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音楽はテクノ好き

不肖ワタクシ、この5月から8月、9月と、グループ展への参加その他諸々の事象に対応していましたら、一気に秋にまで突入してしまいました。
特に最近では、歯周病を発症して、そのせいで歯が捻挫したような状態になって、2回にわたり左下奥歯の激痛に見舞われて、目に涙を浮かべつつ、歯科の予約時間を待ったりしていました。加トちゃんが「歯ァ磨けよ!」と毎週土曜に言っていたのはあながち間違いではありません。

それでようやく落ち着きを取り戻した今朝になって、久々にこの場所に何か書いてみようと思い立ちまして、駄文なるものを書き連ねようかとウヒウヒ言っている所です。

まずは、私と、好きな音楽の出会いについて、述べてみたいと思います。

確か中学生の時、両親から我ら兄弟に、音楽を聴くためのコンポを買ってもらいました。もちろん、我々だけでなく、おばあさんが黒田節を聴いたり、レコード世代である両親がその若き頃に聴いていた物を聴くためにも、購入したのだと思われます。

ですが早速それは弟の所持物になりました。
最初、機械の搬入の時に、業者さんが「サービスでCDをお付けします。でも、最近の音楽はよう分からんけえ、コレ、適当に付けておきますね」と言って、女性デュオの流行っていた「wink」のCDを頂きました。が、正直言って、全く興味が湧かなかったので当惑し「あ、ありがとうございます」と、固い表情でお礼を述べたものと察せられます。

弟は、何でかは知りませんが、音楽や文学について早熟で、コンポの入手により、音楽方面の知識吸収の速度を格段に速めていきました。

その頃、私はと言えば、流行歌に流されることもなく、CMソングの替え歌を歌ってほくそ笑んだり、弾けない鍵盤を無理矢理弾こうとして、騒音を撒き散らすという、バカ一徹な高校生活を送っていました。

そんな弟が高校に入学すると、できた友達からCDを日に日に借りて帰っては、夜な夜な聴くようになって、まさにおばあさんに黒田節を聴かせてあげる時間は皆無となりました。
何でか知りませんが、弟の音楽のその頃聴いていたのが、ドアーズとかモンキーズとかYMOとか電気グルーヴとかベルベッツとかヤン冨田とか、何か得体の知れない不気味な感じさえしたものですが、それらは、全てが雑誌「宝島」から派生・吸収・学習・影響されたものと、今となっては思われ、根源にはフリッパーズの存在があって、大きかったみたいです。

世は聖飢魔II、バンドブームの洗練も浴びて、音楽は割と身近にある物ではありましたが、大体においてその辺の浴び方がおかしいというか、TVや RADIOでかかっている流行歌は一切を無視し、弟は、高校生にして最早ポストロックの何たるかを、完全に把握し、その思想に基づいて生活上で実践していたものと思われます。何なんだ。

その、同じ屋根の下で暮らす私にとっては、引っかかったのはYMOと電気なのでした、特にYMOでは「中国女」を聴いてから、なんか知らん頭がクリアになったど?みたいな感覚に陥り、その友達から借りた1stのアルバムを、他人様が見たら笑いが出るほどヘヴィローテして聴いてました。今でもな。

東京志向の強かった弟を、年齢差というどうにもならない理由でぶっちぎって先んじた関東の地において、最初に買ったCDがコレです。共に、知識ゼロの状態でのジャケ買いでした。

上は、言わずと知れた、aphex twin の1stアルバム、下は、今ではあんまり活発ではないsun electric、ドイツのユニットです。どちらも、1曲目が非常に良くて、地元尾道を遠く離れて不安しかなかった私の心に深く強く染み渡りました。今でもな。

大体、デパートがあって、その中に優れたCD屋があって、その隣の書店では根本敬や花輪和一の漫画、サンジェルマン・デ・プレ界隈で活躍した人たちの一覧の本、などが普通に売られている事自体が衝撃で、いやあ、ワシ、ええ街に来たもんじゃのうと、ホクホクしていたものでしたが、その茨城県の小都市を小馬鹿にする、首都圏から来た同級生には心底腹が立ちましたし、今でも蔑視していますが、まあ、人によって大切なモノの価値観は違うものですし、そこまで怒らんでもええじゃん。と、省みる私もいますが、大体、尾道弁が荒々しい方言ですので、私がちょっと怒っただけで、何かコイツブチ切れてるよこええ〜、みたいな反応は、しばしばされました。

特急電車並みにぶっ飛ばしますが、私のテクノ道では、上記の9枚が、Twitter上でも発表しておりますように、まさしく#私を構成する9枚、なのです。
テクノ道入門からおよそ30年、テクノとハウス、トランスばかりを聴いてきました。
その世界はサブスクリプション時代においても、その制度を利用しつつ聴いてはいますが、正直言って、私が古い人間だからか、サブスクだと、曲名はおろか作曲者の名前を覚えるのも、うまくいかないのですよね•••。

だから、今でも中古CDを掘りに山へ通っている次第です。
CDの背表紙を凝視し、品定めをしていると、膝は痛くなるし立ちくらみはするし、もういいでしょう格さん!cf)水戸黄門、みたいになるのです。

でもねえ、自分の時代に合った物を自分なりに使用して文化を吸収する事って、むちゃだいじな事だとは思いませんか?

私には、お金を払って聴く音楽とは、テクノ・ハウス・トランスしかありませんし、これはおそらく死ぬまで続くと思います。我がテクノ道に後悔一切無し!

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