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2024年11月の展示のご案内


三軌展栃木巡回展会期


2024年5月に国立新美術館で開催された76回三軌展の巡回展が栃木県で開催されます。

・11月16日㈯~24日㈰ 栃木展(足利商工会議所友愛会館)9:00~17:30

三軌会ウェブサイト




アクセス

・〒326-8502 足利市通3丁目2757


展示写真について


多摩動物公園/ネロ2023年

2024年4月15日に旅立ったネロちゃん。僕が最後に見たネロちゃんの遠吠えの姿の写真が入選を頂き、夢に見た国立新美術館での展示が叶いました。奇しくも国立新美術館での展示は月命日となる5月15日からスタート。沢山の方がネロちゃんに会いに来てくださいました。

その後6月に金沢21世紀美術館に巡回し、今回11月の栃木県の展示でネロちゃんの写真は展示終了となります。※三軌展さんの巡回展はその後も続きます



狼の写真を展示させて頂くという事

展示活動は近年始めた活動ですが、最初の展示から大きな発見がありました。

  • 狼好きの皆様が見に来て(狼に会いに来て)下さる

  • 普段狼の存在が身近でない方々に狼を見て頂ける

この発見は大きなものでした。会場では写真のお話というより、その狼の個体のお話でありましたり狼そのもののお話でしたり、勿論狼信仰のある地元のお話でしたり、僕にとってそういう交流をリアルな場でする事のできる貴重な機会なんだと感じます。



その狼亡き後もその子は沢山の人々と出会う

これは写真を見に来て頂いた人に言っていただいた言葉ですが、僕にとってこの活動をしていく決定的な物となりました。

狼の寿命は飼育下では長くとも平均15年程度と、流れ星のように過ぎ去ってしまいます。野生下ではもっともっと早い命と言われます。

その姿をそっと写真に撮らせて頂き、沢山の場所で沢山の方に見て頂き出会って頂く。

ネロちゃんの写真も、旅立ってすぐに展示させて頂いて良いものかと考えました。でも本当に沢山のネロちゃんファンの方にご来場いただき、思い出話が出来て自分なりのネロちゃんへの感謝に出来たかなと思っています。

これは写真で生きている自分にとって、エゴと言われるかもしれませんが僕なりの狼への祈りでもあります。

三軌会でも展示作品が図録となり、勿論僕のネロちゃんの写真も掲載されています。これでネロちゃんの姿が形として残って行くんだと思うと、展示の意義という物を改めて感じた次第です。



記録と作品と

写真という物のパワーは凄くて「証明」でもあり「視点」でもあるというのが持論です。

その姿が確かにそこにあったという貴重な情報は写真の持つ大きな力の一つであるのは言うまでもありません。

しかし「作品」というと我が出ているような気がして、狼を自分の我に使ってしまうような気がしてこれまでは抵抗感がある言葉でした。

展示をさせて頂いていますと沢山の作家様の作品と出会う事が出来ます。作家先生方に出会いその考えも違うのではないかという事に気が付きました。感動する作品という物は自分にはこう見えているという視点であり愛情表現の一つなのだと。


和紙印刷+純金箔砂子

そんなに大きな力が写真にあるのなら、僕は記録も作品も自分なりに作り分けていきたい、そう出来るように考えは柔軟でいたいと思っています。

これから更に沢山の場所に狼達の写真と行ってみたいですし、本にもまとめてその彼らの美しい姿を後世に残したいと思っています。写真で生きている身としてもっと沢山の事に挑戦をする事もあるかと思います。


その全てに狼への気遣いがあれば。

常にそれを胸に、これから沢山の事に挑戦して行きたいと思います!

それでは長くなりましたがお読み下さりありがとうございました!
また狼の前でお会いしましょう!!

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