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漂着者〜第一話〜 感想・考察
あらすじ
とある海岸に流れ着いた男(斎藤工)を発見した女子高生3人組が撮影した動画を軽い気持ちでSNSにアップする。
発見時につぶやいた言葉から“ヘミングウェイ”と呼ばれることになったこの男は、一躍ときの人となるのだが、記憶を失っており、その正体は一切不明。
しかし、ヘミングウェイは県内で発生した女児失踪事件で予言めいた力を発揮。このことが、世間の人々を狂信させていくことになるのだが…?
という話。
気になったシーンは2つですね。
新聞記者の上司と詠美が飲み屋での会話シーン。
上司は言う。
真実は1つだが、2種類ある。
暴くべき真実と眠らせておいたほうがいい真実。
しかし詠美は、どんな真実もすべて明らかになるべき。眠っている真実なら私が叩き起こすと言う。これは過去の出来事が影響しているわけだが。
そしてラストのローゼンのセリフのシーン。
詠美「この人のこと知ってるんですか?」
ローゼン「えぇ、もちろん」
詠美「教えてください…その…すべてを」
ローゼン「まだ…準備ができていません」
ローゼン「彼も…あなたも…世界も…」
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この2つのシーンに、おぉ〜となりました。
私もいろいろな方の記事で日々勉強させていただいてますが…
現代においてもありますよね。暴くべき真実と眠らせておくべき真実。
眠らせておくべきということは、それなりの理由がある。
人間って、自分の理解を超える現象が起こると…どうなるのか…ってこと。
パニックになったり、そのまま精神病になったり、
そんな簡単に世に提示できるものではないんだ。
そして、なにもその真実を教えないわけではない。
教えてもいいけど、それには準備が必要だということ。
仮に急にいますべてを打ち明けたところで、その真実に対する知識がないんだから、言われても理解ができないチンプンカンプンなわけで。そんなわけがないっしょと否定してしまう。
だから少しずつ…徐々に…その真実に関する知識を出すことで、その衝撃の真実に耐えられる耐性や自分の精神を鍛える…準備をするということ。
その真実を教えるタイミングがあるってことかな。
作品を通してどんなメッセージを伝えたいのか。
続きが楽しみです。
あと白石麻衣さんが好き。
以上。