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世界一周した夫婦が営むビアバーの隠れた魅力。リピーターがはまる世界観あるトイレ。

振り返ると、私がリピートしているお店は「トイレにそのお店ならではの、個性や世界観がある。」ことが多いように思います。

一般的に、内装にお金を掛けても、トイレまではお金や思いを掛けるお店は少ないもの。

特にチェーンは、トイレも標準仕様が定まっているのでしょう。清潔に手入れされているけれども、独自のスタイルがあるトイレが少ないのが個性派トイレ愛好家としては寂しいこと。

思いや個性が伝わる個性派トイレは、個人で営まれているお店で出会う確率が多いのですが、こだわりや世界観が伝わるポスターやインテリア雑貨を見るのは楽しいものです。あと、忘れちゃいけないのが、フライヤー。お店の空気感と近い近所や仲間のサービスや商品のフライヤーが置いてあることが多く、お店が気に入ったら、そのフライヤーから自分好みの新たな出会いがもたらされるのです。

トイレにフライヤーを置いたり、また清潔感に加え独自の個性を出すこと自体がお店の細やかな心配りを感じさせ、実はリピーターを生む一つの要因になっているのではないかとも思います。 

そして、最近、私が気に入っている御徒町のビアバー「ヒチカケ(Hitch × Kareru)」は、まさにそんなお店。

旅好き・お酒好きにはたまらない!世界のビール100種が飲めるバー。

「ヒチカケ」は世界一周を果たしたご夫婦が営む世界のビール100種と料理が楽しめるビアバー。

階段からも楽しげな世界観を感じます。


店内は中南米を感じさせるポップでカラフルで陽気な内装が印象的。いるだけで楽しくなる空間です。(あ、でも内装の写真を取り損ねてしまったので、代わりに華やかなビールの写真を。)

ロックバンドのTシャツデザインのようなハードビジュアルのビール

私が「ヒチカケ」でトイレが好きな理由の1つは、洗面台へのこだわり。
見てください。この鮮やかなハンドソープ。
加えて、木の壁と鏡の枠を縁取る緑のタイルのコンビネーションは温かみを感じさせ、普段、殺風景になりがちな洗面台が、華やで親しみのある空間に仕上がっているのです。

華やかなハンドソープの数々

ちなみに、このハンドソープは、私が以前から、チェックをしていたLA TASSEというブランドのもの。あまりにボトルデザインが華やかなので、どのような空間に合うのだろう?と思っていたのですが、明るい店内をさらに底上げする役目を担っていたとは。。正解を見つけました。

そしてトイレのドアを開けると・・・
可愛らしい絵本やキッチュな人形たちがお出迎え。楽しい空間が広がっていました。

ギネス(アイルランド)の看板やタンタン(ベルギー)の絵本、ミニチュア仏像が飾られ、トイレでも世界一周の世界観を感じさせてくれます。

ピンボケしちゃいましたが、窓枠もポップな模様が施されています。

トイレットペーパーの横には、チェコを代表するアニメ「クルテク」のフィギュア、さらに骸骨のドールも!トイレにいても楽しい気分に。

いるだけで楽しいトイレ

中米を感じさせる人形にも出会えます。

梯子を使用したインテリアも趣きがあります。
フライヤーもたくさん

じゃーん。フライヤーも充実。「ヒチカケ」と共通する空気感のお店のフライヤーも多く、見てるだけでワクワクします。

トイレでは、通常と比べ、刺激が少なく静かな時間を過ごせます。集中してフライヤーを楽しめるので、個人的にトイレのフライヤーは1つの立派なプロモーションツールなのではないか!カルチャーなのではないか!と感じています。

太陽や大地を思い起こす鮮やかなスイッチ
洗面所の壁の明るくてエネルギッシュな色使いがお店の雰囲気に調和

内装もこだわりがたくさんで、「ヒチカケ」を訪れる方は、日常を忘れ、異なる文化や場所を感じたい方がほとんどだと思うのですが、その感覚がトイレにいても満たされます。

この「トイレまで統一した世界観」が、現実からの解放やリフレッシュに繋がり、私のように「また、来たい。」とリピート訪問に繋がっているのでしょう。

たかがトイレ、されどトイレ。
普段、なかなか言葉にしたり、活字になることは少ないですが、普段、トイレにまで心遣いが行き届いていると、それは絶対にお客様に通じます。実体験からですが、お店の大きな付加価値に繋がると思います。

本日の自由研究は以上です。
お読みいただき、ありがとうございました!


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