寝る前の、言葉。

いつもの時間

時刻は1:23。1・2・3が並ぶと「ダー!」と頭の中で呟く。猪木さんが少しだけ顔を出す。

この時間までいつも起きている。殿とのさん(猫)もいつも起きている。

殿は夜行性だから、23:00ごろにぼくが家に戻ると、ぬくっと起き上がって、ぼくの髪をペロペロ舐める。

飽きるとひょいと居なくなって、ウロウロして、また戻ってくると「ニャー」と泣き、ぼくに窓を開けさせる。

そこからは網戸に鼻をつけて外の匂いを嗅いだり、外を眺めたり。殿は外に憧れがある。ぼくはその背中を見ながら本を読む。

本を読みつつ寝る支度をする。お風呂に入ったり、歯を磨いたり。殿さんも用をたしたり、毛繕いをしたり。

お互いやるべきことをやり、たまにお互いのことを見て、また本を読んだり、外を眺めたり。そんなゆっくりとした時間が、ぼくは好きだ。

大体ぼくが先に寝床に行く。殿も気づいたら2階に登ってきて、ぼくの隣のクッションで寝ている。毎日こんな調子だ。

今日のこと

今日はラジオに出た。色々お話しさせてもらった。高校の時のことから大学、そして今のこと。自分でも忘れていた記憶が蘇ってきたりした。

土の匂い。血豆。グローブとスパイク。そんな日々があった。

大雪。おじいちゃんおばあちゃん。仲間。やきとり屋。そんな日々もあった。

そして今。秋田で、仲間と、日々を生きる。みんなと日々をおもしろがろうと秋田のことを知る。

毎日歩く時につけていたイヤフォンを耳から外した。マンホールを見るようになったり、街の匂いを嗅ぐようになったり。

自転車を漕ぎながら、顔見知りの店主がやっているお店の様子を伺う。「14:00まで」と書かれた店に、13:50に滑り込む。「いいっすか?」に対して「いいよー」。遅めのお昼を済ます。

家に帰り、部屋を片付け、本を梱包し、手紙を書いて、送る。仮眠して、仕事へ向かう。75歳の人と隣に座り、ぼくはプロ野球、その人はメジャーリーグを観戦。

お互いたまに話し、爆笑もする。お互いカップラーメンを食う。その人はカップヌードル、ぼくはバゴーン。そんな日々を生きる。

変わったことは?

淡々と日々は過ぎていく。

1年経って、変わったことは?イヤフォンをつけなくなったこと。町のお店をチラチラ見て、店主を探すようになったこと。酒が呑める人が増えたこと。

それくらい。でもそれが大事だと気づいたりもした。

日々をおもしろがるってのは決して大袈裟なことじゃない。少しだけ、小さなことの積み重ね。ぼくらがやることは、それなんだと思う。

地元に戻ってきた時の自分。夢破れて、空っぽだった自分でも「たつるはたつるでいいじゃん」と言ってくれる人たちと、出会える場所をつくる。

藤木くんなら、あの当時の自分が元気になれる、笑顔になって、辛いことを笑って忘れられる場所や関係をつくる。

木内なら、夢を語った時に、「よし。じゃあそれを本気でやってみようよ」と背中を押してくれる人と出会えるところをつくる。

みんな当時の自分。それが基準だから、同じ目線。同じ目線だから、ぼくらの活動はきっと少しづつだけど、広がっているんだろう。

終わります

書きながら睡魔が来ました。終わります。今日も疲れた、でも良い日を生きた。

想いを語り、仕事をして、仲間と語り、殿との時間。コツコツ続けるのが好き。続けた先に、何があるのか。それがわからないのも好きだ。

生きていく。ぼくの活動は「この世は生きるに値する」ということを伝えたくてやっている。外で言うと、ちょっと強すぎるメッセージだから、ここだけで。でもそれは、今も昔も変わらない。

あ、6/28(金)に呑む〜というイベントをやります。これはきっと楽しいですよ~。ぜひ!

そして、あと何かあったかな。思い出せないけど、何かあったはず。またいつか、書きますね。それではみなさん、おやすみなさい~

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