢が広がった(笑)。

結果、1着ショウリュウイクゾ、2着ミスマンマミーア、3着クラージュゲリエ、7着サトノインプレッサで外れ。データ好走傾向の前走条件戦組のショウリュウイクゾが1着で団野大成ジョッキーが重賞初制覇を成し遂げた。ショウリュウイクゾはデータ分析当初は本命候補であったが8着に敗れていたことが懸念材料であった。前走勝っていれば間違いなく本命であった。これは1着だったから言っているわけではない(苦笑)。2着はあえて愛知杯ではなく200m長い日経新春杯を選択したミスマンマミーア。以下各馬について振り返っていく。

1着ショウリュウイクゾ

まず取り上げなければならないのは団野大成騎手の好騎乗。アドマイヤビルゴ・ヴェロックスともにマークする形で先行すれば、その両馬の横にピッタリつけ、1コーナーに入る。コーナーでペースが緩むと前にいたダイワキャグニーが接近し、横に出れない人気2頭、ヴェロックスは首をあげ窮屈になり、ビルゴも少し窮屈なコーナリングでリズムを欠く。そのまま3頭並んで4コーナーまで進む。人気2頭はそのままインで直線仕掛けることになるがインも傷んでいたのか伸びを欠いてる横で、馬場がまだマシな比較的外目を力強く伸び後続も退け快勝した。団野大成騎手の好騎乗が光った、初重賞制覇おめでとうございます。ショウリュウイクゾは前走から+12㎏、新馬戦出走時から38㎏増と馬体が増えているように、晩成型でまだまだ伸びしろがありそう。たまに着外のポカが気になるが、それで次走人気が落ちるようなら今回のような激走があるかもしれないので、この馬のパターンとして把握しておきたい。

2着ミスマンマミーア

追い切り時の陣営コメントで「ここを目標に仕上げて、休ませた分、リフレッシュしている。距離があったほうが競馬がしやすい」とのこと。スタート後馬なりで進み、最後方からレースを進め、4コーナーあたりから加速をはじめ、大外に回すと鋭く最後まで伸びて2着でゴールインした。陣営調教師コメント通り最後の直線はどこまでも伸びそうなスタミナを感じた。あまり牝馬限定戦の長距離戦がないことはこの馬にとっても残念であるが、エリザベス女王杯や2200m以上のレースに出走してきた場合、再度の一発に注意しなければならないだろう。本件に限らず、今後も陣営の意図あるレース選択や陣営コメントには注意は必要。

3着クラージュゲリエ

ショウリュウイクゾ同様こちらも人気2頭を後ろから外目でマークする形でレースを運ぶ。4コーナーではショウリュウイクゾのすぐ外に持ち出し、力強く伸びて最後ミスマンマミーアには差されたが3着を確保した。福永騎手はトラックバイアスを意識して上手なコース取りをする騎手でこのレースでもその位置取りが光った。勝ったショウリュウイクゾが53㎏であったのに対し、クラージュゲリエは56㎏で0.3差の3着。価値ある3着といってよく、G1レベルではここで快勝しないと少し苦しいが、今後の重賞戦線でも活躍が期待できる。

7着サトノインプレッサ

スタート出遅れ気味に後方から追走。内を追走し少し窮屈な形になり4コーナーでもまだ仕掛けるタイミングを見出せず、ダービーのように直線半ばからやっと追い出すことができ、それなりには伸びてはいるが7着までが限界であった。スムーズに追い出すことができても4着5着ぐらいかなぁという脚色であったし、現在の脚質では展開の助けも必要かもしれない。

9着ヴェロックス、10着アドマイヤビルゴ

窮屈な競馬、荒れた内の馬場を走ったといえどもこの着順は今後を考えると非常に厳しい内容と結果。今年の活躍を占う試金石のレースだったが、私は両馬とも本命にせず疑ってかかった2頭であったがその通りの内容と結果になってしまった。人気が先行するタイプなだけに両馬それぞれが出走するレースでは今後も馬券対象から外し、高配当を狙いたい。

12着ダイワキャグニー

57.5㎏の馬、7歳馬は本レースでは好走条件に該当しないこと、土曜日中京の芝のレースで1枠が全く来ていないトラックバイアス、そしてこの馬自身の距離適性から2200mは少し長いと感じていたことから、得意の左周りといえどもすんなり馬券対象から完全に外すことができた。想定通りの内容で持ち味が全く発揮されなかった。年齢的な衰えも多少感じた。

15着レクセランス

新馬勝ちから3連勝してすみれSを勝った勢いは全く感じられなくなってしまった。4コーナーではすでに後退している。一気の距離短縮やダート替わり、障害への転向と大胆な方向転換が必要かもしれない。。

1番人気および2番人気を本命にせず、3番人気を完全に馬券対象から外したにも関わらず、高配当を的中できなかったことは痛恨。次こそ人気馬が危険なこのようなレースで高配当を仕留めたい。穴馬が好走すること、人気馬が惨敗することには必ず原因があり、そこをしっかりレース前に見極めることが回収率UPの秘訣。今年の予想のテーマとしたい。以上。

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