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夜勤のトホホエッセイ:夜勤のサンドイッチ
「今日も眠いなぁ~」
本業先の病院の仕事が終わり、4時間ほど仮眠。
仮眠が終わると、そそくさと準備をはじめて、電車に乗る。
スマホを見ると、午後3時15分。
電車の中で何となくニュース記事やYouTubeをぼやっと眺めていると目的の駅に到着。
これから夜勤のバイトが始まる。地方にしかないコンビニでお気に入りのサンドイッチを3つほど買い、バスに乗車をする。
「今日は忙しいかな?」
バイト先の病院は、忙しさが曜日でかなり変わる。今日は…金曜日。よし、今日はおそらくそんなに忙しくない!
病院に着いて着替えると、勤務40分前。電子カルテを開いて、ベッドの空き状況を見ると、8床空き。
ニヤりとして、電子カルテを閉じる。おそらく今日はゆとりがある時間を過ごせる。
情報収集をするには、まだ早かったので駅で買ったお気に入りのサンドイッチを1つ口に入れる。
やはり、BLTサンドはバランスがいい。野菜を食べている安心感とそれでいてボリュームがあるので、食べ応えがいい。
食べ終えると、お腹から「もう1個何か食べたいなぁ」という声が聞こえてきそうなぐらい空腹感に襲われる。
仕方がない…。そう思い2つ目の卵サンドを開ける。
口に入れると、卵の濃厚さとパンのふわふわ感が口の中に広がる。
やっぱ、これ好っきゃねん!と、心の中で叫びながら、次々と口に入れる。名残惜しそうに最後の1口を食べきると、ため息をついた。
うん。サンドイッチは最強だ。
でも、、、。
おかずを食べきった後にスイーツが欲しくなる。
きっと共感してくれるはず。
そう、もう1つ開けてしまおう。
3つ目のジャムのサンドイッチをおもむろに開ける。
きらきらと光って見えるイチゴジャムが、夕日に照らされてまるで宝石のように見えてくる。
一口食べると、程よい甘酸っぱさに口の中が恋に落ちる。もうこうなったら止まらない。一気に食べきってしまうのみだ。
はぁ~、やっぱりサンドイッチはうまいなぁ。サンドイッチを食べきった満足感で、時計を見ると午後4時15分。
おっ!そろそろ情報収集をするか。満足気に夜勤バイトの準備をする。
予想通り、今日の勤務はゆとりがある。
午後7時30分
夜勤のリーダーが「そろそろ休憩をまわそうか」と一声。
ちょうど小腹もすいてきたなぁ~と思っていたので、一番で休憩に行くことに。
夕飯を食べようと、カバンを開ける。
あれ?今日買ったサンドイッチどこだ?