フェアリーS2021レース回顧
データ傾向からの結論:前走1600m以上の中から、新馬・未勝利勝ちおよびアルテミスS組の6頭をチョイス。3アトミックフレア、5クールキャット、7タイニーロマンス、8テンハッピーローズ、10シャドウファックス、15ホウオウイクセル。中でも陣営が強気コメントで追い切りもよかった内枠5クールキャット本命。5クールキャットから1, 2着固定の3連単フォーメーション。
結果、1着無印ファインルージュ。2着相手ホウオウイクセル、三着無印ベッラノーヴァ。4着テンハッピーローズ、10着本命◎クールキャットで外れ。前走1600m以上の馬が好走傾向であったが、今年は前走1400mの馬が1着3着となり、今年はデータ傾向と少し異なる結果になった。
1着無印ファインルージュ
後方でじっと脚をためて直線テンハッピーローズの外から鋭く抜け出し快勝。後述するクールキャットのまくりによる厳しい流れに動じずじっとしていたことの展開による助けがあったため、このままこの着差を鵜呑みにするのは少し危険。ただ、少し過剰人気なのではと思っていた筆者の考えを見事に裏切ってくれた。。
2着相手ホウオウイクセル
前走1800mであり、中山1600m好相性のルーラーシップ産駒ということで特注穴馬として期待した馬。8枠15番で終始外々を回る展開でコースロスが大きかったが、勝ったファインルージュをマークする形で最後まで力強く伸びていった。距離延びてよさそうでオークス向きな印象。
3着無印ヴェラノーヴァ
予想当初から新馬勝ちの一頭として気になっていた一頭だが、前走1400mから消し対象とした。また、関係者コメントで少し中間から入れ込みが気になるというコメントがあり、これでは1600mは厳しいかなと考えたことも消しを後押しした。しかしレースになってみれば、最後方から折り合いに専念し、最後の直線大外に持ち出し、直線鋭く伸びて3着確保した。展開の助けがあったことは否めない。若干スタートに課題があることと今後馬込みでどう折り合えるか注目してみたい。
4着テンハッピーローズ
一番内容のある強い競馬の4着。厳しい流れの中、マークした馬たちはきっちり差し切っての4着であり評価できる。今後も桜花賞前哨戦に出走してくれば注目したい一頭。
10着本命◎クールキャット、9着シャドウファックス、6着タイニーロマンス
先行したシャドウファックスをマークするかのようにレース中盤600mから800mにかけて11.0レース中最速ラップでまくっていった津村騎手クールキャット。すんなりまくって先行できればよかったが、逃げていたタイニーロマンス内田騎手がそれに競っていき、道中ゆるみない厳しい流れとなった。3コーナーから4コーナーにかけて競ったタイニーロマンスは早々に力尽き、4コーナーでは先頭のクールキャットを見るようにシャドウファックスとテンハッピーローズ残り200mまではその3頭で好位から粘っていたが、急坂で力尽きた。クールキャット津村騎手は先行したかったのだろう。スタート後の手綱さばきからそれがうかがえる。しかしながら馬はあまり反応せずあまりよくないスタートで津村騎手も諦めざるを得なかった様子。しかしながら、前半スローペースにしびれを切らしこのままでは差し切れないと判断してか、まくっていった。このまま後方待機していれば、全く違った展開、違った勝ち馬になった可能性は十分にある。ここで動くか、動かないかの騎手判断は、既に盤石の地位を築いているかどうか、今後の騎乗依頼の可能性などの要素もあろう。ルメール騎手はじっとしていられるが、1回1回が勝負の津村騎手としては動いていかざるを得なかったのではないかと推測。3頭とも自己条件では巻き返せる実力は持っていると思うので、次走改めて自己条件で期待したい。
以上。