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フリースクール育海~大海に漕ぎ出すための英気を養う場所~

こんにちは。言語化のまいまいです。

高梁川志塾第4期のフィールドワークで、フリースクール育海(はぐくみ)さんに行ってまいりました!

■フリースクール育海とは?
「育海/HUG-K-UMIは、瀬戸内海国立公園のど真ん中、笠岡諸島の離島「飛島」を拠点とするフリースクールです。

不登校やひきこもりなど、学校生活で生きづらさを抱えている子どもが利用できます。

目の前の海で魚を獲ったり、畑で野菜を育てたり、1日中本を読んだりと過ごし方は自由です。のんびりとした島時間に身を委ねながら自分を見つめる時間を持ち、しっかりとエネルギーを蓄えて次のステップへ飛びたつための力を育みます。

FREE-SCHOOL / HUG-K-UMIホームページより

なお、スタッフの糸島百子さんのご厚意で、百子さん撮影画像の掲載許可をいただいています。たくさんの素敵な画像をありがとうございます!

副代表の日置幸先生が案内してくださいました

青い空と海の前で


JR笠岡駅より徒歩5分の笠岡住吉港から、洲港まで、約40分の船旅です。おしゃべりをしていたら、あっという間でした。

着いた!
スクールの目の前は、瀬戸内海
こちらが、フリースクール育海さん

校内ツアー、スタート

お子さんたちが、より過ごしやすくなるよう、お風呂など工事をしておられました。

お子さんたちが、今日のために床をピカピカに磨いてくれたそうです。
ありがとう!

釣りなど海のアクティビティもありますが、お子さんたちは広くて綺麗な体育館が大好きで、みんなでよく身体を動かしているそうです。

飛鳥名物、椿の実。島のおばあちゃんが、椿オイル製品を手づくり

私も、帰りに椿オイルを購入しました。家に帰ってからも、島とつながっている感じがして、嬉しいです。

育海さん理事長のつむじくん
てくてく

島一周4キロツアー、スタート

台風接近が心配されていましたが、この日は晴天夏日。汗だくになりながら、島内を歩きます。

平坦な道はほとんどなく、アップダウンに立ち向かいました!島民のみなさんの足腰の強さに乾杯(完敗)です。

日置先生の声が、イヤフォンを通じて聴こえてくるので、臨場感たっぷりでしたよ。

とくに印象に残っているのは、先生が、

前から歩いてこられる方は、〇〇さん(フルネーム)です!とても綺麗でやさしいお姉さんです」

と、島の方に出逢うたびに、フルネームとその方の素敵なところを添えて、紹介してくださることでした。

島民22名と伺っていたのですが、そのおひとりおひとりと、こうしてしっかりコミュニケーションをとられているんだなということが、よく伝わるシーンでした。

生徒さんたちは、協力して畑作業

何を植えるか、お子さんたちで話し合って決めているそうです。

毎晩ミーティングをして、なんでもみんなで決めているそうですよ。スゴイ!!!

親友のお墓参り

日置先生のお話に、ぐっときました。

「こちらのお墓で眠っているおじいちゃんは、私の親友なんです。私は彼の専属丸刈り屋さんで、いつも丸刈りをしていました。御礼に焼きそばセット(お肉と野菜とそば)をもらっていたんですよ。いつも意地悪言ってきてね~」

と、懐かしそうにお話されていて…。なんて、あったかい関係性なんだろうと感じました。

先生の親友であるおじいさまは、お墓の中でニヤっと笑ったかもしれませんね。

血のつながりはなくても、心と心を通い合わせることで、こういった素敵なストーリーは、私の身近でも生まれる可能性があるのではと感じました。

月二回、島の外からお医者さまが来てくださるので、診療所をピカピカにお掃除したり、お菓子を用意したりすることが、島民の方の楽しみの1つとなっているそうですよ。

立派なおうちがたくさんあります

午後の講義タイム、スタート

ごはん休憩の後、午後の講義タイムです
日置先生のアツイ想いが伝わってきました

とくに印象に残った内容

・島のおじいちゃんおばあちゃんは、優等生であるとか、そういうことは関係なく、道であったらお菓子やジュースをたくさんくれる。
分け隔てない愛を一身に受けたら、心もほどけますよね~)

・ふだんあまり身体を動かさなかった引きこもりのお子さんが、体験授業のときにカヤックに乗り、最初にゴール。お気に入りの流木を見つけ、ずっと大切に。嬉しい筋肉痛だったそう。
(自分で漕がなければ進まないカヤックが、スイッチを入れてくれたんでしょうね~)

です。

お子さんたちは、フリースクール育海や、島民のみなさんの大きな愛に見守られ、広くて豊かな自然に触れる環境で、少しずつエネルギーを取り戻し、自分で何をするか選び、行動を積みかさね、自らの未来をデザインしていくのでしょうね。

そう、まるでカヤックのオールを自らの手で持ち、大海に漕ぎ出すための英気を養う場所

私にとって、フリースクール育海は、そんな存在であるように感じました。

今回の記事は、フリースクールの内容多めでお届けしましたが、島民の方に受け入れてもらうまでのストーリーも聴かせていただきました。


記念写真!
左側日置先生、中央スタッフの糸島百子さん、右側私

フリースクール育海のみなさん、お忙しいなか、暑いなか、貴重な体験をさせてくださり、本当にありがとうございました。

島民ファースト・子どもたちファースト

離島の過疎化だったり、不登校・引きこもりのことだったり、世間でよく見かけるキーワードではありますが、だからといって、コントロールして力技でなんとかするのではなく、島民ファースト・子どもたちファーストで、一般論ではなく、本当に必要なもの見極めて、手を取り合って、着実に進めておられる印象をもちました。

また、お話を伺うことで、一般的に便利なツールであっても、島にとってその便利ツールが合うかどうかわからない。便利ツールがあることで、逆に島ならではの楽しみが失われる可能性があることも知りました。

百聞は一見に如かずですね。

また、ぜひ遊びに行かせてください!私も、子どもを連れていきたいです。

離島留学の説明会、スタート


離島留学の説明会もはじまっているようです。
気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。


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