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山あり谷あり放送室のカタチ

Spotifyで友達がやっているラジオ番組を聴きました。友達の声、肉声以外の遠回りな方法で耳元で聴くってなんだか照れ臭いものです。しかも寝床で。

その番組は、山ちゃんと谷ちゃんのお友だちコンビで、お仕事の話、昔話、子育ての話、お便り紹介と話題はさまざま。思いつきで話は脱線し、笑い、すっと戻り、最後は二人の歩みは一つの方向に向かう。卓上では別々の二人だが、足元は同じ足湯に使っているが如く、二人は共通する温かなもので繋がっているのを感じました。

二人の声が寝床のiPadから音量1で囁きかける夜更け、私は二人の姿を、ある形として捉え始めていました。

二人はそれぞれが楕円形で、ふわふわと柔らかく、突起が出ているのです。
突起の先は丸くて、別のいろんな形を引き寄せます。

やがて私自身もそこに登場します。同じくふわふわと浮遊しており、突起も出ているのですが、それはもっとなだらかで、内側に向いているような、そんな形。


私たちは同じ場所にいて、同じ液体に満たされています。ラジオの二人は、突起を通して液体の出入りが、呼吸をするように軽やかです。
私は主に液体が中で巡っています。巡り続けて突起の山がなだらかになる頃に、突起を立て直して、外から液体を招き入れます。

夢か現か、そんな山あり谷あり放送室からの声をカタチで捉えて楽しみながら、心地よく入眠しました。



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