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ミミズコンポストと綿、ポリエステル、そして再生ポリエステルが環境に影響することについて

パーマカルチャーという、2022年の今で言うとSDGsが掲げる持続可能な生活や環境をデザインしている宿や農園に何度かお世話になり、その環境への憧れから、ミミズコンポストをはじめて、初心者ながらもミミズと土壌の勉強をしています。

「ミミズ飼って何が楽しいの?」
とよく聞かれるのですが、もともと、「サイクル」的な考えが好きなようで、自分で育てた野菜から出る食さなかった部分をミミズに食べてもらい、
ミミズのフンがこれまた畑の土壌に良い影響を与えるので、土に戻す。

そんなサイクルが好きでミミズコンポストを育てるのが好きなのですが、はじめたばかりの頃から、ひとつ残念に思っていること、と、実験をしなくては。と感じていること。

ミミズは綿を食べないかもしれない。

と言うこと。

中学校から物理も生物も全く勉強してこなかった私としては、全てが初めての勉強でいまだに解釈の間違いなのか、とも考えるのですが、

「担子菌のうち、セルロースやリグニン分解菌はミミズが食べないことが知られている。」

と。

そして、綿は、ほぼセルロースで出来ていると言う事。

もし綿を食べてくれないとなると、着古した服を土へ還えしたい、という想いは夢になってしまうのか。。。と、当初から残念に思っているのですが、でも考えてみれば、コットンガーゼは1年でなくなっていたな?
とも考えていたり。

これは、実験してみて、追記させてもらいますね。

その綿が土へ還るには。
を調べていく間に、綿の服は本当に環境に良いのか、と言う記事に、
以前遭遇したので、その時の衝撃を記載しておこうかな、と。

あの時に発見した記事では、綿は確かに自然由来の生地で環境に良いと思われがちだが、製造時に排出する汚水やCO2の事を考えると再生ポリエステルが一番環境に良い。

と言う記事を見たことがあったのです。
(その記事とはもう二度と遭遇できず。。。)

本当のところ、どうなんでしょう?


服を1枚作るのに水が2,300リットル、
私たちが1日1.5リットル飲むとしたら、4年2ヶ月くらいの量の水を
たった1枚の服を作るだけに使用するそうです。
子供、卒業しちゃいますね。

そして、二酸化炭素排出量は、25.5kg。
これはペットボトル500mlを255本分らしいのです。


ただ、この数字を言われただけでは、まだ理解できなかったので、
二酸化炭素について別のアプローチもさせてもらいますね。


私たちヒトは、年間320kg、1日約880gくらいですかね?
二酸化炭素を吐くらしいです。
約1ヶ月分息する量と
服1枚を作るときに出る二酸化炭素量が一緒。

そして、ヒトが年間に吐く320kgの二酸化炭素を吸収するには、
スギの木約23本が必要らしいです。
服1枚の製作つき、スギの木約2本に働いてもらっている。

スギ花粉をお持ちの方は、聞くのも耐えられない本数かもしれないですよね。
それでも、想像してみると、成人一人がただ1年生きるだけで、スギの木が23本も一緒に生活してくれないと息が出来なくなってしまう、と考えるともの凄い二酸化炭素を私たちは排出してるんですね。

ちなみに、私は観葉植物を大量に部屋に置いているのですが、
観葉植物150cm x 180cmの大きさで年間たったの1.5kgしか吸収していないそうです。
服1枚分も作れません。

私ひとりが生きているのと、自賛で「大量の植物」が家にいてくれてるのでは、全く持って私の方が負担をかけておりました。

服の製造時に出る環境への負担の話に戻りますが、この製造時に排出する汚水、二酸化炭素排出に併せて、綿花を育てる際の殺虫剤の使用、染色の際の水の汚染など、結局、自然由来の綿を利用しても、環境へ何かしらの良くない影響を与えているようですね。

とはいえ、ポリエステルから出るマイクロプラスチックが海洋生物に良くない影響を与えているのは、想像がつくのかなぁ、と感じます。
実際、都心近郊で釣ったばかりのスズキを食べた時、ハラミ部分がプラスチックの味がしていたのですが、あれはマイクロプラスチックの影響だったのでしょうか?

そして、最後の再生ポリエステルが実際に環境に一番負担をかけないのか。。。

2013年と少し古い記事なのですが、アメリカの海洋保護をしてる会社のブログで、『リサイクルの神話』と言う記事がありました。
その内容では、

再生ポリエステルのリサイクルのプロセス中に、品質が劣化することで結果的に処分することになっていたり、もしくは、再生するのに結局新しいポリエステルと混ぜなくてはいけない。と記載されていました。
結論として、ブログ内で推奨しているのは、新しいポリエステルを極力作らない環境を作っていくことが大事。と。


土壌について調べていて、感じることは、私たち人間は環境を破壊している、と言うのは誰もが口にしていることかもしれませんが、私たち人間も環境の一部で、結果何をしても服1枚作るのに、現代の方法であればほぼ環境に良くない影響を与える。
着ないか、古着のみを切るか、バナナの葉を体に巻く、とか。
そんな方法でしか、「環境に良い」人間として生きていけず。

陰陽のように、こちらが良ければあちらに影響が、と言うような、今まで人間が急速に使ってきた資源を何かの代用で補っても、結果補った先の資源を食い尽くす事になったりするのではないかと考えたりもしています。
何かが悪くて、何かは必ず良い、と言うものも世の中にはあるのかもしれませんが、大体のものは、それなりに陰陽がある存在なのではないかと考えます。

では、私個人は、私自身に何が出来るかと言うと、自分は何を食べ、何を着て、何をいただき、何を排出しているか、をある程度考え、選択していくくらいしか出来ないなぁ、と感じています。
みなさんは、環境にお返しする為に何かしていることありますか?

服に関しても、自身が気に入ったもの、着心地が自分に合ったもの、そしてそれを大事に最後まで着ていけるものを手に取れたらいいのかな、と感じます。


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