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某有名IT企業で働いてみて感じたこと

今年の4月から、某IT企業に新卒として入社しました。私は、Webエンジニアとして働いています。
とは言っても、実に平凡な能力しか持ち合わせていない私にとっては、まぁまぁ過酷な日々が続いております。
そんな毎日の業務の中で感じたことをつらつらと書いていきます。

どんな人と働いているか?

私が配属している案件は、ある大手企業の内部で使用するシステム開発です。私のチームはフロントエンド(直接ユーザーの目に触れる部分の担当)です。
私は新卒として入ったばかりなので、困ったことがあればいつでも相談できるメンターが割り振れられます。
私の1人目のメンターは、20歳。(わかりやすく言えば、私の上司は20歳)。高校を卒業してすぐに会社に就職し、現在は2つの案件に携わっているバリバリのエンジニアです。彼は、どんな曖昧な質問にも的確に素早く答えることができ、ChatGPT4.0を遥かに上回るスペックです。自分の判断や考えを完全に言語化でき、常に人に説明できる状態であると言えます。絶対的な信頼を集める理想のエンジニアとは彼のことを指すでしょう。ただし、彼は優秀すぎて多くのタスクを任されるために忙しく、3週間後にメンターを変更することになりました。
2人目のメンターは、23歳です。彼は既に社会人4年目です。高専を卒業した後に、すぐにこの会社に入社して、今はフロントチームのリーダーをやっています。
私の会社は、年齢はあまり関係なく、実力基準でタスクが割り振りされます。優秀であればあるほど、多くのタスクを受け持つことになります。そうして様々な経験を積むことができ、価値の高いエンジニアに成長していけるということです。一方で、優秀じゃない人は、そこそこのタスクを受け持つことになり、成長度合いはそこそこです。まあただ、年収アップよりも、ライフワークバランスを保ちながら無理せず働くのも悪くはないとは思いますが。。
ただ、こうした環境にいる限りは劣等感を感じることも多いかもしれません(いまの自分)。

優秀な人は、どう優秀か?
私の会社は、毎年、大規模な社員旅行を開催します。
この旅行は500人規模が参加し、グループワークや、野外で屋台を出して食事を楽しんだり、音楽イベントを開催するなど夏祭りみたいなことをします。
新卒社員はこの旅行の企画・運営を100%任されており、私は人数管理班を担当しています。
この班では、新卒にも関わらず、ミーティングの質が非常に高いです。
人数管理なので、参加者の安全性や、効率的な受付の流れを事前に入念に考えなければなりません。なんとなくの方針を考えるのではなく、想定されるリスクを多角的に詳細に発見しておき、対策を考えることが重要です。この班のメンバーは、短いミーティングの中で、リスクを洗い出し、対策を瞬時に考え尽くす。アウトプットの質がとても高いと感じます。ほんとうに新卒なのか疑わしくも感じます。

また、会社の全体的な雰囲気としては、工学部情報学科のノリで、男ばっかり。ガジェットとアニメ、ゲーム、タバコを愛する人多めって感じです。情報系出身じゃない私にとっては、割と異文化なので、慣れが必要です。

組織としての賢さ
個人個人のスペックの高さはもちろんですが、組織としての賢さも強く感じます。
特に、集合知を積み重ねることを大切にしています。
業務の中で学んだ知見をストックしておいて、ドキュメント化し、他のメンバーに共有する動きが盛んです。
各個人の知恵は、会社全体の財産として、次の案件に活かす。そうすることによって、再び調べるコストが削減され、全体の効率化を実現できます。特に、Web開発という分野においては、関連する技術やツールが山ほどあり、全てを一度に理解することは不可能です。すでにチームのメンバーが試した知見を元に、誰であっても再現可能な状態にすることを重要視しています。
また、案件で困りごとがあった時に相談できる成長支援コミュニティ(1チーム4人程度)にエンジニアは必ず所属します。成長支援コミュニティには、全く異なる案件のメンバーが所属し、毎週一回集まります。基本的には技術の勉強会・日常の雑談がメインですが、もし案件で困り事があれば相談できる場でもあります。案件と全く関係ないメンバーに相談できるので、本音や愚痴を話しやすい場です。こうしたコミュニティ形成により、離職率を軽減し、社員のストレスを下げる工夫があります。

まとめ
某IT企業で働きはじめて、約5ヶ月が経過したわけですが、周りの社員の優秀さや組織としての工夫は非常に勉強になります。ただ、正直のところ、周りの優秀さ故に「自分はなんと無力なのだ」と痛感する日々でもあります。この5ヶ月は必死で駆け抜けてきましたが、そろそろ心がポキっと折れかかっている時期です。。。頑張ります。。

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