わからないことを放っておいて…
2023年度が終わっていった。日々が過ぎていくのが、改めて早いなと感じる。ぼくにはやりたいことがたくさんあるし、やるべきこともたくさんある。
ただ、ほとんが出来ていない…。でも、日々は過ぎていくのだ。宮沢賢治さんの文章に触れたい!堀田善衛さんの「広場の孤独」を読みたい!自分の行き先や、立ち位置がわからなくなったとき、いつも教えてくれたのは本だったと思う。
堀田さんから「わからないことはわからないまま、放っておけば良い」と、教えてもらった。
その言葉が、当時の自分の心に、なぜかスッと落ちた。それもあり、地元(秋田)に戻ってから、色々なものを得意げに先延ばしにしてきた。自分の周りに、たくさんの課題があったはず。孤独を抱えている人や、眠れない夜を過ごしていた人もいたはず。
でも当時のぼくは、そんな人や、地域の課題と、どう向き合っていけば良いかわからなかった。日々は続いていくし、社会も目まぐるしく変化する。どうにか "今ここ" に集中して、わからないことは放っておいて、つい最近まできてしまった。
でも、最近色々なことが変わってきたと思う。地元(秋田)で一年以上進めてきたAKITA"KARA"というコミュニティでも、色々なプロジェクトをやってきた。たくさんの同世代や、下の世代の後輩たちと語り合い、みんなの考えていることがわかってきた。
少しづつだけど、自分の状態が変わってきた。きちんと社会や地域と向き合える身体になってきている気がする。(そうであってほしい…)
堀田さんは「わからないことは、いつかわかる時が来るから。だから、それまで放っておけばいい。頭の片隅に置いておけばいい。」そんなことを、続けて言っていたような気がする。
おぉ。そのタイミングが、自分にも近づいてきたのかなと思う。
今までも懸命に生きてきた。自分にできることを考えて、一つひとつの物事や他者と向き合ってきた。
でもどうしても、やり切れなさがあった。自分のエネルギーをどこにぶつけて良いのか、わからない日々があった。
もっと遠くに、もっと深く、社会の役に立つ仕事をしたいと思っていた。
どうして良いかわからず、仲間たちと語り合い、地元で生きなおしてきた。
それが少しづつ整理されてきた一年。今、自分のやるべきことが少しだけど、見えてきた気がする。自分と一度距離をとることで、フラットに社会や地域を見ることができた。
結局「自分」が少しだけ邪魔をしていたのだと思う。これからは、今考えていることや、大切だと思うことを、自分自身に浸透させていこう。自分の内側と見つめ合い、ブレない軸をもとう。それは「覚悟を持つ」ということなのかもしれない。
大きな波の中にいる。社会という波の中に。現代。どんな時代?
倫理観がもしかしたら失われているのかもしれない。自分に矢印が向きやすい時代なのかもしれない。誰かにとっては"生きづらい社会"になっているのかもしれない。
でも、ぼくが今、この社会で生きていることは変わらない。それなら、悲観的にならずに、希望を持って生きていきたい。
小さな声に耳を傾け、どんな人でもチャレンジができる世の中にしたい。誠実に生きている人が応援されるような社会にしたい。
本当に大切なことを見失わずに、時代の流れに左右されずに、きちんと自分の目で社会を見る。それを大切に、仕事をしていこうと思う。
これまで積み上げてきたもの、過ごしてきた時間は無駄ではなかったと思う。むしろ、ぼくはそれに支えられている。北海道でも秋田に戻ってからもたくさんのことがあった。全て繋がっているんだろう…。
また、ツラツラと書いてしまいました。一度もパソコンを打つ手を止めずに書いてしまいました。困ったものです…。
時間がかかってしまいました。放っておいた「わからないこと」が少しづつ"わかること”になってきた気がします。きちんと整理して、次の一歩を踏み出していこうと思います。
2024年度。だから「これを頑張ろう!」はないですが…これまでやってきたことを変えずに、地元で生きていこうと思います。地に足をつけて、社会と睨めっこしながら。
未来はどうなるかわかりませんが、良き未来を迎えに行けるように、できることを一つひとつ丁寧にやっていこうと思います。今年度も、鷲谷とAKITA"KARA"を、よろしくお願いします~。今年度もご一緒できるみなさん、大変嬉しく思います…!!